ソムリエ店長がそっと教える「フランスワイン」中級者になるために覚えておきたい7つの産地
こんにちは、ワインブロガーのヒマワインです!
ワインに興味を持つと、いろいろな国のワインが飲みたくなるものですが、中でも絶対に避けて通れないのがフランスワインですよね。
その一方、ラベルはフランス語でよくわからないし、いまいちとっつきにくいのもフランスワイン。とはいえ、フランスワインを知ることはワインの世界を知るショートカットになるのもまた事実……!
そこで今回は、東京・恵比寿の大型ショップ、ワインマーケット・パーティのソムリエ店長こと沼田英之さんに、「フランスワインのちょっとマニアックな基本」を教えてもらってきましたよ!
【目次】
フランスワインの「7つの地方」を知ろう!
フランスワインの基本1:世界最高のスパークリングワイン産地「シャンパーニュ地方」
フランスワインの基本2:香り高い白ワインを生みむ北の産地「アルザス」
フランスワインの基本3:ロマネ・コンティはここから生まれる! 「ブルゴーニュ」
フランスワインの基本4:すっきりした白ワインならここ。「ロワール」
フランスワインの基本5:基本中の基本のそのまた基本「ボルドー」
フランスワインの基本6:世界中にファンを持つ赤ワインの名産地「ローヌ」
フランスワインの基本7:コスパ産地ながら高級ワインもすごい!「ラングドック」
「7つの産地」を覚えればフランスワインの全体像がわかる
フランスワインの「7つの地方」を知ろう!
ヒマワイン(以下、ヒマ)「さて今回は「フランスワイン」がテーマです」
沼田店長(以下、店長)「フランスといえばやはりワインの中心地のひとつ。そのスタイルは世界中の産地で模倣されています。つまり、フランスワインを知れば、世界中のワインのことがだいたい分かりますからね」
ヒマ「レストランのワインリストにもフランスワインは確実にありますからね。おおまかに理解しておくだけでも『ワイン解像度』がググッと高まると思います。とはいえ、フランスワインと一言でいっても地方によってスタイルはさまざまですよね」
店長「ですね。というわけで今日はフランスワインを理解するために、21本のワインを用意しました。正直これでもまったく足りませんが…‥」
ヒマ「いくらネットの連載だからといって、文字量がえげつないことになってしまうのですが……(笑)」
店長「仕方ない、ではフランスの代表的な7地方に絞って、その土地の代表的なワインを手短に紹介していきますか!」
ヒマ「ぜひお願いします!」
フランスワインの基本1:世界最高のスパークリングワイン産地「シャンパーニュ地方」
店長「では、北の産地から語っていきましょう。まずはシャンパーニュから」
ヒマ「高級スパークリングワインの代名詞、シャンパンを産むのがシャンパーニュ地方。ワイン自体を「シャンパーニュ」と呼ぶこともありますね」
店長「世界中の産地が、シャンパーニュを目指してスパークリングワインを造っているといっても過言ではありません。『シャンパンのようにワインを造ること』を“シャンパン製法(メトード・シャンプノワーズ)”と呼ぶくらいですからね」
ヒマ「ワイン愛好家の中でも、熱狂的なファンが多いワインですね」
店長「有名なところだとなんといってもドンペリ(ドン・ペリニヨン)、クリュッグあたり。クリュッグ(上写真左から2番目)はクリュギストと呼ばれるクリュッグをとくに愛する方がいたりと、ブランドごとのファンが多いのも特徴です。これは『クロ・デュ・メニル』という特別な区画から生まれる、世界中のクリュギスト垂涎のワインです」
ヒマ「ヴーヴ・クリコとかモエ・エ・シャンドンあたりも有名ですね」
店長「はい。この『サロン』(上写真左)も有名です。1本15万円以上する超高級ワインですが、なんとぶどうの出来の良くない年は造らないんです。それくらいこだわって造ってる」
ヒマ「一生に一度は飲みたいっていうワインですね」
店長「この『ビルカール・サロモン キュヴェ・エリザベス』(上写真右から2番目)もおすすめ。ビルカールさんとサロモンさんが結婚してビルカール・サロモンになったという経緯があるので、結婚式のお祝いにぴったりです。また、シャンパーニュは小規模生産者も面白いんです」
ヒマ「ですね」
店長「シャンパーニュ地方では主にシャルドネという白品種とピノ・ノワールという赤品種、そしてムニエという赤品種を使いますが、ムニエはちょっと一段低くみられがちなんですね。そのムニエを100%使ったのがこのラエルト・フレールのロゼ・ド・ムニエ(写真上右)。シャンパーニュ地方では赤ワインを混ぜてロゼを造ることが認められているのですが、それをせずに、手間をかけてロゼに仕立てているこだわりのシャンパーニュなんです」
ヒマ「大規模生産者と小規模生産者の違い、品種による違いなどに目を向けるともっと楽しめる。シャンパーニュはそんな地方かもしれませんね!」
フランスワインの基本2:香り高い白ワインを生む北の産地「アルザス」
店長「続いては『アルザス』です。ここはアロマティック品種と呼ばれる、非常に香り高い白ワインの産地として有名」
ヒマ「バラの香りのする『ゲヴュルツトラミネール』、蜜や花のような香りの『リースリング』、トロピカルフルーツみたいな『ピノ・グリ』、マスカットとして知られる『ミュスカ』あたりが代表品種ですね」
店長「そして、ドイツと国境を接しているので食べられている料理がドイツっぽいんですよ。豚肉の煮込みやソーセージ。根菜をたっぷりと使ったポトフに、アスパラガスとか」
ヒマ「豚肉には赤ワインって思われがちですけど、それらと白ワインをガンガン合わせちゃうわけですよね」
店長「赤ワインもおいしいのですが、やはりアルザスは白ワインですね。このドメーヌ・ヴァインバック(上写真左)はそんなアルザスでも特にリスペクトされる生産者。このワインは『シュロスベルグ』という有名な畑のワインです。そしてマルセル・ダイス(上写真中)は天才とも呼ばれる生産者で、このワインは『マンブール』という代表作のひとつです。このあたりのワインを飲むと、アルザスってこんな感じなんだ! というのが理解できると思います」
ヒマ「非常に香り高く、酸味豊か。それでいて果実味もたっぷりとある。アルザスのワインはとても飲みやすくて、多くの人におすすめできますよね」
店長「僕のイチオシはこのドメーヌ・グレッセールのリースリング(上写真右)。まるで水晶のような硬質なワインで、辛口のリースリングとしては世界中のワインの中でも10本の指に入るくらい、お気に入りです」
ヒマ「これはおいしい。透き通るクリスタルを想起させる味わいで、これぞアルザスワイン! って感じがしますね」
フランスワインの基本3:ロマネ・コンティはここから生まれる! 「ブルゴーニュ」
店長「続いてはブルゴーニュですね。ワインに興味のない方でも名前だけは知っていることの多い『ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ』があるのがブルゴーニュ地方です」
ヒマ「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティという生産者が、ロマネ・コンティという畑で収穫されたぶどうで造るのが、いわゆる『ロマネ・コンティ』ですね。ちなみに私はワインにハマる前なぜかロマネ・コンティを白ワインだと思っていたのですが、ロマネ・コンティはピノ・ノワールという赤品種から造られる赤ワインです(笑)」
店長「ロマネ・コンティの生産本数は年間たったの5000本くらい。つまり、最大でも5000人にしか行き渡らない。なので、世界中で争奪戦が起き、結果1本が数百万円するというとんでもないことになっています」
ヒマ「こうなってくると、一生に一度どころか来世で飲めたらいいなってレベルですね……」
店長「ちなみにこちら(上写真右)はロマネ・コンティと同じヴォーヌ・ロマネ村にある人気の畑『ラ・ターシュ』のぶどうを使ったワイン。今よりはるかに安い時期に購入した私物なのですが、もういつ開けたらいいのか分かりません(笑)」
ヒマ「その1本で下手すると自動車が買えてしまうわけですからね」
店長「ブルゴーニュのぶどう品種では、赤のピノ・ノワールと、白のシャルドネが有名です。そして、これ(上写真左)が世界最高峰の白ワインを生み出す畑のひとつ『モンラッシェ』のシャルドネを使った、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの『モンラッシェ』です」
ヒマ「うーん、これまた一生に一度は味わってみたいワインです。そして、このように『村の名前』とか『畑の名前』がいろいろ出てきて頭がこんがらがってくるのもブルゴーニュワインの特徴ですね(笑)」
店長「ジョルジュ・ルーミエやアルマン・ルソー、ルロワといった造り手の名前もそこに絡んできますからね。ですので、今日のところはロマネ・コンティが生まれてくるのがブルゴーニュ地方、というところまで覚えていただければ。あ、あと広い意味では有名な白ワインを産む『シャブリ』や、ヌーボーが有名な『ボジョレー』もブルゴーニュワインに含まれます」
ヒマ「世界でもっとも注目される産地といっても過言ではないのがブルゴーニュ。もちろん2000円台や3000円台で買えるものもあるので、ぜひ試してもらいたいです!」
フランスワインの基本4:すっきりした白ワインならここ。「ロワール」
店長「ソーヴィニヨン・ブランという白品種の一大産地として知られているのがロワールですね。ほかにも、白のミュスカデやシュナン・ブラン、赤のカベルネ・フランといった品種が有名です」
ヒマ「それでもやっぱり、ロワールといえばなんといってもソーヴィニヨン・ブランですよね!」
店長「間違いないです。とくに有名なのが、『サンセール』という産地と『プイィ・フュメ』という産地」
ヒマ「ロワール地方のなかでも、そのふたつの土地がとくに良いとされているわけですね」
店長「はい。覚えておいていただきたいのが、このディディエ・ダグノー(写真中)と、ドゥ・ラドセット(写真左)という生産者です。どちらもプイィ・フュメの生産者で、ディディエ・ダグノーの『プイィ・フュメ シレックス』とドゥ・ラドセットの『バロン・ドゥ・エル』は世界のソーヴィニヨン・ブランの最高峰と言っていいワインです」
ヒマ「最高峰といっても1万円台〜3万円台ほど。ひとつ前のブルゴーニュの価格のことを思うと手ごろに感じますね。ブルゴーニュのせいで金銭感覚が麻痺している気もしますが……」
店長「このミッシェル・トマの『テール・ブランシェ』(写真右)もいいですよ。サンセールのソーヴィニヨン・ブランで、気に入っている1本です」
ヒマ「ソーヴィニヨン・ブランも爽やかな白ワインですが、アルザスの白ワインとの棲み分けはどう考えたらいいですかね」
店長「アルザスは豚の煮込みやソーセージ、根菜類などが合いますが、ロワールの場合はズバリ、スモークサーモンにレモン。どちらかというと魚介類に合わせたいのがロワールの白ワインですね」
ヒマ「なるほど! 合わせる料理で選べたりしたら、かなり上級者感ありますね」
フランスワインの基本5:基本中の基本のそのまた基本「ボルドー」
店長「さて続いてはボルドーです」
ヒマ「世界一有名なワイン産地といってもいいのではないでしょうか」
店長「ボルドーといえば、五大シャトーと呼ばれる生産者が有名です。ワインを勉強しようと思ってスクールの椅子に座ったら、まず覚えさせられるのが五大シャトーの名前と言っても過言ではないくらい、ワインの『基本』です」
ヒマ「なんですが、意外とややこしいんですよね。シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ラフィット・ロートシルト、とか名前が長くて」
店長「なので、今日は『シャトー・ラトゥール』(写真左)を覚えてください」
ヒマ「ラベルに塔が描かれているやつですね。生産者の名前もワインの名前も『シャトー・ラトゥール』で大変覚えやすいです」
店長「ラトゥールは五大シャトーの中で最も筋肉質で、野生的なワイン。そして、カベルネ・ソーヴィニヨンという赤品種を中心に造られています。それに対して、もうひとつのボルドーを代表する赤品種・メルローで造られている代表的なワインがこのル・パン(写真中)」
ヒマ「ボルドーには大きな川が流れているんですが、その左岸で有名なのがカベルネ・ソーヴィニヨン、右岸で有名なのがメルローです」
店長「カベルネの代表がラトゥール、メルローの代表がル・パン。もちろん他にもいろいろあるのですが、どちらも名前が覚えやすくていいかなと」
ヒマ「この2本を覚えれば、ざっくりボルドーの全体像が見えるわけですね」
店長「それともう1本、個人的に好きな『シャトー・ソシアンド・マレ』を紹介させてください。これはシャトー・ソシアンド・マレの特別ボトルで『キュヴェ・ジャン・ゴートロー 2001』というワイン(上写真右)」
ヒマ「格付けには選ばれていないけど、すごく評価の高い造り手ですよね、ソシアンド・マレ」
店長「はい。それでこの2001がすごいんですよ。世界で一番有名なワイン評論家のロバート・パーカーが絶賛していたので飲んでみたんです。“小さな一級シャトー”といったような味わいがしました」
ヒマ「一級シャトーは10万円前後しますが、このキュヴェ・ジャン・ゴートローは1万円台。2001年生まれの方の誕生日プレゼントとかにも良さそう。しつこいですが、2000〜3000円台で買えるおいしいやつもありますので、皆様ご安心ください(笑)」
店長「ボルドーは熟成の妙を味わえる産地。このように、少し熟成したワインを選んでみるのも楽しいと思います! 安くておいしいボルドーをお探しの方は、ぜひお店へ来ていただければ」
フランスワインの基本6:世界中にファンを持つ赤ワインの名産地「ローヌ」
ヒマ「かなり南下してきましたね。続いてはローヌ地方。北ローヌと南ローヌに分かれます」
店長「北ローヌといえばシラーという赤品種。そして南ローヌはグルナッシュという赤品種が有名。また、南ローヌではグルナッシュ、シラーにムールヴェードルという赤品種をブレンドし、それぞれの品種の頭文字をとった「GSMブレンド」も世界中で造られています」
ヒマ「ボルドーやブルゴーニュに比べると知名度は少し下がりますが、愛好家の間では熱狂的なファンを抱える産地です」
店長「ちなみに、昔はボルドーのワインの出来が悪い年は、このローヌのワインをボルドーまで船で運び、ボルドーワインにローヌのシラーをブレンドして、得意先であるイギリスに輸出していたそうです」
ヒマ「へー! それ初耳です」
店長「ボルドーの格付け三級のシャトー・パルメっていう生産者がいるんですが、そこがカベルネ・ソーヴィニヨンにシラーとメルローをブレンドした『ヒストリカル 19th センチュリーブレンド』っていうワインを出したりもしているんですよ」
ヒマ「うーん、まさにちょっとマニアックですね」
店長「北ローヌで覚えておきたいのは、『エルミタージュ』と『コート・ロティ』というふたつの産地で、偉大な赤ワインの産地です。南ローヌでは『シャトー・ヌフ・デュ・パプ』という産地が有名ですね」
ヒマ「用意していただいたのはジャン・ルイ・シャーブの『エルミタージュ』(上写真左)と、シャトー・ボーカステルの『シャトー・ヌフ・デュ・パプ』(上写真中)と超有名どころですね。そしてもう1本、コート・ロティはなんと1985年ヴィンテージ!」
店長「ポール・ジャブレ・エネという造り手の『コート・ロティ 1985』。1985年はローヌの最高の年なんです。それが2万円で買えちゃうのはお値打ちです」
ヒマ「2万円はもちろん高いけど、30年近く熟成された、最高の産地のワインと考えれば安く感じますね」
フランスワインの基本7:コスパ産地ながら高級ワインもすごい!「ラングドック」
店長「いよいよ最後の地方は、フランス南部のラングドック地方です。一般には安ワインの宝庫というイメージですが、赤ワインには“ガリーグ”と呼ばれる特徴的な香りがあったりして、安ワインだけじゃない魅力のある産地です」
ヒマ「フランスで安うまワインといえばラングドック、というイメージがありますが、それだけじゃないんですね」
店長「そうなんです。そのうちのひとつがこのマス・ド・ドマ・ガサックの『ルージュ』(上写真左)であり、ペイル・ローズの『クロ・デ・シスト』(上写真中)といったワインなんです」
ヒマ「それぞれどんなワインですか?」
店長「マス・ド・ドマ・ガサックはラングドックの礎を築いたと言われる生産者。ペイル・ローズもこの土地のトップ生産者で、マス・ド・ドマ・ガサックが1978年、ペイル・ローズが1988年と、どちらも比較的歴史が浅いのが特徴です」
ヒマ「まだ歴史の浅い産地だからこそ、意外と格安で買えるわけですね。他の産地は世界中で模倣されていますが、ラングドックはそういうわけではないかもですね」
店長「たしかにそうですね。ただ、ブルゴーニュやボルドーに比べてはるかに安く高品質なフランスワインが手に入る産地なのは覚えておくといいと思います。個人的には、マス・ジュリアンという生産者の『ルー・ルージョ テラス・デュ・ラルザック ルージュ』がお気に入りです」
「7つの産地」を覚えればフランスワインの全体像がわかる
ヒマ「かなり駆け足になってしまいましたが、北はシャンパーニュからアルザス、ブルゴーニュ、ロワール、ボルドー、ローヌ、ラングドックと7つの主要産地を見てきました」
店長「そうですね、この7産地と、それぞれの主要品種、そして有名な生産者を覚えておくだけでも、フランスワインの解像度はかなり高まると思います。そして、これらの産地のワインは世界中で模倣されているので、結果的にワインの世界の全体像を把握することにもつながるんです」
ヒマ「フランスワインを学ぶのが、ワインを学ぶ上で最高のショートカットになるってことですね」
店長「フランスワインって、ラベルがフランス語表記だし、品種名もほとんど書いてないし、一見するとすごくわかりにくいし、近寄りがたいですよね。だからこそ、前提となる知識をちょっとだけ持っておくといいと思うんです」
ヒマ「たしかに! 今回ご紹介した以外にも、フランスワインの世界はまだまだ深いですしね」
店長「ジュラ、サヴォワ、南西地方……本当はまだまだ語りたりません」
ヒマ「この記事をきっかけに、ぜひどんどん深みにハマっていただきたですね(笑)」
ワインマーケット・パーティ
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