中村里砂が旅した「Gucci」とフィレンツェPart.1 観光スポット編
「Gucci(グッチ)」が2018年クルーズ コレクションのファッションショーをフィレンツェ市内のピッティ宮殿内にあるパラティーナ美術館にて開催。フィレンツェは、グッチ創設の地であり、いまもブランドの中枢を担う街。そんなグッチと所縁のあるフィレンツェの素晴らしさを堪能する旅を、モデルの中村里砂が体験。観光名所やおすすめのカフェ、ショップをご紹介!
芸術の街フィレンツェに来たら絶対に行くべき!
歴史と文化を感じる観光スポット
1921年、イタリア・フィレンツェにて誕生したグッチ。ルネサンス文化が花開いた街フィレンツェは、ブランドの創設の地であり、今も卓越した技術や才能を生み出し続ける、グッチと非常に所縁の深い街なのだ。そんなフィレンツェ歴史地区は、徒歩で回れるほどの小さな街ながら、街並みからアートまで見どころがたっぷり! まずは、フィレンツェに来たらここだけは絶対に外してはいけない、4つの観光スポットをお届けします!
#01
Galleria degli Uffizi
ウフィツィ美術館
国宝級の名画を所蔵。
世界最大のコレクションを誇るウフィツィ美術館
ルネサンス期、フィレンツェを支配し栄華を極めていたのがメディチ家一族。そのメディチ家の当主コジモ1世が建築家のジョルジョ・ヴァザーリに設計を依頼し、16世紀に建てられたのがウフィツィ美術館だ。イタリアを代表するこの美術館には、長い年月をかけてメディチ家が収集してきた、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリ、ラファエロなどのルネサンス期を代表する国宝級の作品が所蔵されている。その展示作品は約2500点ともいわれ、展示室も45室と、すべて鑑賞するには1日がかりの大仕事…。なので、ポイントを絞って鑑賞するのがおすすめ! ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』と『春(ラ・プリマベーラ)』はお見逃しなく。
名画が揃う世界的な美術館なだけあり、行列覚悟。なので、訪れる方は事前にネット予約をおすすめします。
ボッティチェリ『ラ・プリマベーラ』の前で。
廊下の素晴らしさにも注目! 無造作に芸術作品が置かれていたり、美しい天井画が施されていたり…と、ウフィツィ美術館ではすべての空間でアートを体感できます。
そして、こんな別の楽しみ方も! 数々の素晴らしい芸術作品の鑑賞もさることながら、フィレンツェの絶景も楽しめるんです。
こちらは3階の窓から見た、かの有名なヴェッキオ橋。ウフィツィ美術館からヴェッキオ橋までは、写真右側に見えるオレンジ色の屋根の”ヴァザーリ回廊”で繋がっています。(回廊はピッティ宮殿まで続く)これは、もともとメディチ家の人たちがウフィツィ美術館(元は行政機関の事務所)まで通勤するために、ヴァザーリに作らせたという。なお、今回のグッチのファッションショー会場であるピッティ宮殿に向かう際、ゲストたちはこのヴァザーリ回廊を歩いていくというスペシャルな体験をさせてもらいました!
3階にある屋上テラスにて。後ろに見えるのが元フィレンツェ共和国の政庁で(一時メディチ家の住居でもある)、現在でもフィレンツェ市庁舎として使われているヴェッキオ宮殿! この高さから見るヴェッキオ宮殿の造形も素敵です。なお、このテラスにはカフェもあるので、芸術鑑賞に疲れたら、ぜひお茶してみて。
Galleria degli Uffizi
住所/Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze
TEL/+39 055 23885
URL/www.uffizi.com
#02
La Galleria dell’Accademia a Firenze
アカデミア美術館
必見スポットはなんといっても、
ミケランジェロの『ダヴィデ像』
アカデミア美術館は、フィレンツェ美術学校(アカデミア・ディ・ベッレ・アルティ・フィレンツェ)にある美術館。その目玉はなんといっても、ミケランジェロの最高傑作『ダヴィデ像』だ。以前はシニョーリア広場のヴェッキオ宮殿前に置かれていたが、1873年に天候歳月での損傷を防ぐためこちらの美術館に移動したそう。いまヴェッキオ宮殿前に設置されているダヴィデ像は、レプリカなので注意。こちらが本物です!⇩⇩⇩⇩⇩
ミケランジェロが26歳から3年の歳月をかけて1504年に完成させたという『ダヴィデ像』。台座を入れると高さ5.17メートルで圧倒的な存在感! 間近で見ると血管が浮き出る様子も!! とってもリアルな大理石彫刻でした。
圧巻だったのが、壁一面と部屋中に、石膏像が所狭しと展示されていた「Gipsoteca Bartolini」。というのも、アカデミア美術館は、もともとはアカデミア美術学校の学生の学びの場であったからこんなにもたくさんの石膏像があるのだそう。
La Galleria dell’Accademia a Firenze
住所/Via Ricasoli, 58/60, 50121 Firenze
TEL/+39 055 238 8609
URL/www.accademia.org
#03
Giardino di Boboli
ボーボリ庭園
世界遺産であり市民の憩いの場。
歩き疲れたらのどかなボーボリ庭園へ!
ボーボリ庭園は、1982年に世界遺産に登録されたフィレンツェ歴史地区構成資産の一つピッティ宮殿に隣接する庭園で、フィレンツェで最も大きい公園の一つ。この庭園にはグッチと深い関わりが。グッチは今年、ウフィツィ美術館およびフィレンツェ市とともに文化プロジェクト「Primavera di Boboli(プリマヴェーラ・ディ・ボーボリ)」を展開することを発表。このプロジェクトは、ボーボリ庭園の修復・改修を行い、その文化遺産を後世に伝えることを目的としているのだそう。グッチはこのプロジェクト支援のため3年にわたり、総額200万ユーロをウフィツィ美術館に寄付。メディチ家の繁栄とルネサンス芸術を体感できる、1500年代のイタリアの庭園様式が残った美しく広大な空間、ぜひゆっくり散策してみて!
Giardino di Boboli
住所/Piazza Pitti, 1, 50125 Firenze
TEL/+39 055 229 8732
URL/www.uffizi.it/giardino-boboli
#04
Cattedrale di Santa Maria del Fiore
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
芸術の都フィレンツェのシンボル、ドゥオモ
フィレンツェの象徴「花の聖母の大聖堂」と称えられ“ドゥオモ”と呼ばれるのが「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」だ。1296年から172年の月日をかけて完成した大聖堂は、イタリアンカラーの白、赤、緑の大理石で造られたイタリア・ゴシック様式の美しい建物。繊細な大理石の彫刻の美しい外壁は必見ポイント!
真ん中の建物がドゥオモと呼ばれる「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」。右隣の細長い塔がジョットの鐘楼、真ん中奥にちらっと見えるドーム型の建物がクーポラ。時間がある方は、鐘楼とクーポラにぜひ登ってみて!
Cattedrale di Santa Maria del Fiore
住所/Piazza del Duomo, 50122 Firenze
TEL/+39 055 230 2885
URL/operaduomo.firenze.it
#05
Galleria Palatina
パラティーナ美術館
グッチのショウが行われた
豪華絢爛なメディチ家のコレクションが眠る美術館!
パラティーナ美術館は、ピッティ宮殿内にある国立美術館で、ピッティ宮殿内にあるためピッティ美術館とも呼ばれ知られている。もともとピッティ宮殿は、メディチ家のライバルだったピッティ家のルカ・ピッティが1457年に着工したのがはじまり。彼の死後、1549年にメディチ家の当主コジモ1世は、妻のためにこの宮殿を買い取り改築。その後約400年にわたってこの宮殿を所有した。この宮殿には、メディチ家が長い年月をかけて収集した膨大な名画や宝飾品のコレクションが所蔵。それらは現在、宮殿内の2つの美術館と5つの博物館に分けて展示されており、そのうち絵画を中心としたコレクションを展示しているのが、パラティーナ美術館なのだ。見どころは、ラファエロやティッツィアーノの充実したコレクション。
アート作品はもちろんのこと、宮殿自体の細部まで作り込まれたゴージャスな装飾にうっとりすること間違いなし❤️ 今回、この素晴らしいパラティーナ美術館にて、グッチは2018年クルーズ コレクションのファッションショーを開催し、また「Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)」2017年11月号ではシューティングを行いました。
Galleria Palatina
住所/Piazza de’ Pitti, 1, 50125 Firenze
TEL/+39 055 294883
URL/www.uffizi.it/palazzo-pitti/galleria-palatina
撮影の舞台裏レポートはこちら
<中村里砂・衣装クレジット>
メインイメージ:ドレス ¥185,000 ハット ¥44,000/すべてGucci
その他:Tシャツ ¥140,000 スカート ¥115,000 アイウェア ¥42,000 レザーチョーカー ¥82,000 バッグ¥485,000 (at ウフィツィ美術館)パンプス¥97,000 (at ドゥオモ)スニーカー ¥105,000/すべてGucci
Gucci
お問い合わせ/グッチ ジャパン カスタマーサービス
TEL/0120-88-1921
URL/www.gucci.com
Photos:Hiro Nagoya
Coordinator:Masakatsu Ikeda
Text:Aika Kiyohara