アンチ・ヒーローのレジェンド『ボニー&クライド』をミュージカルで | Numero TOKYO
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アンチ・ヒーローのレジェンド『ボニー&クライド』をミュージカルで

ボニーとクライドと言えば、名作『俺たちに明日はない』でおなじみのアンチ・ヒーローだ。

強盗を働いた実在のカップルをモデルに作られた映画ながら、フェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティの演じるボニーとクライドが当時の若者たちに熱狂的に支持されたことで、時代のシンボルともいえる存在になっている。

この魅力的なキャラクターをミュージカル化したのが、ミュージカル『ボニー&クライド』だ。

Wキャストが設定されている主役二人には、クライド役に柿澤勇人と矢崎広、ボニー役に桜井玲香と海乃美月と、多彩なジャンルで注目を集める顔ぶれが揃った。

柿澤勇人は今作の作曲家フランク・ワイルドホーンの『ジキル&ハイド』でもタイトル・ロールを務めており、ワイルドホーンから直接、何度もクライド役の話をされたと語っている。満を持してのクライド役だ。

もう一人のクライド役である矢崎広は、史実や彼らを生んだ時代背景にじっくり向き合い、キャラクターを深く掘り下げてクライド役に挑みたいと語る。

一方、役の第一印象を「かっこいい」と感じたという桜井玲香はボニーを演じる。犯罪を犯した人間だが、キャラクターの中に秘められた純粋さが魅力だと語る。キュートなダークヒロインを見られそうだ。

もう一人のボニー役の海乃美月にとっては、宝塚歌劇団退団後の第1作となる作品だ。宝塚でも上演された本作で、どのように宝塚卒業後のキャリアを打ち出していくかが楽しみだ。

演劇は常に社会から逸脱したものや罪を犯した者の中に宿る人間の業、悲しさ、時に優しさといったものを描いてきた。

コンプライアンスの厳しさが日々増していく世の中にあって、演劇で見るからこその価値が感じられそうだ。

舞台 ミュージカル『ボニー&クライド』
脚本/アイヴァン・メンチェル
歌詞/ドン・ブラック
音楽/フランク・ワイルドホーン
上演台本・演出/瀬戸山美咲

出演/
クライド・バロウ:柿澤勇人/矢崎広(Wキャスト)
ボニー・パーカー:桜井玲香/海乃美月(Wキャスト)
バック:小西遼生
ブランチ:有沙瞳
テッド:吉田広大/太田将熙(Wキャスト) 
エマ/ファーガソン州知事:霧矢大夢
シュミット保安官:鶴見辰吾

製作/ホリプロ、東宝

公式サイト/
https://horipro-stage.jp/stage/bonnieandclyde2025
https://www.tohostage.com/bonnie_and_clyde

<東京公演>
公演日程/2025年3月10日(月)~4月17日(木)
会場/シアタークリエ
チケット料金(全席指定・税込)/平日13,500円 土日祝日/Wキャスト初日・千穐楽/14,000円 Yシート2,000円(12月23日~12月29日販売 ホリプロステージのみ取扱)

一般発売/12月21日(土)11:00~
チケット販売詳細/https://horipro-stage.jp/news/bonnieandclyde2025_ticket/

<大阪公演>
公演日程/2025年4月25日(金)~30日(水)
会場/森ノ宮ピロティホール
主催/キョードーエンタテインメント
問い合わせ/キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00、日祝休み)
URL/https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/9706

<福岡公演>
公演日程/2025年5月4日(日祝)~5日(月祝)
会場/博多座
主催/博多座、インプレサリオ
問い合わせ/博多座電話予約センター 092-263-5555(10:00~17:00)
URL/
https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/9706(博多座)
https://www.impresario-ent.co.jp/(インプレサリオ)

<愛知公演>
公演日程/2025年5月10日(土)~11日(日)
会場/東海市芸術劇場大ホール
主催/メ~テレ/メ~テレ事業
問い合わせ/メ~テレ事業 052-331-9966(平日10:00~18:00)
URL/https://www.nagoyatv.com/event/

Text:Reiko Nakamura

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