フェムケア・セクシャルウェルネスに特化したプロダクトを展開するライフスタイルブランド「nakedfact(ネイキッドファクト)」。
創業者である高橋クロエが、プロダクトプロデュースに加えて、タブーとされてきた性や体のことについて自由に話し合える世の中を目指して「nakedfact club」というプロジェクトを始動。「nakedfact club」では、啓蒙活動の一環として、さまざまな女性が世の中の現状を気にせず身体の悩みや性についてを打ち明けられる座談会を定期的に開催していく。
Numero.jpでは、その記念すべき初回の座談会を独占取材。主にファッション業界で働く20代〜30代の8人の女性のリアルな声をお届けする。
「nakedfact club Vol.1 」座談会テーマ
1. パートナーと良い関係性を保つ秘訣は?
2. パートナーとの性欲が異なる時どうしてる?
1.パートナーと良い関係性を保つ秘訣は?
高橋クロエ(以下T)「今回早速話したいと思ったのは、パートナーと良い関係性を保つ秘訣。みんなはどうしてる?」
※参加メンバーは匿名イニシャルにて表記しています。
S 「感謝は忘れないようにしてるかな。忘れないように1日に1回は言う」
T「それを心がけることは大切だよね」
S「あとは、やってほしいことはどんどん進んでやって欲しいから、仕向けたりもするかも(笑)」
A「え〜!どうやって?」
S「少しでもお皿洗いとか、掃除とかしてくれたら、褒めて、めっちゃ感謝して…相手が気持ち良く過ごせるようにしてるかな」
H「私は、割とお互いのことに関して、あんまり土足で踏み込まないようにしていて、パートナーが神経質なタイプだからプライベートを尊重してる」
T「話し合いとか、喧嘩とかはどう対処する?」
H「1回、喧嘩をして言いあったときに、『もうこういう悲しい感情になりたくないね』ってなって、そこからは物理的に距離をとって冷静になってから話し合うみたいな」
A「部屋を分けたりするの?」
H「なんかお風呂に入ったり、外に出て考えたりっていう感じかな」
T「冷静になる時間は確かに必要だよね。ヒートアップして言いたくないこと言っちゃうのも良くないもんね」
K「私は、前の彼のLINEをみたことがあって、女の子とLINEしてて、別にその場では言わなかったけど、弱みというか何か話し合いになったときに出せる切り札がある状況が意外と自分が余裕もてるなと感じたときがある」
T「わかる〜。私も前の彼がグループでの飲み会のときにとなりで女の子とラインしてるの見えたけど、言わないでこっちにも手札あるぞみたいな?状況に持ち込んだことがある。でも今考えたらあんまり好きじゃないからそういうふうに思ちゃってたのかも」
K「確かに。そんな時期だったかも」
T「そうなると言い合えるというか、話し合える関係性がやっぱり大事だね」
G「私の場合は、自分が男みたいで、あっちが女みたいな性格で。付き合って同棲し始めた2カ月後くらいに自分が掃除できなさすぎて相手に10円ハゲができちゃって」
S「え〜! ちょっとそれは可哀想…」
G「そうなんですよ。それくらい自分がやばい女なんで、感謝しかないんですよね。そして私のダメなところを正してくれたり、怒ってくれる存在でもあって『ありがとう』って思います」
T「それをありがとうって思えることが素敵だよね」
A「人それぞれ、カップルそれぞれすぎて面白い」
T「性格の相性が大前提って感じだね」
S「私は、自分で言うのもあれなんですけど、割と人あたりもいいタイプだし、あんまり人に頼ったりできないタイプで…だからこそ、家族とかパートナーが唯一、自分が寄りかかれる存在で。でも若い頃は、寄りかかれる存在の人に甘えて爆発しちゃうことがあった」
T「あ〜わかるわかる。全部さらけ出しちゃうみたいなね」
S「多分それで、思ってたのと違うって思われることもあったし、爆発しがちだった。だから、次にいいなと思う人とかには、そうならないようにしたいなってすごい思う」
T「外で我慢しすぎて、家の中で爆発しちゃうみたいなね…」
S「自分のさらけ出し方みたいなのも、もう少し可愛らしく出せたらいいのになとかも思ってて、今後うまく関係を保つためには、考え方とか伝え方とかのさらけ出し方も思いやり?を持った言い方や接し方を選ぶのがいいんだろうな〜」
T「最初っからめっちゃさらけ出しちゃうのもいいと思うけどね!」
A「それってめっちゃ難しいよね」
S「最初からギア全開もいいと思う! 昔占い師に『長女だし、甘え下手だし、次の彼で甘え上手になれるように練習したほうがいい』って言われて。それで今の彼で、意識し続けて克服したの」
H「めっちゃすごい!」
T「自己開示みたいな。解放するっていうのって、特に日本ってこう、 昔からの潜在意識で、女の人が1歩下がってとか、自分たちは思ってなくっても、 そういう世界観だらけすぎて、どっかで女だからとか、私もすごいそういう意識になってるかもって思うことがあるから、良くないよね。自分で自分を苦しめちゃうというか」
S「そうだね〜。難しい」
T「なんか男性脳と女性脳がもう圧倒的に違うっていうのを年々理解するようになってから、理解してもらう、わかってもらうみたいなことが無理なのでは?と思うのと同時に、逆に向こうの男性的な考え方を100%で返すの無理だし…ってなったときに、別々の生き物としてどうやって共存してくかみたいに考えるようになった。だから、意外と女性がすごい解放して、 なんかわがままっぽく見えてもそう思ってない感じ方をしている男性もいるし…」
S「確かに。そう思ったら『解放』を意識して次のパートナーを探してみるのもいいよね」
S「私はパートナーがいて、大事にしていることは得意な人が得意なことをすること。料理とかもあんまりできてないしとか悩むこともあったけど、どっちも得意不得意あるしと思ったらすごい楽になった。あと、私たちは全く溜め込むタイプではなくって。思ったことはすぐに言っちゃうんですよ。その場、そのときに、気になったことは潰しあってるから、朝起きてから、夜寝るまで、お互い在宅ワークで一緒のときとかがあっても全部仲良しでいられてます。だから生理前とかもすごい言っちゃうこともあります」
T「でも最初に言うって大事かも。友達が旦那さんとコミュニケーションとるために、PMSのときが、重くてあたっちゃうから、トイレにポストイットを貼るようにしたらしい。当たらないようにもだし、当たっちゃうかもしれないから、『今日から生理前なんでPMS時期入ります。』って書いたら旦那さんから『OK!了解!』って返事がきて良いコミュニケーションが取れるようになったって聞いた」
S「そのアイデア素敵ですね! 事前申告制!」
T「なんでイライラしてるのか、ポイントもわかるし。全部話して、コミュニケーションとることが結局みたいなところあるね」
A「パートナーとうまく波長が合ってるときって、リスペクトがあったな〜って思います。話しあうことで、考え方が違うんだとか、お互いの理解が深まるから大切ってわかってるんですけど…なんか良いたいこともうまく言語化できなかったり、伝わらないって思ったときに、メンヘラとかじゃないはずなのに、なんか涙が出そうになって言えなくなっちゃうときもあったして…」
T「わかるわかる。悔しいのになんかでてきそうになるよね」
A「小さなことは溜めちゃうタイプで、今言う程でもないかとか、女々しいかな…って思って言えなくなちゃうんですけど、みなさんの話しを聞いてたらちゃんと話していくのがやっぱり大切だなと思いました」
T「PMSのときとかって私たちって悪くないじゃん?」
K「1カ月のうちに1週間しか元気なときないじゃないですか。それを前提として理解してほしいですよね」
T「メンズにもホルモンのせいだと理解してわかってもらう教育みたいなことしたいな。でも逆に、人には人を変えられないってすごい思ってて、過度な期待とか、私なら彼を変えられると思ったこともあったけど、全然違う生き方で過ごしてきて、大人になって合流してそっからお互い変わるって無理だよなって言うのを念頭に、今は小さなことでも1日の中で50回くらいありがとうって言うようにしてる」
S「やっぱ感謝って一番だよね!」
T「みんなのまとめみたいになっちゃうけど、お互いを尊重して、向こうにしっかりと自由な時間を与えてるからこそ、弱みとかとはまた違うけど、自由にさせてあげてるからフォローしてよね。みたいな感じ。あとは、みんなと同じで、感謝と『天才!』」
A「天才も必須?」
S「天才はどんどん言ったほうが良い!」
2.パートナーとの性欲が異なる時どうしてる?
S「私たちは、さっきも話したんですけど、なんでも言うタイプなんで、今はこういう感じとか。私は手術したので、それもあって今はこの状況みたいなのを伝えるようにしてます。しかも今、パートナーとシャンプーとかも一緒のを使ってて、一緒にしてると家族みたいになちゃって性欲がなくなるって聞くから、変えてみる?って提案したりしてみたりしてます」
T「動物的な潜在意識みたいなのあるよね。科学的には、なんか、恋愛感情とか、相手に対しての性的な初期の性的な魅力みたいなのを感じるのは、3年間っていうのが科学的に研究で証明されてて、だからそれ以降はちょっとお互いの努力が必要っていうことだよね」
G「私は、付き合った当初よりは確実に減ってます。でもなんか今はなんとなくのタイミングが彼と一緒です。でも、一回プツンってなくなった時があって」
H「どれくらい?」
G「半年くらいなんですけど…流石にやばいと思って『どうしたら良い? 大丈夫かな?』って聞いたら、私が悪いんですけど生理用品をあんまり綺麗にまとめて捨てれてなくって。『それがどうしても気になって。本当にごめん』って言われて(笑) 本当に私が悪いから気をつけたら、勝手に再開しました」
T「それは気をつけてあげて(笑) 絶対!」
G「なんか本当に! 男性って結構しんどいらしいです(笑)」
K「おりものシートとかもそもそもなんのために使うかわかってないから、男性は見たらたらびっくりだよね!」
G「エチケットって大事です(笑)」
T「確かに。子どもの性教育にも教えてあげたほうが良いかも」
A「でもよかったね。話し合いで、改善して復活ってすごいことだと思う」
K「私もペースは最初より変わったけど、1カ月は空けないようにしてる」
T「なんか世の中で別に全員が当てはまるわけじゃないけど、今は、健康な男女が、同じ空間にいるのに、1カ月に1回なかったら、セックレスレスって定義とされてる」
H「え〜そうなんだ! 知らなかった」
A「1カ月って、女の人は生理くるから普通に気づきますよね」
T「私も期間空いた経験全然ある。1回パートナーと話したら、『しないとは言ってない』て言われて」
S「逃げてる!」
T「そう! なんか『女の人から誘われるのはちょっと』っていわれて」
S「嫌な人もいるのもわかるけど、それはわがまま」
T「そのときのパートナーには、女性の性欲をすごい軽視されてるじゃないけど、 男の人主導なものだと思われてた。海外みたいにパートナーシップセラピーとか、聞いてもらえるセックスカウンセリングとかができたらもう少し良い関係になってたかもしれないけど」
S「私は最初からおもちゃに頼ってる」
T「え〜珍しいタイプのカップルかも。毎回?」
S「そうなの。毎回! でもそれがお互いに合って、飽きないからいいマッチなのかも」
T「なんか、男女の生物学的にこうなんだよみたいな知識を知っててほしい。例えばこう、こっちが体調の変化とかで断るのとかも、したくないから断るわけじゃなくて…なんか1回断ると、 しゅんってなっちゃって、もうされないみたいなメンズ結構多いしね」
S「だからこそ、生理の終わりのタイミングの具体的な日数を伝えてあげるって大切って聞きますよね」
T「できなそうな生理期間は早めに言っておくのが本当に大切! 長く一緒にいる上で、お互いにいい感じで、セックスライフを楽しむためには、両方の努力が必要っていうのを、ちゃんとわかってほしいよね。男女関係なく、どちらも。お互い自分のためだと思って頑張ることも大切」
nakedfact
https://nakedfact.jp
Text:Shomi Abe