装いとは、自分自身を映し出すポートレート。東京で活躍する6名のスタイリストが描く2025年秋冬のセルフスタイリングをご紹介。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年12月号掲載)
Yoshiko Kishimoto

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白Tシャツにゴールドジュエリーを贅沢に重ね着け。ハイ&ローが落ち着きます。
ベーシックを極めた、大人のアメカジ
「一年中、ヘインズの白Tシャツに、リーバイスのジーンズというベーシックなスタイルで過ごしています。たくさんの重ね着を好まず、1枚で存在感のある上質な革ジャンなどはとても好きです。このエルメスのジャケットはシルエットも美しく、少しメンズライクなビッグショルダーが魅力。寒い日は、防寒に優れたビッグサイズのコートを、この上に羽織るだけ。最近はシャネルのゴールドジュエリーを重ね着けするのが、私らしいレイヤードスタイル」
岸本佳子
Numéro TOKYOファッション・ディレクター。ロンドン留学中に、ファッションと写真を学ぶ。本誌にて「岸本佳子のモード24/7」やファッションストーリーを担当。
Chie Atsumi


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“パープル”ジャケットを一点投入! カラーバランスをコントロールして存在感を放つ。
優美に装うレトロシック
「今季、一番気になっているパープルジャケットを主役に、自分らしさを象徴するグレーを取り入れたスタイル。ブラウンのシャツを合わせて色味を調和したレイヤードスタイリングは、顔周りと首元がスッキリさせることが、レイヤードを楽しむときの鉄則です。鮮烈な赤いヒールとミニスカートで、足元の肌見せにモードな余韻を添えることを忘れずに」
渥美千恵
スタイリスト仙波レナ氏に師事し、2009年独立。さまざまなモード誌を中心に活動中。上品でありながら強さを秘めたエッジ―なスタイリングが得意。
Ayumi Hamamoto

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大胆なスリットでセンシュアルに。ジュエリーはレスに大人の魅力を醸し出す。
都会的な淑女スタイル
「タイトスカート×ピンヒールで全体を引き締めるのがマイルール。最近は、年齢も重ねたことでカットソーやニュアンスカラーのアイテムを取り入れるようになり、ランジェリーやタイツをレイヤードすることで、フェミニンさを添えています。アクセサリーは控えめに、鎖骨や体のラインそのものをスタイリングの一部として捉える自分らしさを大切にしています」
濱本愛弓
アパレルスタッフとして勤務後、スタイリストを志し、上京。2018年より独立。ファッション誌や広告などで活躍する傍ら、自らもインフルエンサーとして情報を発信中。
Yoko Irie


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ストリートのマインドを軸に、異素材のディテールをミックス。コンセプチュアルなバランスに。
ストリートに宿るフェミニニティ
「ストリートの中にフェミニンを滲ませるようなスタイリングが好み。古着のようなブルゾンやラインパンツで、一見カジュアルに見えるスタイリングに、あえて透け感のあるレーススカートや、グレーの洗練されたニットとシャツを纏いスポーティをマイルドに調和。黄緑色で差し色したスニーカーチョイスも、私らしさの表現の一部です」
入江陽子
スタイリスト長瀬哲朗氏のアシスタントを経て2013年独立。ファッション誌や広告、ルックブックなどを中心に幅広く活躍中。
Aika Kiyohara


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いつもファッションに“物語とユーモア”を。愛犬と考える、モダンなワントーンルック。
英国の名探偵スタイル
「ヨーキー(2歳♂)を飼ってから、今まで取り入れたことのなかったブラウンに夢中。今の気分は、派手さよりも静かな気品。ジェントル風セットアップに、エレガントなマキシ丈コートをさらりと羽織る。さらに、しっぽファーを重ねて、愛らしさとキャッチーさを。愛犬の友達のようで、今季一番のお気に入り。ワントーンで仕上げ、足元は英国紳士的なローファーで、歩きやすさと品格を両立。彼のルーツに想いを寄せたクラシックな名探偵スタイルの完成」
清原愛花
Numéro TOKYO コントリビューティング・ファッション・エディターほか、スタイリストとして活躍。田中杏子に師事後、独立。アーティストやタレントのスタイリングを数多く手がける。
Ako Tanaka

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厚底ソールでスタイルアップを叶える。ひと目で“自分らしさ”を伝えるワードローブたち。
オーセンティックにモードをひとさじ
「ラッフルシャツとチェックパンツを合わせたクラシカルな装いに、トレンチを重ねモードに昇華したスタイルが気分。ヘビーユーズしている厚底シューズに、メガネを合わせれば、なんだか落ち着く自分らしいスタイルに。イタリアンシックを軸に、遊び心を覗かせます」
田中杏子
ミラノに渡りファッションを学んだ後、2007年2月にNuméroTOKYOを立ち上げ、ファッションビジュアルのスタイリング兼ディレクションを行う。25年4月より統括編集長に就任。
Photos:Sasu Tei Hair:Takayuki Shibata Makeup:Tamayo Yamamoto Edit:Yoshiko Kishimoto, Shomi Abe
