VODオリジナル作品に夢中！本当に面白い名作ドラマ選
観たいときにいつでもどこでも観られるVOD（ビデオ・オン・デマンド）の勢いが止まらない。なかでもNetflix、Huluを始めとした各定額動画配信サービスでしか観られないハイクオリティなオリジナル作品に注目！といってもその数は膨大。何を観ればいいのかわからない人のために本当に人気のある番組を徹底調査。 その結果、選ばれた、ストーリー、キャスト、完成度どれをとっても納得のドラマ12作を発表！（「ヌメロ・トウキョウ」2019年1・2月合併号）
[Netflix]
すべてNetflixオリジナル作品独占配信中
主演のエマ・ストーンが七変化
『マニアック』
母との間に確執を抱く医師と、複雑な感情を持つコンピューターが絡んだ怪しげな臨床試験でつながる2人の男女。世界はやがて正気と狂気の狭間で揺らぎ始める。主演にエマ・ストーンとジョナ・ヒル。監督は映画『007』シリーズの新作を手がけるキャリー・フクナガ。
おすすめポイント
「こんなの体験したことないという脳内世界にエピソードごとに連れて行かれ、最終的には思ってもいなかった感動が待っている」（O／ライター）
根強い人気！ シーズン３が待たれる
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1～2
姿を消した少年、人目を忍び行われる数々の実験、破壊的な超常現象、突然現れた少女。不可解な謎をつなぐのは小さな町に隠された恐ろしい秘密だった。SF・ホラー映画へのオマージュにあふれることでも知られる本作はドラマ部門作品賞2回を含む計31のエミー賞ノミネート。
おすすめポイント
「新しくてサスペンスフル！ 登場人物、音楽、ファッションすべてが80年代カルチャー全開で一話一話が映画に負けない見応え」（H／会社員）
テクノロジーに翻弄される近未来
『ブラック・ミラー』シーズン1～4
急速な進化を遂げたテクノロジーがもたらす歪みと人間の醜い業が交わるとき、そこに広がるのは世にも不思議で奇妙な世界。SNS中毒の恐怖など、あり得そうな現実を描いた近未来的SFシリーズで、シニカルでブラックなユーモアがちりばめられている。エミー賞受賞作。
おすすめポイント
「少し不気味だけれども、完全にないとはいいきれない絶妙な世界観が面白い！ 一話完結なので気軽に観られるのも嬉しい」（G／アパレル）
逞しく生きる女性たちに勇気をもらえる
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』シーズン1～6
NYの裕福な家庭のお嬢さまが、過去に犯した罪で突然刑務所行きに。 個性豊かな囚人たちの人間模様を巧みに描き、エミー賞常連となった大ヒットドラマ。いじめ、人種差別、同性愛、SEX、裏切り…、いまだかつて見たことのない環境でサバイブする主人公の姿にくぎ付け。
おすすめポイント
「女子刑務所内での不条理やアメリカ社会全体の抱える問題を風刺的に描き、ブラックジョーク満載でハマってしまいイッキ見！」（T／学生）
デヴィッド・フィンチャー好き必見
『マインドハンター』
原作は“伝説のプロファイラー” ジョン・E・ダグラスによる同名の回想録。1970年代後半、殺人犯の心理を研究して犯罪科学の幅を広げようとするFBI捜査官2人。研究を進めるうち、あまりにリアルな怪物に危ういほど近づいていく。デヴィッド・フィンチャー製作総指揮。
おすすめポイント
「ひたひたとしみる恐怖の表現と映像がD・フィンチャーならでは。主人公や犯人の人物描写が丁寧で世界観にのめり込んでしまう」（M／編集）
ダメな二人のリアルな恋愛を描く
『ラブ』シーズン1～3
反骨精神旺盛で自由奔放なミッキーと、お人よしでオタクなガス。正反対の2人のドキドキやガッカリを通して描かれる今どきのリアルな恋愛模様。ドラマ『GIRLS/ガールズ』のプロデューサーとしても知られるジャド・アパトーが製作総指揮を務める新感覚ラブコメディ
おすすめポイント
「ぶっ飛び系ヒロインは自分の性格に悩んでいたり、オタク男子がまあまあ図々しかったり、ステレオタイプじゃないのがいい」（M／学生）
[Hulu]
名だたる賞を総なめした衝撃作
『ハンドメイズ･テイル／侍女の物語』シーズン1～2
環境汚染により少子化が深刻化した世界。出産できる女性は“子どもを産むための道具＝侍女”として上流階級の夫妻のもとへ送られる。いびつな法律によって、娘や夫と引き離されたオブフレッドがどのように今を生き抜くかを描いたドラマ。ゴールデングローブ賞やエミー賞など受賞多数。
おすすめポイント
「とんでもない異様な設定にも関わらず、現実味を帯びてきそうな社会情勢と人間の本質の怖さを描き、他人ごとではないかもと感じる」（H／宣伝）
怖いのに無性に笑える名作ホラー
『死霊のはらわた リターンズ』シーズン1～3
70年代の人気ホラー映画の続きを描くTVシリーズ。月日を経て中年になったアッシュのもとに悪霊が出現したとき、“死者の書”の呪文を唱えたがために悪霊が甦った。右手に取りつけたチェーンソーと左手に握ったショットガン、そして仲間と一丸となり悪霊退治の旅に出る。
おすすめポイント
「悪霊が多数出てくるホラーコメディですが、各キャラクターがいきいきと描かれていて楽しい。声を上げて笑いながら観られる」（K／ライター）
接客業界の不条理に真っ向勝負を挑む！
『ニーチェ先生』
映画「銀魂」シリーズなどの人気作を手がけた福田雄一が脚本・演出。客＝神。そんなコンビニの客の言い分に対し「神は死んだ」と言い放つ、哲学者のニーチェのごとく開眼したさとり世代の新人アルバイトと、風変わりな新人に既成概念を覆されていく先輩を描くコメディ。
おすすめポイント
「間宮祥太朗＆浦井健治が、佐藤二朗のアドリブに吹き出しているけれど、なぜかドラマは進んでいく（笑）」（A／編集）
[Amazon Prime Video]
良妻賢母からコメディエンヌへ！
『マーベラス・ミセス・メイゼル』
1958年、NY。ミッジ･メイゼルは夫や子どもたちと幸せな日々を送っていた。ところがその日常が大きく変わる出来事が起こり、彼女はコメディアンになるという驚きの決断をする。エミー賞ではコメディシリーズ部門作品賞、主演女優賞をはじめとする最多5部門を受賞。
おすすめポイント
「時代がしっかり再現されていてファッションやヘア、メイクの勉強になる。主人公が破天荒で楽しい&可愛い！」（S／ヘアメイク）
オートクチュール全盛期の裏側
『ザ・コレクション』
第二次世界大戦後のパリが舞台。成長著しいファッションというビジネスの世界、オートクチュールの華やかさ、そしてその裏に秘められた不屈の精神が描かれる。ライバルとの争いやロマンスによって、家族同士や師弟、過去と未来が対立していくドラマティックな展開も見応えあり。
おすすめポイント
「洗練されたファッションを見ながら、登場人物の誰がどの瞬間に感情的になるのか、見応えのある才能と愛憎を巡るお話に夢中です」（O／出版社勤務）
Text＆Edit：Sayaka Ito, Miho Matsuda, Nao Kadokami
