ストイックでクールなアイテムに、レースやリボン、ビジューなどのロマンティックな要素を取り入れたスタイルが、今の気分を一層盛り上げる。ケニア出身の人気モデル、カレン・ジェプケメイが、インダストリアルな空間の中で表現する春のモードストーリー。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年5月号掲載)

流れるようなドレープをロゴ入りのレザーパッチで留めたパンツと、上質なレザーを使用した末広がりのジャケットは、動きのあるシルエットが特徴。削ぎ落としたからこそ、本質が際立つ。

「子ども時代」をコンセプトに、自由でプレイフル、無邪気なエネルギーが溢れるコレクションを発表。ナッパレザーの繊細な編みネットが施されたトップスにタイツを合わせたスタイルは、センシュアルかつモダン。

王道トレンチコートは、光沢感のある柔らかなレザー素材をチョイスして、クールで洗練された大人のムードを演出。襟下にあしらわれた煌めくブランドロゴをアクセントに、日常にモダンなエッジを投入して。

作家で野鳥観察家のジョナサン・フランゼンの著書『地球の果ての果て』からインスパイアされ、サマー コレクションを展開。スポーティなボンバージャケットにロマンティックなレースのタイツを合わせ、コントラストを楽しんで。

官能的でどこか切なさが残るランジェリーディテールのアイテムがキールックとなった今シーズン。ハードなブラックジャケットの下に、ショーツの刺繍が施されたトロンプルイユのボディスーツを覗かせれば、モードな世界へと誘われる。

窮屈で厳しい社会のまなざしから自らを解放した女性へのトリビュートを捧げたコレクションからピックアップしたのは、フェザーの襟が施されたジャンプスーツ。軽やかでスイートなムードを醸し出す。

異なる時代の要素を組み合わせ、多様な現在にフォーカスした。可憐な小花柄のワンピースの肩紐を落とし、メリージェーンで抜け感を演出すれば、今の気分が盛り上がる。

存在感のあるストーンのようなビジューが目を引くベビードールドレスは、シンプルに纏うだけでパワフルかつエレガントなオーラが放たれる。大胆でありながら繊細さも兼ね備え、多面的なフェミニニティを表現する。

クルーズ船旅行をテーマにコレクションを発表。ウエストを極端に絞ったジャケットにテーパードタックパンツを合わせたルックは、マスキュリンの香りが漂う。編みタイツでフェミニンな要素を飾って。

一見シンプルなシルクドレスのバックスタイルには、コルセットのような編み上げディテールが光っている。美しいドレープが生み出すシルエットから長く垂れたリボンがインパクトを与え、パンタレギンスを合わせて魅力を一層引き立てる。

陽光が降り注ぐ夏の幻想的な瞬間や憧れをコレクションで表現。繊細なレースの刺繍が施されたランジェリーライクなトップとパンツは、ロマンティックで女性の夢が詰まっている。モノトーンスタイルで夏を満喫したい。
Photos:Maya Skelton Styling: Maya Zepinic Hair: Naoki Komiya at Julian Watson Makeup: Sandra Cooke Model: Caren Jepkemei at Titanium Casting: Kin Casting Coordinator: Jaime Ballesteros On-Set Producer: Taki Vlahopulos Edit & Text: Maki Saito