一枚の絵画に描かれているオブジェクト、人物、その構図や風景。そこに込められた作者からの秘密のメッセージ。小さな空間に編集された果てなき思考と想像の世界へご案内。第2回は上田真央香。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年12月号掲載)
※小誌オンラインストア『Numero CLOSET』にて掲載作家の作品を一部取り扱い中。

マクロとミクロをポップにつなぐ
「Wonky Tunes(グラグラで不安定な旋律)」を独自のコンセプトに、自然界や宇宙にひそむ秩序と美しさへの敬意をもとに、ポップで遊び心のあるキャラクターによって表現する上田真央香。黄金比や渦、フラクタル構造(どの縮尺でも同じ形が規則的に続く図形の法則)といった自然にひそむ普遍的で数理的なパターンをベースにしながら、一つ一つのキャラクターを踊るように連ねていく。

一見するとコミカルで愛らしいキャラクターの集合であり、少し俯瞰するとそれらの有機的なつながり合いや、新たな生き物の不思議な風景が浮かび上がってくる。こうした部分と全体が響き合う構造は、マクロからミクロまで世界は連続してつながっていることを表す「曼荼羅」のようでもある。上田の「キャラクター曼荼羅」は、生命力と宇宙の神秘をユーモラスに伝え、エネルギーを届けながら、見る人の視線の距離や時間の変化によって、さまざまな解釈を与えるようである。
Text:Aakane Naniwa Edit&Text:Masumi Sasaki
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