空山基の最大の回顧展「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」展開催 | Numero TOKYO
Art / Feature

空山基の最大の回顧展「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」展開催

ただ一点のアート作品が、人々の未来像を塗り替えてしまうことがある。空山基の「セクシーロボット」シリーズ――プロダクト、映画、ファッションに至るまで、その影響は推して知るべし。日本が誇る異端の巨星、最大の回顧展が幕を開ける。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2026年5月号掲載

空山基 近影 © Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
空山基 近影 © Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA

柔らかなシェイプを描く女性の肉体美と、金属質な光沢を放つロボットの融合――。代名詞ともいうべき「セクシーロボット」シリーズで知られる空山基(そらやま・はじめ/1947年生まれ)の作品世界。その表現は「光」「透明」「反射」への飽くなき探求によって切り開かれてきた。少年時代、金属加工の工場で「回転する刃に削られて、金属が渦を巻きながら出てくるのがたまらなくセクシー」に感じられ「私が描いているのはロボットじゃなくて女の人だからね」と語る(小誌2023年7・8月合併号「男の利き手」インタビューより)。

時に物議を醸し、人間とテクノロジー、アートとポルノの境界線を揺さぶりながら、ソニーのエンターテインメントロボット「AIBO」のコンセプトデザイン、ディオールステラ・マッカートニーとのコラボレーションなど、領域を拡大。近年の世界的評価を追い風に、メタリックな立体彫刻や映像作品にも取り組む一方、どんなに技術が進んでも「私が描く光の反射と透明感には到底追い付けない」と胸を張る(同インタビューより)。

本展は1978年に初めて描いたロボット作品から、最新の大型キャンバス絵画に至るまで、半世紀の軌跡を自身最大のスケールでたどる。驚異的なまでにリアルな表現技術でタブーを問い、未来を先取りしてきた異端の巨星――時代の追随を許さぬその展望に、震撼せよ。

「SORAYAMA 光・透明・反射 ーTOKYOー」
「セクシーロボット」シリーズで世界的人気を誇るアーティストの過去最大規模となる回顧展が、中国・上海に続いて日本へ上陸。最新情報はサイトを参照のこと。

  
会期/3月14日(土)~5月31日(日)
会場/CREATIVE MUSEUM TOKYO
住所/東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6F
URL/https://sorayama2026.jp/

Edit & Text : Keita Fukasawa

 

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