ファッションストーリー「ニュールックで魅せるノスタルジー」
全体をライトブルーで統一したクリーンな世界観で、ロマンティックやキュート、ワイルド、クールなどさまざまなシーンを写し出したフォトグラファーのカレン・コリンズ(Karen Collins)。モデル、ルーカン・ギレスピー(Lucan Gillespie)が魅せる、各メゾンの2020年春夏コレクションのニュールックと繊細な表情に注目して。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年3月号掲載)
あの頃のパリにタイムスリップして
パリのベル・エポック時代を現代に置き換えて、楽園のような世界観をコレクションに落とし込んだルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)。ロンドンで一世を風靡したブティックショップのビバやアールヌーヴォーを彷彿させるような、襟元のプリントやコサージュを融合させたドレスは、まさにそんなムードを体現している。ビッグカラーでハンサムさをアピール
ブラックスパンコールをシークインしたサンローラン(Saint Laurent)のジャンプスーツは、シアーなストッキングを合わせて。ストラップピンヒールを履いて、ハンサムキュートにナイトアウトしたい。
永遠のワードローブアイテム
サステナビリティへの想いと問題定義が息づく、ディオール(Dior)の最新コレクション。クチュールメゾンらしいオーソドックスなブラックブラウスは、時を超え、愛着を持って着たいアイテム。
ラグジュアリーなスリップスタイル
スリップとブラ、パンツのランジェリードレススタイルは、エフォートレスにシフトしつつあるグッチ(Gucci)によるもの。繊細なレースとエナメル、シアー素材をミックスした贅沢なランジェリーをリーンに着こなしたい。
野生動物のようにしなやかに
もはやブランドのアイコンとして定着した、バレンシアガ(Balenciaga)のパンタシューズ。スパンコールシークインのギラギラと煌めくゼブラパターンで、アニメキャラクターを彷彿させるようなワイルドで強いレディに。
時代を交差するフレンチスタイル
シースルーテキスタイルをクロスさせたトップに、3種類のラッフルをたっぷりと施したスカート。新アーティスティックディレクターによるシャネル(Chanel)の新たな門出となった今季は、屋根が連なるパリの街並みをプリントで再現し、かつてのフランス映画ムーブメントのヌーヴェルヴァーグの雰囲気を漂わせて。
オールホワイトの個性派ロマンティシズム
ジャケットのスリーブやウエスト部分のフリルレイヤード、そしてパンツのサイドラインに施したレースがとことんロマンティックなムードを醸し出す、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のホワイトスーツ。ショルダー部分のカッティングとバックのパッディングが、ユニークでいてフェティッシュな装いに。
Photos:Karen Collins Stylist:Daniel Edley Hair:Tomi Roppongi Makeup:Angela Christodoulou Model:Lucan Gillespie Casting:Edward Kim Production:Charlie Borradaile Photo Director:Maki Saito Edit & Text:Midori Oiwa