マリエ渾身のブランドが本格始動 | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

マリエ渾身のブランドが本格始動

Pascal Marie Desmarais,パスカルマリエデマレ,マリエ
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マリエがこだわりにこだわり抜いたブランド「Pascal Marie Desmarais(パスカルマリエデマレ)」が本格的にスタートを切った。

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ということで、先日行われた記者会見では、自らの言葉で、ブランド立ち上げの経緯や、自身のものづくりへのこだわりや姿勢、今後の展開についてを説明してくれました。その意気込みと服作りへの真剣な姿勢に心打たれます。

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まず第一弾としてリリースするのは、限定72枚!!のTシャツ。自身のウェブサイトにて6月11日(日)より販売スタート。いたってシンプルな白いTシャツに、最高のクオリティを詰め込んだという。LOGOデザインは、NYベースのプリントスタジオLQQK STUDIOとコラボレーションし、20回も重ねたという、おかしいと言われるほどに追求したプリントの質感。華奢な書体なのに、しっかり立体感があって、ちょっとやそっとの洗濯ではビクともしない強度がありそう。そして、本当に自分が着たいと思うTシャツのパターンを型から起こしたシルエット。また、商品には、紙の下げ札やネームタグ、洗濯表示のラベルなどは別で取り付けるのではなく、直接ボディにプリントすることで、無駄な材料をわざわざ使わない。プリントのインクもそうだが、なるべく環境に悪いものは作らないという姿勢を貫いている。

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ニット帽子も、オーガニックの牧草しか食べていない、アルパカの毛100%で作ったとか。

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昨年11月号の「アイデア・ボックス」企画では、やっと完成したという、これまた尋常じゃない工程を踏んでいるこだわりのプリント生地で作品を制作してくれた。
そのとき、服が好きすぎてハマりすぎていると語っていたマリエの情熱がようやく実を結んだ。
NYのパーソンズに留学してファッションに関するいろはを学び、自身でブランドを立ち上げることを決めてからも、いろいろなメーカーやクリエイターを自ら訪ね歩き探求していた。そんなふうに納得のいくものを突き詰めていたら、こんなに時間がかかってしまったという。
ものが溢れている時代だからこそ、他にはないオリジナルにこだわる。本当に楽しみながら作ったという、Tシャツには、背景にある物語ごと纏うという感覚を思い出させてくれる何かがある。今後も、マリエ流のバカがつくほど頑固な服作りも、商品ラインナップも、展開の仕方も、楽しみだ。

Pascal Marie Desmarais
Tシャツ(サイズM/L/LL) ¥13,800(限定72枚)
URL/https://www.pascalmariedesmarais.com

Profile

佐々木真純Masumi Sasaki フィーチャー・ディレクター/ウェブ・コンテンツディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける何でも屋。操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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