もはやフェス状態!? 3月の東京に出現する巨大アートイベントの3角関係
この3月に、東京を代表する巨大アートイベントが同時期に一斉開催される。
『G-tokyo 2013』、『六本木アートナイト2013』そして『アートフェア東京2013』——。
しかも、繁華街をまるごとジャックしてオールナイトでワッショイしたり、世界中から100軒を超えるギャラリーが集結して気勢を上げたりと、もはやアート好きにとどまらず、狂喜乱舞の“フェス状態”。その見どころをまとめてみた。
普段、ギャラリーと聞くと、敷居が高い。なんかこわい。入りたいのに入れない。と思う人が多いかもしれない。ずばり、そんなアート版キョロ充にうってつけのイベントが“アートフェア”だ。多数のギャラリーが一堂に会し、イチオシのアーティストや、オススメの作品をその場で展示・販売する催しで、世界中からコレクターが押し寄せ、ごひいきのアーティストの新作を我先(われさき)にと買い求める一方、誰でも最新のアートを根こそぎ一望できるチャンスでもある。
そんなアートフェアのひとつ、『G-tokyo 2013』には、日本の現代美術のトップギャラリー18軒が結集。草間彌生、名和晃平といった日本を代表するアーティストの注目作品に加え、フランスの高級ジュエラー、ブシュロンがめくるめくハイジュエリーを展示したり、人気オーガニックコスメブランドAesop(イソップ)の都内店舗では共同企画として映像作品を上映したりと、その盛り上がりはもはや運命かもしれない。
そして、その同じ2日間に夜通し開催されるイベントが『六本木アートナイト2013』。アーティスティックディレクターを務める日比野克彦の巨大モニュメントが六本木ヒルズアリーナに出現し、彼や気鋭の作家たちによる作品が六本木の街のあちこちに設置されるほか、六本木エリアの美術館も開館時間を延長して独自のイベントを実施するなど、これはもはや祭りである。
そしてそして……そのお祭り騒ぎに負けずとも劣らぬ熱気を放つのが、日本最大のアートフェアとして古美術から現代美術までを扱う『アートフェア東京2013』。国内外の計28都市から140軒以上のギャラリーが集結、文化人として名高い元首相・細川護煕の特別展示も開陳するなど、もはや元祖・アートのメガ盛りだ。
……と、ここまで息継ぎもほどほどに列挙してみて、見どころだけでも書き切れなくて息絶えかけた。東京の春を彩る“アートの一斉開花”、どうにもこうにも“フェス状態”は避けられない。こうなった以上、事前にしっかり情報収集して仏恥義(ぶっちぎ)れ……! 詳しくはWebへ。
(写真)1.『G-tokyo 2013』より、 草間彌生『Flowers That Bloom Tomorrow』(2010年)
Courtesy Victoria Miro, London and Ota Fine Arts, Tokyo ©Yayoi Kusama Photo : ©Stephen White
2.『六本木アートナイト2013』より、 日比野克彦による今年のキーヴィジュアル
3.『アートフェア東京2013』より、 蜷川実花『窪塚洋介』(2011年)©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
1.『G-tokyo 2013』
期間/3月23日(土)・24(日)
場所/東京ミッドタウン・ホール
HP/www.gtokyo-art.com
(写真)昨年の会場風景
information
G-tokyo 2013事務局:info@gtokyo-art.com
2.『六本木アートナイト2013』
期間/3月23日(土)10: 00 〜 24(日)18: 00
場所/六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、国立新美術館ほか六本木地区の協力施設や公共スペース
HP/www.roppongiartnight.com
(写真)昨年の開催風景©2012六本木アートナイト実行委員会
information
03-5777-8600(ハローダイヤル)
3.『アートフェア東京2013』
期間/3月22日(金)〜24(日)
場所/東京国際フォーラム 展示ホール
HP/http://artfairtokyo.com
(写真)昨年の会場風景 ©アートフェア東京2012 Photo: 岩下宗利
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アートフェア東京実行委員会事務局:03-5808-1451