簡単セルフケアで運気アップが叶う「腸開運法」とは
“うん(運)”の通り道で、人体のパワースポットとも言われる腸をスッキリ整えれば、人生は劇的に変わるかも? 『腸開運』を提案する開運アドバイザーの愛新覚羅ゆうはんさんの導きで、超・腸開運生活をスタート!(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2019年11月号掲載)
01. 発酵食品とフルーツを摂って腸内フローラのバランスを良好に
運は、心と体、衣・食・住の取り巻く環境すべてを整えてはじめて開くものですが、なかでも“食”はもっとも重要。どんなに住空間が素晴らしく、素敵な服を着ていても、体の中がゴミ屋敷状態では元も子もないからです。私は普段の生活をしていて便秘になったことがないのですが、幼少期はアレルギー性の鼻炎と気管支喘息を患っていました。腸内フローラは、生まれて3歳くらいまでに完成するといわれていますが、私は中国のハルビンで5歳まで育ち、そこでは産婦人科医の祖父の指導のもと発酵食品やドライフルーツ、ナッツなどをよく食べていました。これらのおかげでアレルギー症状は軽くなり、腸内フローラが豊かな状態につくられた可能性が高いと思います。ハルビンは中国の東北部に位置し、発酵食品のバリエーションが充実。ドライフルーツは食物繊維が多く栄養豊富で、特にナッツは現在、スーパーフードとして知られています。ただし、発酵食品は「どんな人の腸も良くなる!」というものがあるわけではなく、いろいろな種類を摂ることがポイント。また、現代の食生活ではミネラルが不足しがちなので、お魚や海藻も不足しないよう心がけましょう。
O2. 腹式呼吸と瞑想を取り入れていつでも簡単に自律神経ケア
生まれながらの宿命は変えられなくとも、運は自分の選択と実践で変えていけるもの。私はこれを“運の免疫力アップ”と呼んでいます。腸開運においては、食べものやサプリメントで腸内フローラの状態を整えるという体へのアプローチと、心へのアプローチの両方が揃うことで、運の免疫力がアップします。心へのアプローチ、つまり自律神経を整えるもっとも簡単な方法は、腹式呼吸と瞑想です。胸式呼吸は活動的な働きを担う交感神経を整え、腹式呼吸はリラックスする働きを担う副交感神経を整えるといわれています。緊張感が抜けない、ネガティブ思考になりがち、神経質や潔癖性という方は、ぜひ腹式呼吸を取り入れてみてください。腹式呼吸で行うゆうはん式瞑想は、どんな体勢でもいいので、両手をおへそのあたりに重ね、お腹を意識して息を深く吸います。吸いきったら息を3秒間ほど止めて、口をすぼませて細く長く吐きます。吐くときは、その呼吸に負の感情や不安をのせて外に出しきるイメージで。これを3回から5回続けます。腹式呼吸は腸を活性化する働きもあり、便秘予防にもなりますよ。
03. フィトテラピーやコスメを活用して運気の停滞を回避!
子どもの頃は、インフルエンザが流行ってもケロッとしているほど私は免疫力が高いほうでした。それが、誰にもやって来る曲がり角の35歳を迎えた頃から、体調に変化が…。女性ホルモンの分泌は35歳頃から下降するといわれていますが、腸内環境も年齢とともに衰えるので、免疫力の低下を感じるようになったのです。東洋医学によるケアはこれまでにやってきていたので、違うケアを試してみようとフランスに赴き、フィトテラピー(植物療法)を試し始めました。パリのエルボリステリ(ハーブ薬局)で、植物療法士で日本人セラピストの女性にカウンセリングしてもらい、体質に合ったハーブやチンキ、フラワーエッセンスを処方してもらったところ、季節の変わり目などに風邪をひくこともなくなり、免疫力は見事に復活。血液検査の数値も明らかに良くなったのです。また、つぼみや新芽のパワーを取り入れることで、バランスを取る能力や適応する能力を最大に引き上げてくれる、「ジェモセラピー」も私の体質や風水の考え方とも相性が良くお気に入り。新芽は土の気も取り込めるので、腸開運にも最適です。
04. 腸と脳の関係はとても密接
ストレスを溜めない工夫を
私の腸開運は、半分は家族の手(遺伝や子どもの頃の食環境)によって、もう半分は自分の手(大人になってからの食環境やセルフケア)でつくり上げたもの。セルフケアでは、特に「我慢しない」という意識をはっきり持つようにしています。なぜなら、腸の働きをコントロールする自律神経は脳と関係が深く、ストレスはお腹に溜まるのです。好きなことだけをする時間をつくる、好きな人と好きなものを食べる、温泉に行く、瞑想をするなどが、私にとってのストレス発散法。仕事や育児などに積極的に取り組む女性の中には「ネガティブなことを考える私なんてダメ。ポジティブに頑張らなくちゃ」と我慢が当たり前になっている方も多くいます。しかし、ネガティブな感情を否定すると、ストレスが1つ生まれます。それが澱のように溜まると“私らしさ”が打ち消され、本当は何が欲しかったのかわからなくなってしまうことも…。嫉妬心ひとつにしても「人間なのだからあって当然」と陰の部分をまずは認め、直感力とともに鈍感力を身に付け、中庸を目指すと腸から運が開いていきますよ。
Supervision : Yuhan Aishinkakura Illustration : Emma Mori Cutout Photos : Maya Kajita Text : Kumiko Ishizuka Edit : Hisako Yamazaki