「Rick Owens」世界初の回顧展@ミラノ・トリエンナーレ
「Rick Owens(リック・オウエンス)」の世界初の回顧展「SUBHUMAN INHUMAN SUPERHUMAN」が、ミラノ・トリエンナーレで開催される。会期は12月15日から2018年3月25日まで。
南カリフォルニアに生まれ、1994年に自身の名を冠したライン「Rick Owens」を立ち上げたリック・オウエンス。2003年、オウエンスはパリに移り、それ以来、パリを活動の拠点としており、05年7月には、ベニヤ、大理石、シカの角などを用いて作った家具コレクションを発表。それら家具は、これまでにパリ市立近代美術館(MUSÉE D’ART MODERNE DE LA VILLE DE PARIS)や、ロサンゼルス現代美術館(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, LOS ANGELES)で展示。その活動はファッションに留まらず、これまで家具やアート作品なども発表してきた。
「人間以下 非人間的 超人的」を意味する「SUBHUMAN INHUMAN SUPERHUMAN」は、ミラノ・トリエンナーレのファッション部門キュレーターを務める「Eleonora Fiorani(エレオノラ・フィオラーニ)」の発案によるエキシビションだ。リック・オウエンスがこれまで手掛けてきたファッションアイテムや家具の作品に加え、映像、グラフィック、出版物、そして最新の彫刻インスタレーション作品などを集めた彼の創作世界を“GESAMTKUNSTWERK – (ドイツ語で「総合芸術」)”として展示。
「クリエイティブな表現とは、死の対極にあるもの——すなわち、希望だ」わたしはこれまで常に、そう言ってきた。と語るリック・オウエンス。彼本人が自身の物語の語りべとなり、力強く革新的で洗練された作品を通して彼の世界を辿りながら、”リック・オウエンス”という人間が放つクリエイティビティの進化を浮き彫りにしていく。
ホリデーシーズンをイタリアで過ごす計画があるならば、ミラノ・トリエンナーレで、リック・オウエンスの世界観に浸ってきてはいかが?
RICK OWENS 『SUBHUMAN INHUMAN SUPERHUMAN』
期間/2017年12月15日~2018年3月25日
場所/TRIENNALE DI MILANO
住所/VIALE ALEMAGNA 6 20121 MILANO
TEL/+39 02 724341
URL/www.triennale.org/
Text:Aika Kiyohara