窪田正孝&柚希礼音が挑む、アングラ演劇の名作『唐版 風の又三郎』
Bunkamura シアターコクーンにて、唐十郎作『唐版 風の又三郎』が2019年2月8日(金)から3月3日(日)まで上演される。演出を担当するのは劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍 。窪田正孝、柚希礼音をダブル主演に迎え、北村有起哉、風間杜夫など、若手からベテランまで豪華なキャストが出演する。
2016年5月に逝去したシアターコクーン芸術監督・蜷川幸雄の遺志を継ぎ、同年8月に森田剛、宮沢りえ、荒川良々らによって唐十郎作の『ビニールの城』が上演された。この追悼公演で演出を手がけたのは、唐十郎と蜷川幸雄を師とする劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍。そして2019年に再び、シアターコクーンは、金守珍を演出に迎え、唐十郎の美しい世界に挑む。
1974年に唐十郎率いる状況劇場公演として初演された『唐版 風の又三郎』は、宮沢賢治の『風の又三郎』、ギリシャ神話、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』、さらに初演の前年となる1973年に起った自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などを取り込みながら生み出された。当時は、根津甚八、李礼仙、小林薫など今やアングラのレジェンドとも言われる俳優たちが出演し、陶酔的な美しさと感動にあふれた舞台と評された。上野の不忍池の水上音楽堂や夢の島に張られたテントでの上演では、当日券を求めて5時間も並ぶ観客もいたという。
さて、2019年版の『唐版 風の又三郎』では、精神病院から逃げて来た青年・織部を窪田正孝が演じる。彼は2013年の蜷川幸雄演出による『唐版 滝の白糸』で唐作品に初参加しており、今回6年ぶりとなる本作で再び唐作品に出演。そして宇都宮から流れて来たホステスのエリカ役に、宝塚歌劇団星組のトップスターとして活躍してきた柚希礼音が挑む。さらには、窪田とドラマ『アンナチュラル』で共演していた北村有起哉、舞台経験豊富ながらも唐作品には初参加の風間杜夫、蜷川作品には欠かせない存在であった石井愃一、新宿梁山泊の旗揚げに参加した六平直政と、錚々たるメンバーが揃う。
演出の金守珍は、「唐ワールドの魅力は何といっても異次元の世界にワープし、物語の飛躍を楽しめることだ」と語っている。初演から45年の時を経て、2019年の渋谷・シアターコクーンに現れる新たな『唐版 風の又三郎』。庶民的卑俗さ、土臭さの中に立ち上がる唐十郎ならではのロマンティシズムはもちろん、現代を生きる私たちに届けられる新たな世界をぜひ楽しんで。
なお現在、立ち見券がチケットぴあで発売中。また、3月8日(金)から13日(水)は大阪でも上演される。こちらのチケット一般発売は1月20日(日)より。詳細は公式ホームページをぜひチェックして!
Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019
『唐版 風の又三郎』
作/唐 十郎
演出/金 守珍
美術・衣裳/宇野亞喜良
出演/窪田正孝、柚希礼音、北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、石井愃一、山崎銀之丞、金 守珍、六平直政、風間杜夫ほか
<東京公演>
公演日程/2019年2月8日(金)~3月3日(日)
会場/Bunkamuraシアターコクーン
チケット料金/S席¥10,500 A席¥8,500 コクーンシート¥5,500(税込・全席指定)
※立ち見券についてのお問い合わせ
チケットぴあ
立ち見券/中2階立見券 ¥3,500 2階立見券 ¥2,500
TEL/0570-02-9111(10:00~18:00)
URL/w.pia.jp/t/matasaburou
※そのほかチケットに関するお問い合わせ
Bunkamuraチケットセンター
TEL/03-3477-9999(オペレーター対応/10:00~17:30)
※公演に関するお問い合わせ
Bunkamura
TEL/03-3477-3244(10:00~19:00)
URL/www.bunkamura.co.jp
<大阪公演>
公演期間/2019年3月8日(金)~3月13日(水)
会場/森ノ宮ピロティホール
チケット発売/2019年1月20日(日)
チケット料金/¥11,000(全席指定・税込み)
チケット取り扱い/森ノ宮ピロティホール窓口、そのほか各プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、イープラス)にて取扱い
キョードーインフォメーション
TEL/0570-200-888(10:00~18:00)
URL/www.kyodo-osaka.co.jp