アーティストが創る、絵画の中の小宇宙【2】上田真央香 | Numero TOKYO
Art / Feature

アーティストが創る、絵画の中の小宇宙【2】上田真央香

一枚の絵画に描かれているオブジェクト、人物、その構図や風景。そこに込められた作者からの秘密のメッセージ。小さな空間に編集された果てなき思考と想像の世界へご案内。第2回は上田真央香。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年12月号掲載)

※小誌オンラインストア『Numero CLOSET』にて掲載作家の作品を一部取り扱い中。

『Wonky Mandala Hoo』 2025年 アクリル/キャンバス 91×91cm
『Wonky Mandala Hoo』 2025年 アクリル/キャンバス 91×91cm

マクロとミクロをポップにつなぐ

「Wonky Tunes(グラグラで不安定な旋律)」を独自のコンセプトに、自然界や宇宙にひそむ秩序と美しさへの敬意をもとに、ポップで遊び心のあるキャラクターによって表現する上田真央香。黄金比や渦、フラクタル構造(どの縮尺でも同じ形が規則的に続く図形の法則)といった自然にひそむ普遍的で数理的なパターンをベースにしながら、一つ一つのキャラクターを踊るように連ねていく。

『Colombia Drip』 2025年 アクリル/パネル 41×31.8cm
『Colombia Drip』 2025年 アクリル/パネル 41×31.8cm

一見するとコミカルで愛らしいキャラクターの集合であり、少し俯瞰するとそれらの有機的なつながり合いや、新たな生き物の不思議な風景が浮かび上がってくる。こうした部分と全体が響き合う構造は、マクロからミクロまで世界は連続してつながっていることを表す「曼荼羅」のようでもある。上田の「キャラクター曼荼羅」は、生命力と宇宙の神秘をユーモラスに伝え、エネルギーを届けながら、見る人の視線の距離や時間の変化によって、さまざまな解釈を与えるようである。

Numero CLOSETで上田真央香の作品をチェックする

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Text:Aakane Naniwa Edit&Text:Masumi Sasaki

Profile

上田真央香 Maoka Ueda ロンドン芸術大学およびロンドン大学にて5年間アートとデザインを学び、独自のコンセプト「Wonky Tunes(グラグラで不安定な旋律)」をもとに制作する。日本国内を中心に個展やグループ展、アートフェアなどに多数参加。
@i_am_maokaxx @nievesgonnzalez
 

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