ナオミ・キャンベル、見せかけの平等主義に物申す
ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)がいくつかのファッションショーで黒人代表として扱われたことを非難している。ブランドの名前は明かさなかったものの、ナオミは過去に多くのモデルのうち黒人モデルは自分1人だったため居心地が悪かったと振り返っている。
22日(火)に行われたウォール・ストリート・ジャーナル誌によるライブトークイベントで、ナオミはこう話した。
「誰かは言わないし、人はみな良心を持っていると信じたいけれど。最終的には、誰が形だけの平等主義をやっているのか、誰が本物なのかわかるものよ」「私は象徴として扱われるのがどんなものか知っているし、70人のモデルの中でいつも黒人は自分だけっていうのはいい気のするものじゃないわ。イヤだった。でも私がノーと言えば、黒人はゼロになってしまう。板挟みだった」
これまでも人種差別についてコメントしてきたナオミだが、人種が理由でホテルに宿泊を拒否された経験も明かした。
「最近では『多様性』っていう言葉をあちこちで見かけるけど、私が若い頃には存在しなかった。人がみな平等な扱いを受けてほしいって思っていたの。最近でも南フランスの町のホテルで行われるイベントに呼ばれて行ったんだけど、肌の色が理由で私や一緒にいた友人を入れてくれなかった。ホテルの名前は伏せるけど。ホテル側は満員だというふりをしていたけど、他の人は入れていた。このような不快な時があるから、これからも声を大にしていくわ」
また、ナオミは以前にも偏見を受けてきたことに対し、「私はこれまで何度も肌の色のせいでできないことがあると言われてきたわ。でもそれをバネにしてきた。もちろん私は人間で、個人的なこととして捉えないようにするのが難しい時もあった。でも今、私は黒人女性としての誇りを持って、この業界での多様性や平等性を高める努力を続けていくつもりよ」と語っていた。