スタイリスト、ヘザーマリー・ジャクソン流“猫とファッションの関係性”
空前の猫ブーム⁉︎ 国内外で活躍するおしゃれなクリエイターたちの、愛猫とのプライベートな暮らしを覗き見!(「ヌメロ・トウキョウ」2018年4月号掲載)
──なぜ猫と暮らすことを選んだのですか?
「私は猫と一緒に成長してきました。一人暮らしをするようになったロンドンでも猫を飼い始め、NYに引っ越してからネズミが多いので、また飼うようになりました。猫の大好きなところは、スリスリ寄ってくるところです」
──猫と暮らしてから変わったことは?
「自分が着る服の素材を賢く選ぶようになりました(毛がくっつかない素材を選ぶとか…)」
──猫との生活で大変だと感じることを教えてください。
「リントローラー(毛を取り除くコロコロ)が絶えず必要!」
──猫との生活で幸せだな、一緒にいてよかったなと感じる瞬間を教えてください。
「帰ってきてドアを開けると「Hi!」といって出迎えてくれることに幸せを感じます。ベッドに入ってきて、私が動かないように足を私の腕に置いて肩の近くで眠る仕草が愛おしいですね」
──あなた(飼い主)と似ていると感じる共通点を教えてください。
「自分の時間を楽しむところや、自分のことは自分でやるところ」
──あなたにとって猫とは?
「いちばんの相棒です」
── 雑誌『PUSS PUSS』のファッションディレクターに就任されていますが、他のファッション誌との違いを教えてください。
「雑誌の軸として猫というテーマがあるところが他誌とは異なっています。猫が好きな モデルやアーティストであったり、スタイリングやキャスティングを通して、それが 直接的であってもなくても、私たちのやっているすべてが猫に関するものなんです」
──グッチやステラマッカートニーなど、メゾンが猫をモチーフにしたアイテムを発売していますが、このトレンドをどう感じますか。
「メゾンブランドが猫をフィーチャーすることに関してはとてもいいトレンドだと思います。スティーブン・マイゼルが撮影したジバンシィのキャンペーンヴィジュアルは、『PUSS PUSS』の最新号の裏表紙にも掲載しています」
──猫とファッションの関係について思うことを教えてください。
「猫はミステリアスで危険で美しく、素晴らしいと思います。このすべてがファッションデザイナーをインスパイアさせるのだと思います。キュートな一面があり、その一方でセクシーで柔軟性もある多彩な生き物です」
Cat’s Profile
名前/バトピン(14歳) 白猫のハーロウは最近18歳で死去
好きな食べ物/Fancy Feast(猫の缶詰)のシーフード味のみ
チャームポイント/ベイビーフェイスとフワッフワのシッポ
お気に入りの場所/太陽の光が降り注ぐディナーテーブル
性格/老犬のよう
趣味/睡眠
Edit:Maki Saito, Fumika Oi
Profile
ニュージーランド生まれ。20歳の頃ロンドンに移り、スタイリストとしてのキャリアを積む。雑誌『Face』 のファッションディレクターや『America Magazine』の立ち上げに参加。世界中のファッション誌に携 わり、現在は『PUSS PUSS』のファッションディレクターを務める。オンライン限定のヴィンテージショッ プ「Brownstone Cowboys Vintage」の創立者でもある。 現在、NYを拠点に活躍中。