開けチャクラ! バービーのモヤモヤ相談室 vol.36「妊活 or 経験、どちらを優先すべき?」
体や性をめぐるあれこれ、人間関係や恋愛、社会についてなど、読者の抱える「モヤモヤ」をバービーが一緒に考えます。正解は見つからないかもしれないけど、チャクラは開放できちゃうかも?!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2025年1・2月合併号掲載掲載)
【今月のモヤモヤ】
「妊活 or 経験、どちらを優先すべき?」
海外を拠点に夫と充実した暮らしを送っています。子どもはある程度貯蓄ができてからと決めていました。が、最近親友が妊娠。羨ましくなり、私も早く生活を落ち着かせて妊活を始めたいと思いつつ、今のうちにいろんな場所に行き、経験を積みたいとも思っています。とはいえ、高齢出産はリスクが高いとも聞く。周りの人からの「子どもは?」の声を聞くたびにモヤモヤします。(ポポ、34歳、フリー)
【バービーからのメッセージ】
お金では買えないものが、時間
私も同じように揺れ動いていた経験があるので、気持ちはよくわかります。とはいえ、妊娠・出産はいつまでも先送りにはできないから、今は自分の気持ちにとことん向き合ってみて。そして、わずかでも「子ども欲しいかも」と思うんだったら、妊娠に向けて具体的な行動をすぐ起こしておいたほうがいいと思う。妊活を始めてすぐに妊娠するとも限らないし、不妊の要因となる異常や病気がないとも限らないからです。
まずは、ポポさんとパートナー、それぞれ体の状態を知っておくこと、そして、生活習慣を見直すこともやっておいてほしい。恐らく30〜40代の人って避妊の大切さは教わるけれど、生活習慣の乱れがどれだけ不妊に影響を与えるかとか1回の月経のたびにいくつかの卵子が失われているとか、あまり教わりませんよね。「ある程度お金が貯まったら」とか「生活を安定させてから」と悠長に構えず、妊娠のリミットに目を背けず、将来の選択肢を残しておくためにも、卵子や受精卵凍結なども含めて、パートナーと話し合いましょう。なぜなら、お金では買えないものが、時間だからです。
子どもがいてできないことって実はそんなにない
私はパートナーと出会う前、将来自分が子どもを欲しいと思うかわからなかったけれど、「卵子を取っておかないとマズい」と思う疾患が見つかったので、実行しました。そのおかげで全力で仕事にも振り切れたし、一人の生活を楽しめたと思っています。揺れ動いているからこそ、やるべきことはやっておいたほうがいい。
結婚して、妊活を始めましたが、体外受精の治療前は卵巣を休ませることが推奨されていたり、私の場合は途中で治療を休み、体質改善に半年費やしたりもして、妊娠に至るまで3年ほどの時間が必要でした。個人差はありますが、年齢が上がるにつれ、長期間の治療が必要となることが少なくありません。
「経験を積みたい」という気持ちもよくわかりますが、私はむしろ子どもがいたほうが経験できることは多いと思っています。そして、赤ちゃんを連れても、海外に行こうと思えば行ける。案外知らないだけで、産後もアクティブに動いている人は結構います。子育てに関しても、国や自治体によって差はあると思いますが、行政のサポートも増えてきているので、頼れるものは頼り、充実した生活を追い求めていいと思う。子どもができたからといってできないことって実はそんなにないんじゃないかな。「子どもを産んだらいろいろと諦めなきゃいけない」という思い込みに自分自身が縛られていないか。子を持つことを前向きに考えてみてほしいです。
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Photo:Kisimari Styling:Sakura Ohishi Hair & Makeup:Izumi Hashi Interview & Text:Mariko Uramoto Edit:Mariko Kimbara