三代目 J SOUL BROTHERS ELLY「香りは、その人の魅力を引き出す魔法」 | Numero TOKYO
Beauty / Feature

三代目 J SOUL BROTHERS ELLY「香りは、その人の魅力を引き出す魔法」

中学生の頃から香水を愛し、香りをファッションに欠かせないものとして楽しんできた、三代目 J SOUL BROTHERSのELLY。そんな彼が、自身初となるフレグランスブランド「スペチ トーキョー(SPÉTI TOKYO)」を始動させた。15年間、自分のブランドを持つことに慎重だった彼が、今、香水という表現を選んだ理由とは。香りに込めた美意識から、挑戦し続ける原動力、そして人生における“成功”の意味まで──ELLYの飾らない言葉から、そのクリエイティビティの本質に迫る。

「僕にとって、香りはファッションのいちばん上にくるもの」

──ELLYさんは以前から香水がお好きだそうですね。香りに興味を持ったのはいつ頃からですか?

「中学校のときですね。中学生で香水を使うのって、早いですかね?(笑)。当時はブラックシルバーとかCK、ウルトラマリンみたいな香水が流行っていて、その頃からすごく好きで、集めたり、使ったりするようになりました。僕はメンバーの中でも、香りに関してはかなりこだわりが強いほうだと思います。だから、今回僕が香水を出すことに対して、ファンの皆さんも『やっと来た!』って感じがあるんじゃないかなと思います」

──ELLYさんにとって、香りはどんな存在なのでしょうか?

「僕がいいなと思う香りって、自分自身の魅力を引き出してくれるもの。僕の中では、フレグランスはファッションのいちばん上にくるものというか。本当にシンプルな服装をしていても、いい香りがするだけで『この人、めっちゃおしゃれだな』って伝わることがあるじゃないですか。その人のよさを呼び覚ましてくれるようなイメージがあって。香りって、本当にマジックみたいなものだと思っています」

──普段は、どのように香りを楽しんでいますか?

「僕、8プッシュぐらいいきます(笑)。腕にもつけるし、背中にもつけるし、空中にスプレーして、香りのミストを全身に纏ったりも。事務所に行くと、僕が来たことがすぐわかるらしいんですよ。『今日、ELLYいるね』とか、『あっ、ELLYさん、さっき通ったね』とか(笑)。もともと甘い香りが好きなんですけど、今回の香水は男性も女性も使えるものになったと思います」

「本当に納得できるものだから、初めての自分のブランドを作った」

──今回、初めて手がけたフレグランス「#0(シャープゼロ)」は、ココナッツやドライフルーツ、インセンス、マリン、ジャスミン、タバコ、バニラなど、多彩な香りの要素が重なり合いながらも、どれか一つが際立つことなく、まろやかで優しい絶妙なハーモニーを生み出していますね。どのようにして、この香りを作り上げたのでしょうか?

「僕がイメージしているものを、本当にいろいろ伝えました。今回、一緒にやっているチームの皆さんが、僕の難しいニュアンスをすごくうまく汲み取って、香りとして形にしてくれたんです。そこは本当にびっくりしました。自分が好きなものは絶対に守りつつ、やっぱり皆さんにも使ってもらえるものにしたかったので、チームのみんなにも『どれがいい?』『どういうものがいい?』って聞きながら進めました。僕自身も学びながら、一緒に作ることができたのがすごくよかったですね」

──香水作りの過程で、イメージと違うと感じたり、難しさを感じたりすることはありませんでしたか?

「いや、なかったですね。本当に『これだ!』って感じでした。今回、自分が出したい香りはこれしかない、というくらい。今まで僕が使ってきた香水の中にも、まったく同じようなものはないんです。でも、どこか懐かしさもある……そういう香りになったと思います」

──これほど香りにこだわりを持っていながら、今回が初めてのご自身のブランドなんですね。

「そうなんですよ。実は僕、自分のブランドを作ることには、ずっと抵抗があったんです。音楽とダンスをメインにやってきたので、アパレルだったり、いろいろなブランドを作る構想やイメージはあったんですけど、この15年間、一度もやらずにきたんです。自分が本当に納得できるもの、意味があるものじゃないと、なかなかやろうとは思えなくて。

洋服だったら、世界にはその道のプロがたくさんいるし、自分が見ていて『あれを着たい』と思える服もいっぱいある。僕はそれを楽しむ側でもあるんです。でも、香水に関しては本当にいろいろなものを試してきて、その中で『こういう香りがほしい』というものが生まれてきた。香水だったら自分で出したい、絶対にやりたいと心から思えたので、今回、初めて自分のブランドとしてやることを決めました」

つけた人が主人公になれる香水

──ブランド名の「スペチ トーキョー(SPÉTI TOKYO)」には、どのような想いを込めていますか?

「『SPÉTI』は“SPECIAL”から来ています。僕は、香水をつけた人にも、持っている人にも、『自分自身はスペシャルなんだ』って感じてほしいんです。僕自身もそうですけど、みんなそれぞれが“オンリーワン”じゃないですか。この香水を通して、そのことを届けられたらいいなと思っています。フレグランス自体も本当にスペシャルなものにしたかったし、いろいろな意味を込めています」

──このフレグランスを通して、使う人にどんな体験を届けたいですか?

「まず、男性も女性も、もっと魅力的になってほしいですね。単純に言って、モテる(笑)。異性から見ても、その人の魅力が増すようなものにしたかったんです。それと、これはつけた人が主人公になる香水だと思っています。

香りを嗅いで自分が何かを思い出すというより、この香水をつけることで、周りの人に自分のことを記憶してもらえる。つけた人がオンリーワンの存在として、誰かの記憶に残るというか。“あの人”って、誰かに思い出してもらえる。そのひとことだけでもいいし、そこから何かにつながるかもしれない。そういう香りになると思うので、これをつけた人には、みんなの記憶に残る人になってほしいですね」

──ちなみに、次に作りたいフレグランスのイメージは、もうあるのでしょうか?

「はい。なんとなく、もうあります」

──どんな香りなのか、少しだけ教えていただけますか?

「いや、それは……(笑)。まだ秘密です!」

「たぶん、僕が『成功した』と思える日は来ない」

──音楽やダンス、そして今回のフレグランスブランドと、常に新しい挑戦を続けているELLYさんですが、ご自身にとって“成功する”とはどのようなものでしょうか?

「いや、僕、たぶん『成功した』って思えるときは来ないんじゃないかな(笑)。何か楽しい瞬間だったり、そういうものを生み出す喜びはいつも感じているんですけど……『成功した』っていうのはどうなんですかね。振り返れば、成功だったと思えることはあるかもしれない。でも、その時点で『これで成功した』って思う感じには、ならないと思うんです。常に『次はこうなりたい』『次はこうしたい』『ああしたい』っていうのがあるので。挑戦すること、チャレンジすることを終えたときに、初めてそういう気持ちが生まれるのかもしれないですね」

──次の目標に向かっていくというその気持ちは、20代の頃から変わらないものですよね?

「そうなんですよね。例えば、ドームでライブができたら、それは成功だと思うんですけど……次はスタジアムに立ちたいって、もうすぐになっちゃう。それと同じで。目標を達成した時点で、たぶんもう次の目標に向かって歩み始めているんですよね。だから、『成功した』って思える瞬間がいつ来るのか、自分でもわからないです」

──では、“成長した”と感じることはありますか?

「成長した、ですか? そうですね……でも、周りで笑う人が増えたので、それはよかったなって思いますね」

誰もがスペシャル。その個性が、新しい何かを生み出していく

──かっこいい、ELLYさんらしいお答えです! では最後に、いま一人の人間として最も大切にしている価値観を教えてください。

「自分自身もスペシャルだと思うんですけど、本当にみんなそうだと思っているんです。だから、みんなが自分というものを大事にしながら、それぞれが持っているものを自然に出して、共有できたらいいなと思います。僕自身は、思ったことや感じたことをちゃんと言うようにしているし、それは表でも裏でも変わらない。そういうことから何か面白いものが生まれたり、楽しいことを作り出せたりしたらいいなって。僕はこういう仕事をしているので、これからもそういうものをいっぱい生み出していきたいですね」

SPÉTI TOKYO #0[50ml]¥19,800(〜11月9日23:59まで先行発売、12月一般発売予定)/SPÉTI TOKYO(エスモードアート)
SPÉTI TOKYO #0[50ml]¥19,800(〜11月9日23:59まで先行発売、12月一般発売予定)/SPÉTI TOKYO(エスモードアート)

フルーティーな甘さとスモーキーな深み、みずみずしい透明感が溶け合う、ミステリアスで洗練されたフレグランス。ココナッツやドライフルーツの甘さにインセンスが重なるトップから、マリンノートの清涼感とミュゲ、ジャスミンが織りなす柔らかなミドルへ。ラストはアンバーやドライウッド、タバコ、バニラ、ムスクが奥行きのある余韻を残す。甘さと深みの絶妙なバランスが印象的な、ジェンダーレスな香り。日常から特別なシーンまで、纏う人の個性と魅力をさりげなく引き立てる。

smode art
エスモードアート
TEL/03-6712-6461
URL/https://www.speti-tokyo.jp/

Photos:Akihito Igarashi Styling:Yasuhiro Watanabe Hair & Makeup:Max Edit, Interview & Text : Hisako Yamazaki

 

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