感性をゆさぶる五感美容 vol.1 「自分に深く意識を向ける、没入型スキンケアのお作法」
ここ数年、欧米発の新たなビューティトレンドとして話題のSensory Beauty=「感覚美容」。日本でも“感性”という新たな価値を搭載した最新コスメが大手化粧品会社から続々登場。第1弾は感覚に訴える心地いい香りやテクスチャーが美肌につながる、そんなコスメたちをピックアップ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年11月号掲載)
オキシトシン分泌を高めていきいきハッピーな肌に
幸福を感じると分泌されるオキシトシンを研究するカネボウ。感性に訴える設計の新美容液は、うっとりするような肌感触にこだわった、フュージョンテクノロジーを搭載。凹凸感やごわつきのある肌にも瞬時になじみ、触れ続けたくなる柔らかくなめらかな肌に整える。リラックス感とポジティブ感をもたらす柑橘や茶花の香り、ヨガの手法から着想した1分間のメソッド(下図)とともに、効果的かつ効率的にオキシトシンの分泌を高めるアプローチで“幸せ肌”へ導く。目を閉じると没入感を感じやすく、上を向くことで深い呼吸がしやすくなるそう。香りとともにお手入れを楽しんで。
1分間の上向きメソッド
1. 目を閉じて上を向き、ハンドプレスで内側から外側へ顔全体になじませる。
2. 顔の細かいパーツは、指の腹で丁寧に。最後に耳の下から鎖骨へ流して。
3. 鎖骨の上を軽くプレス。流れ全体で呼吸しながらゆっくりと行って。
嗅覚から肌に訴えかけるナイトクリーム
神経と肌、香りと肌などの相関関係について、長年にわたり研究してきた資生堂。「香吸(こきゅう)美容」=香りを吸い込むスキンケア習慣を提唱するベネフィークから、ストレスや睡眠不足など心身の不調から生じる肌悩みの多い現代人に向けて、夜の肌メカニズムに着目したナイトクリームを開発。ナツメや桂皮、オタネニンジンなどのエキスを配合。オレンジ精油の香りとともに大地の恵みで夜の肌と心をいたわる。目を閉じて、呼吸を意識しながらゆっくり、丁寧にお手入れを。肌が整い、翌朝は晴れやかな肌でお目覚め。
深い静への没入で、究極の感性体験をもたらす
感性価値にサイエンスを掛け合わせた、最高峰のアイテムを生み出してきたポーラのグランラグゼ。伽羅の香りに包まれる新ナイトクリームは、容器を開ける瞬間から、クリームを手で温め、肌に触れる——その細かい所作ひとつひとつに、五感を通じた深い静への没入を促す“感性感覚メソッド”を考案。ポーラが誇る16種の美容成分をB.Aシリーズ最高濃度で配合し、くすみや糖化、シミ、もたつきなどあらゆるエイジングに強力アプローチ。乳化技術による引き締めバウンスマスク効果で、一晩で顔立ちが見違えるほどのリフトアップまで実現。満たされた朝を迎えられる。
Photos : John Chan Edit & Text : Naho Sasaki