ナイトアウトの新定番! BABIと巡る東京の夜カフェ
すっかり賑わいを取り戻した東京の夜。しかしその様子は今までと同じようでどこか違う。居酒屋やバーではなくカフェを選ぶ人が増えているようだ。お酒を飲む・飲まない関係なく楽しめるのが夜カフェの魅力と語るアーティストBABIに行きつけを案内してもらった。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年12月号掲載)
HOFF|初台
親しみやすさはまるで地元。カジュアルな雰囲気が魅力
ブルックリンのレストランにインスパイアされた、洗練と居心地の良さが共存する「HOFF(ホフ)」。「夜に初台周辺で友人と遊ぶときに“あそこ行かない?”とよく誘われるのがここ。地元っぽさのあるカジュアルな雰囲気が好き。私はあまりお酒を飲まないので、ノンアルのドリンクの多さやフードがおいしいところも気に入っています」(BABI)。和と洋、それぞれのエッセンスを生かした料理は、グルマンもきっと満足する本格派。ナチュラルワインなどアルコールも種類が豊富。開放感のある空間で、友達と話の尽きない夜にもぴったり。
(写真右)フライドポテト おかかと山葵のアイオリ¥900、ジンジャーレモネード¥850(+¥200でアルコールに変更可)。「いつも頼むのがフライドポテト。ほくほく系のポテトとソースの組み合わせはさすが!」
HOFF
住所/東京都渋谷区初台2-11-11
営業時間/11:00~23:00 不定休
Instagram/@hoff.tokyo
nova|池尻大橋
進化を続ける池尻大橋のシンボル
レコードが聴けるリスニングバー&カフェ「nova(ノヴァ)」。「20代の頃から池尻大橋の周辺でよく遊んでいますが、最近はサブカルっぽい人だけでなく、いろんな層の人が増えてお店の幅も広がったような気がします。私にとってnovaはそんな街の変化を象徴するお店です。私は昼よりも夜が好きなので、暗めの照明も居心地がいいです」(BABI)。落ち着いた店内には音楽に浸り、一人の時間を思い思いに楽しむゲストの姿も多い。自家焙煎の豆を使ったコーヒーやスイーツのほか、アルコールやおつまみも楽しめる。25時までの営業時は2軒目にも最適。
(写真右)エスプレッソマティーニ¥1,500、バスクチーズ¥750。「novaに来たら、ぜひチーズケーキを食べてほしいです。濃厚なチーズが最高! 小腹が空いたときに一人でふらっと入ることもあります」
nova
住所/東京都目黒区東山3-14-2 東山共同ビル1F
営業時間/火~土8:00~25:00、日8:00~18:00
定休日/月
Instagram/@nova_ikejiri
【2025年、注目の夜カフェ】
No.|代々木上原
スイーツとドリンクのペアリングを提案
代々木上原駅を出たら路地に入ってすぐ。小規模複合施設Cabo内にあるカフェバー「No.(ナンバー)」。18時以降のバータイムは創意工夫が光るオリジナルカクテルやノンアルコールのモクテルのほか、ペアリングに適したフードやスイーツを提供。店内と表の通りを区切るガラス扉によるシームレスな空間設計のおかげで気軽に立ち寄りやすい。店内には写真集や書籍、アートブックなどユニークな選書のライブラリーも。ドリンク片手に読書にふけるのも豊かなひと時。
エスプレッソを隠し味にしたカラメルが新しいパンナコッタ(¥600)。カクテルではコーヒーリキュールを使ったモカシェイク(¥1,500)が人気。バータイムでもコーヒーなどのカフェメニューは注文可。
No.
住所/東京都渋谷区上原1-32-3 Cabo Uehara 101
営業時間/月・火9:00~19:00、水~日9:00~24:00
Instagram/@no.tokyo
ARC|蔵前
アーチ状のインテリアがつくる癒やし空間
個性豊かなお店が集まる蔵前。鳥越神社の向かいにある「ARC(アーチ)」はアーチ状のインテリアが揃い、暖色系の照明が灯る店内は初来店でも落ち着くムード。コーヒー豆は程よい苦味が特徴のロブスタ種を採用し、自家製のケーキとの相性も◎ お酒の気分ならナチュラルワインやオリジナルのクラフトビールを。音楽好きのオーナーが自作したスピーカーやターンテーブルから流れるBGMの音色も楽しんで。ドッグフレンドリーなので、散歩中に愛犬と立ち寄るゲストの姿も。
キャロットケーキ(¥550)は、あえてレーズンやナッツを入れず、ニンジンやクリームチーズなど最小限の素材で仕上げた、シンプルイズベストな逸品。すっきりとした飲み口のアメリカーノ(¥550)も人気。
ARC
住所/東京都台東区鳥越2-3-4 篠田梅村共同ビル 1F
営業日/月~金10:00~23:00、 土・日8:30~23:00
Instagram/@arc__coffee
TONER|不動前
テラス席には遊び心あふれるギミック
飲食店やイベントスペースなどが混在するコレクティブスペース「TONER(トナー)」。日中はカフェとして営業するエリアが18時以降はスタンドバーに。スタッフとのコミュニケーションが弾むのは夜に訪れる醍醐味。ドリンクはドリップコーヒーからジンやウイスキーなどのアルコールまで充実。食事系のパイやケーキ、旬の食材を使用したおつまみもそろう。テラス席のテーブルは卓球台にもなり、思いきり体を動かしたあとは夜風に吹かれながらカフェタイムを楽しみたい。
深煎りで焙煎したオリジナルブレンドのおいしさが引き立つカフェラテ(¥700)。ベジタブルキッシュ(¥800)のほか、ミートパイやパティシエが手がけるケーキなども人気。テイクアウトも可。
TONER
住所/東京都品川区西五反田3-8-3 町原ビル1F
営業時間/月~木10:00~24:00、金・土10:00~25:00、日10:00~18:00
Instagram/@toner_tokyo
æ|渋谷
バリスタとバーテンダーが在籍する本格カフェ
国内外でバーを展開し、世界とアジアのベストバー50において、最多回数受賞のSG Groupによるカフェ&バー「æ(アッシュ)」。コンテスト優勝歴を誇るバリスタとバーテンダーが在籍し、本格的なコーヒーやカクテルが自慢。ゼロウェイストをテーマに掲げ、抽出後のコーヒーグラウンズ(かす)を肥料などとして再利用したり、紙コップや紙のメニューをなくすなどの徹底した姿勢も魅力。カウンター席、テーブル席、テラス席がそろっており、さまざまなシーンで使いやすい。
グルテンフリーのæ ティラミス(¥858)。スポンジに染み込ませるコーヒーはエスプレッソを抽出した際に残ったものを有効活用。鴛鴦(えんおう)ラテ(¥803)はウーロン茶×浅煎りのコーヒーが新鮮。
æ(ash) [zero-waste cafe & bar]
住所/東京都渋谷区神南1-5-2 川村ビル1F
営業時間/2:00~24:00
Instagram/@ash_jinnan
Interview&Text:Nao Kadokami Photos:Wataru Hoshi, Kouki Hayashi Edit:Miyu Kadota