星野リゾートの次なる挑戦は、アートな博物館⁉ 「奈良監獄ミュージアム」と、2026年関西圏NEWリゾートを一挙ご紹介
Life / Travel

星野リゾートの次なる挑戦は、アートな博物館⁉ 「奈良監獄ミュージアム」と、2026年関西圏NEWリゾートを一挙ご紹介

「星のや」や「OMO」など、人気のリゾートブランドを展開する星野リゾートが、2026年に新たなる挑戦! それは意外や、ミュージアム! 「旅を楽しくする」をテーマに、旅の目的や過ごし方に合わせた滞在を提案する星野リゾートゆえ、新事業にどんな仕掛けが待っている? 2026~27年に開業予定のリゾート情報もお届け!

美しき歴史的建造物「奈良監獄ミュージアム」、2026年4月27日開館

あの星野リゾートが奈良で何かをやるらしい……。そんなウワサを耳にして、先日大阪で開催された、星野リゾート関西プレス発表会に参加してきました。

数々の気になるトピックスが発表された中で、俄然注目を集めたのは、新たに取り組む“ミュージアム事業”。これまでホテルやリゾートで“旅を楽しくする”アイデアを次々と繰り出してきた星野リゾート、新たな分野でも何か面白いことをやってくれそう。

星野リゾートが手掛けるのは、2026年4月27日に開館する「奈良監獄ミュージアム」。1908年、近代国家設立のために明治政府が建造した旧奈良監獄を、再生・保存するとともに、建築美や歴史的価値を未来へと継承することを目的としています。ちなみに、明治期に竣工された五大監獄のうち、唯一現存し、2017年に国の重要文化財に指定されています。

この歴史的建造物への、新しい命の吹き込み方が、実に星野リゾートならでは。コンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。監獄という“規律”が支配する空間で、“自由”について考えるきっかけを提供する。そんな新たなミュージアムの在り方を模索しています。

見どころとしては、まず建築がユニーク。赤レンガ造りの荘厳な外観と、中央看守所から放射状に広がる舎房が特徴的です。この美しい建物に“アート”をプラス。展示全般に関するアートディレクションに佐藤 卓氏を迎え、ミュセオグラフィー・スーパーバイザーとして、トロントのアガ・カーン美術館やルーブル美術館ランス別館などを手掛けたアドリアン ガルデール氏が参画。顔ぶれを聞くだけでも、ワクワクしてきます。

展示を見学するのみならず、カフェ&ショップも併設。明治時代の洋食文化を反映したオリジナルのカレーパンやチーズケーキ、ご当地ソーダを提供するほか、オリジナルグッズも販売予定です。

奈良監獄ミュージアム
URL/https://hoshinoresorts.com/nara-prison-museum/ja/

奈良監獄ミュージアムを皮切りに、2軒の「星のや」が奈良に!

奈良監獄ミュージアムと同じ敷地内に「星のや奈良監獄」も2026年内に開業予定。ドイツやフィンランドには元監獄を活用したホテルはあるけれど、日本ではココが初! 時を吸い込んだような赤レンガを活かした、非日常かつラグジュアリーな空間になるとか。全48室。

星のや奈良監獄
URL/https://hoshinoresorts.com/ja/brands/hoshinoya/sp/hoshinoyanaraprison/

続いて2027年には同じく奈良県の、日本初の宮都・飛鳥京があった明日香村の谷あいに、「星のや飛鳥」が開業予定。村の風景を想起させるような、瓦屋根の低層の分棟型の客室が広がるそう。ちなみに瓦屋根は飛鳥時代に仏教とともに日本に伝わったのだとか。そして敷地の中心には、棚田を思わせる庭をレイアウト。1300年以上前の古都に思いを馳せる滞在となりそう。35室。

星のや飛鳥
URL/https://hoshinoresorts.com/ja/brands/hoshinoya/sp/hoshinoyaasuka/

「リゾナーレ」ブランド、今後オープン予定の2軒

その土地の特性を活かした空間デザインと豊富なアクティビティを備え、地域や季節ならではの体験ができるリゾートホテル、「リゾナーレ」。新規開業の2軒のリゾートはこちら。

2025年12月11日に「リゾナーレ下関」が九州・山口エリアに初進出。関門海峡を目の前にのぞむロケーションにあり、客室はもちろん、プールや各施設のテラスからも海峡の景色を楽しめるのが特徴。1日のうちでも時間によって移りゆく関門海峡の眺めを、好きなだけ愛でられそう。

コンセプトは「海峡のデザイナーズホテル」。関門海峡の景色や名産のふぐなどを建築デザインに取り込み、ロケーションを活かしたアクティビティで“海峡を楽しみ尽くす滞在”を目指しています。

客室は9タイプ、187室。なかでも注目は、「海峡カバナスイート」! なんとリビングに本物の白砂が敷かれているとか! この部屋限定で望遠鏡や貝殻などを詰め込んだ「海峡カバナBOX」が用意され、海気分を盛り上げてくれそう。

これからの冬は、ふぐの季節! メインダイニングでは、ふぐの厚みによって変わる多彩な食感や、食材本来の味わいを楽しみ尽くすイタリア料理のディナーコースを準備中。ビュッフェダイニングでは、ふぐの唐揚げやブイヤベースなどのふぐ料理、瓦そばなど、ご当地の名物料理が並ぶ予定。

リゾナーレ下関
URL/https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonareshimonoseki/

もう一軒は、少し先の2027年秋開業予定の「リゾナーレ福井」。ロケーションは世界3大恐竜博物館のひとつとされる福井県立恐竜博物館のある、かつやま恐竜の森(長尾山総合公園)内。アカマツが群生する長尾山の森になじむよう、松ぼっくりを思わせる円柱形のデザインとなるもよう。地上8階地下1階、100室。

リゾナーレ福井
URL/https://hoshinoresorts.com/jp/information/dpz7gjso6/

OMO7大阪では11月からナイトイベントがスタート

閉幕に向けて連日、盛り上がりを見せるEXPO2025 大阪・関西万博。その一方でアフター万博の盛り下がりを懸念する声もあるけれど、そんな心配はご無用。テンション上がる「街ナカ」ホテル「OMO7大阪(おも)by 星野リゾート」では、この秋から大阪の活気・グルメ・エンタメをまとめて満喫できるイベントが新登場。

11月4日からスタートする「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」は、全国のOMOで展開している夜のイベント「ローカリズムナイト」の一環。夜、ホテルに戻ってきてから寝るまでの時間も、その街の魅力をギュッと詰め込んだ新たな夜の過ごし方で楽しんでもらおうというもの。滞在しているゲストは誰でも無料で参加可能です。

OMO7大阪では、ガーデンエリアに“食”と“遊び”が凝縮された「PIKAPIKA横丁」が出現。無数の提灯が揺れる中、新世界や道頓堀の賑わいを映し出す大きな張りぼて看板と、かつて新世界の夜を照らしたふぐの形をしたミラーボールで、テンションもアップ。たこ焼き発祥の店「会津屋」、クラフトビール醸造所「上方ビール」とのオリジナルなにわグルメや、射的の屋台も登場。

さらには吉本興業の芸人を招いてのお笑いライブや、ホテル壁面を利用して宿泊者全員で楽しめる巨大BINGOも開催予定です。

笑いとおせっかいに包まれた、なにわラグジュアリーな滞在を「OMO7大阪」で!

今回、滞在したのは、OMO7大阪。“笑い”と“おせっかい”を採り入れた大阪らしいおもてなしと、洗練された空間と上質なサービスが織りなす旅を提案する、“なにわラグジュアリー”をテーマにしています。

食い倒れの街、新世界・通天閣の近くに位置。ホテル棟前には約7600平方メートルの広大なガーデンエリア「みやぐりん」が広がり、大きな芝生エリアを囲うように段々のデッキテラスや散策路などが配置されています。まるで公園のよう。夜になると「PIKAPIKA横丁」が現れるのも、このエリアです。

みやぐりんの一画には、“はなれ”のように入浴施設「湯屋」が佇んでいます。大阪のお風呂文化の最盛期を参考に、外観は“光と影”が表現されています。天井には外とつながる天窓があり、お湯に浸かっていると、お湯があふれる音や湯桶がぶつかる音に交じって、隣接する新今宮駅のプラットホームのアナウンスも届きます。ここでの入浴体験は、非日常と日常を同時に感じる、不思議な感覚です。

全長101メートル、14階建て高さ約65メートルのホテル棟の2階にパブリック施設が集約されています。ゲストの情報収集や集いの場である「OMOベース」では、ご近所マップに加え、ライブラリーラウンジ、アメニティや浴衣のコーナー、ショップなどを仕切りなく配置。チェックイン時はウェルカムドリンクのミックスジュースもここに。

カフェテリアの「OMOカフェ&バル」は朝食からバータイムまで一日を通して利用できます。気になるメニューはたこ焼きをイメージしたチーズケーキ「たこチー」。そして湯屋を利用した後の湯上りに立ち寄れば、551HORAIのアイスキャンデーのサービスも!

奥まった位置にあるメインダイニング「OMOダイニング」では贅沢な一日の始まりとなる朝食ビュッフェが評判。ライブキッチンでは鉄板で焼き上げるだし巻き玉子や、だしのうま味が広がる肉吸いなど、大阪のだし文化が楽しめます。鰹節削り器も用意され、温泉たまごに削りたての鰹節をふわりとかけることも! ヘルシーなスムージーや、プレーンと全粒粉の2種類の角食パン、豊富なトッピングのサラダなど、どれも美味しそう。あれもこれもと、朝食からついつい満腹に……。

客室は3~14階に8タイプ、436室。ユニークなのは、中央に大きなテーブルを置き、壁に観光スポットの地図が描かれた「いどばたスイート」(60平方メートル)。「どこへ行こうか?」と、計画を練るのにちょうどいい塩梅です。四隅のベッドスペースに加え、ソファベッドが2台あり、6人まで収容できます。

滞在したデラックスルームは高層階にあったため、ばっちりの通天閣ビュー。ワイドな窓から大阪のスカイラインが広がりました。広さも50平方メートルとゆったり。

OMOならではの楽しさは、街を丸ごと楽しみ尽くすためのサービス「Go-KINJO」に参加してこそ! このサービスは街を熟知したOMOレンジャーが集めた情報満載の「ご近所マップ」と、OMOレンジャーによるディープな街案内「ご近所アクティビティ」からなります。

EXPO2025大阪・関西万博の期間中はOMOベースに、専用のスタンドを用意。街案内の「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」も、通常バージョンに加え、万博のうんちくも交えたスペシャルバージョン。レトロな風情と主張ある看板に彩られた通天閣そびえる新世界を、串カツや寿司の名店などの街の話題を聞きながら散策します。OMOレンジャーの情報量の多さにびっくりしますよ!

OMO7大阪 by 星野リゾート
URL/https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/

Text:Chieko Koseki

Profile

古関千恵子 Chieko Koseki 旅行ライター。リゾートやエコ、ダイビングなど、国内外のビーチにフォーカスして寄稿。ここ最近は国内のビーチの美しさを再発見し、全国津々浦々を探訪中。目指すは伊能忠敬!? Instagram:@chieko_koseki
 

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2026 N°193

2025.11.28 発売

The New Me

あたらしい私へ

オンライン書店で購入する