ロマンティック旋風が到来した2025年春夏コレクションでは、アイコンをフェミニンに再構築したり、優美なフォルムのバッグが登場した。4人の写真家が独自の視点で捉えた、自由でエモーショナルな世界を堪能して。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年4月号掲載)
Chanel|シャネル

ガブリエル シャネルのアパルトマンに飾られていた鳥かごにインスパイアされたバッグ。まるで幻想の世界から現れたような煌めきを放つ。
Prada|プラダ

クラシカルなシルエットに可愛らしさとモダンさが絶妙に交差したバッグ。ピンクのレザーが、しなやかな曲線を描き洗練されたフェミニニティを演出してくれる。
熊谷勇樹
1988年生まれ、静岡県出身。第6回写真「1_WALL」グランプリを受賞後、初の個展「そめむら」を開催。写真家 横浪修に師事。2016年に独立後、フリーランスとしてファッション誌や広告、アーティストのポートレートなど幅広い分野で活動中。静けさの中に潜む力強さを、独特な視点で捉える写真家。
Louis Vuitton|ルイ・ヴィトン

アイコニックなモノグラム・キャンバスが扇モチーフとなったバッグ。日本の美を宿した、ユニークなデザインが、アートピースのような存在感を添えてくれる。
Gucci|グッチ

ブランドの象徴的なスナップフック クロージャーとGGパターンを編んだ夏らしさの薫るバッグ。軽やかな実用性とデザイン性を兼ね備えたシーズンにぴったりの逸品。
服部恭平
1991年生まれ、大阪府出身。2018年にファッションモデルとして活動する傍ら写真を始める。多くの個展を開催し、2020年『2019-2020』(BOOKMARC)、2024年『Through the lens of Kyohei Hattori』(agnès b. Shibuya & KyotoBAL)など上梓。現在では、自身の日常の中で新たな視点を探し、作品制作を行っている。
Dior|ディオール

パリジェンヌのDNAが宿る、ディオールの新型シグネチャーバッグ。肩にかけるだけで、エフォートレスなスタイルを叶えてくれる。
Hermès|エルメス

太陽の輝きを映し出す静かな水面に浮かぶのは、メゾンを代表するタイムレスなバッグ「ケリー」。自然の美しさと調和しながらも、ゴールドのレザーが唯一無二のオーラを放つ。
齊藤侑樹
2013年に渡米。写真家のDan ForbesとStephen Lewisのファーストアシスタント、レタッチャー経験を経て2017年に独立。2020年の帰国後、東京を拠点にビューティからファッション、広告など幅広く活動中。巧みに構図を捉え、光を操った世界観を得意とする。
Loewe|ロエベ

なめらかなカーフレザーに、丸みを帯びたシルエット。ミニマルな金具使いで絶妙なバランスを生み出したマドリードバッグは、ロエベのクラフツマンシップが融合したユニークネス。
Miu Miu|ミュウミュウ

ダークブラウンにホワイトのパイピングを施し、コントラストを効かせたデザインは、まるでクラシカルなヴィンテージバッグのよう。レトロモダンな空気感をまとうバッグでプレイフルに楽しんで。
高橋夏海
1996年生まれ、神奈川県出身。2017年に渡米し、ニューヨーク州立の専門大学『Fashion Institute of Technology』を修了。パーティシーンでスナップ写真を撮り始めたことをきっかけに写真を始めた。NYの写真専門店『Dashwood books』にてインターン、2020年の帰国後は、東京拠点のアートブック代理店『twelvebooks』での経験を通して写真を学ぶ。現在は、拠点を定めずパーソナルワークを中心に活動中。
Edit & Text:Shomi Abe