トルコのハワイ! アンタルヤの5つ星オールインクルーシブリゾートが規格外のラグジュアリーぶりだった
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トルコのハワイ! アンタルヤの5つ星オールインクルーシブリゾートが規格外のラグジュアリーぶりだった

ユーロモニターによる2023年の国際到着者数ランキングで、年間1650万人と世界4位の観光客数を誇る一大リゾートがトルコにある。それはイスタンブールから南東へ約700キロメートルの場所にある、地中海リゾートのアンタルヤだ。

ここには日本では考えられないほど、ラグジュアリーな大型リゾートが立ち並ぶ。今回は一大観光地のアンタルヤの見どころとともに、世界中のセレブが集うオールインクルーシブホテル「レグナム・カリヤ」でのラグジュアリーステイを紹介したい。

年間1600万人、世界トップ4の人気観光地アンタルヤとは?

アンタルヤは元々アッタレイアと呼ばれており、紀元前150年ごろにベルガモン王国のアッタロス2世によって開かれたと言われている。日本からの直行便はないのであまり知られていないが、ヨーロッパの各主要都市からは3時間以内のフライトでアクセスできるという利便性と温暖な気候から、多くの観光客で賑わう街へと進化した。

アンタルヤ観光の中心地は、カレイチ(城内)と呼ばれる旧市街だ。美しい彫刻が施された3つのアーチを持つハドリアヌス門をくぐると、古い建物をリノベーションしたショップやカフェ、レストラン、ペンションなどが立ち並ぶ。

海沿いにはカレイチ・マリーナと呼ばれる港もあり、こちらも名所の一つ。カレイチとマリーナを結ぶカレイチ・パノラミック・エレベーターからの眺望も美しい。

近郊にはギリシャ時代やローマ時代の遺跡も数多く残る。その代表格の一つが、アンタルヤ旧市街から東へ約39キロメートルの場所にある、巨大劇場を有する遺跡・アスペンドスだ。

ローマのマルクス・アウレリウス帝のために、紀元2世紀ごろに建立された小アジア最大の劇場跡は、800×500メートルほどの大きさで約2万人が収容可能だったという。この時代の古代劇場がほぼ完ぺきな状態で保存されているケースは、アスペンドス以外になかなかないそうだ。

アンタルヤからさらに70キロメートルほど先には、シデ遺跡もある。紀元前7世紀ごろに、ギリシャ人によってつくられたイオニアの植民都市だ。シデの古代劇場や、そこから海岸へと向かうリマン通り沿いにお土産屋やショップ、カフェやレストランなどの商店が立ち並ぶ。

海岸沿いにはソファ席でくつろげるような飲食店も多く、カレイチ・マリーナよりも落ち着いた雰囲気が漂う。

このエリアにある地中海ビューのレストランで、ローカルなトルコ料理を食べるのもいいだろう。シデ半島オン岬にはアポロン&アテナ神殿というギリシャを思わす神殿もあるので、ぜひ散策してみてほしい。

広さは東京ドーム21個分以上! G20も開催された5つ星リゾート「レグナム・カリヤ」

アンタルヤのビーチリゾートは旧市街の東側に広がる。地中海に面した長さ640キロメートルのビーチに、2000以上のホテルが構え、そのうち700が5つ星ホテルという一大リゾート地だ。日本の宮崎とほぼ同じ緯度で、年間約300日が晴天、地中海性気候で温暖なことから「トルコのハワイ」としてヨーロッパの人々に愛されている。

そんな魅力にあふれるアンタルヤは、2015年にG20サミットが行われた場所でもある。その会場となったのがアンタルヤ随一のオールインクルーシブリゾートである「レグナム・カリヤ(Regnum Carya)」だ。ゴルフ場も併設されたリゾートで、最低4泊以上が宿泊条件とあり、イギリスやドイツ、ロシアなどヨーロッパ各国のセレブ御用達のリゾートとして名高い。アンタルヤの旧市街からも、アンタルヤ空港からも車で30分ほどの場所にあり、アクセスも抜群だ。

リゾートの広さはなんと100万平方メートル以上と、東京ドームおよそ21個分! テーマパークのように広いリゾートだが、客室までカートで迎えに来てくれるのでご安心を。2025年6月には新たな宿泊棟もオープン予定で、リニューアル後は客室数1000を超えるほどの巨大リゾートへとさらなる進化を遂げるという。

客室タイプはエレガントなクラウンヴィラ、プライベートプール付きの豪華なヴィラ、スイムアップルーム、ファミリールーム、スイートルームなど選択肢が多い。バスアメニティはブルガリで、ミニバーやルームサービスもオールインクルーシブと至れり尽くせりだ。

ビュッフェや7つのレストランは、アルコールも含めオールインクルーシブ

トルコ最大規模の石油会社であるOzturk Corporate Groupが投資する「レグナム・カリヤ」は、日本人の想像を超えるラグジュアリーぶりが特徴だ。まず、レストランやカフェ、バーの数がとても多く、ほとんどがオールインクルーシブ。しかも「アルコールは別料金」というオールインクルーシブホテルにありがちなシステムではなく、ワインやカクテルなど、おおかたのドリンクが含まれているのが嬉しい。

メインダイニングの「The Olive Restaurant」は、朝食、ランチ、ディナーをビュッフェで楽しめるオールデイダイニング。造りがまるで東京の最新商業施設「麻布台ヒルズ」のようにビッグスケールだ。

エントランスを入ってすぐにワインショップ、シャルキュトリーショップ、ベーカリショップが並んでいると思っていたら、なんとこれらもビュッフェ台! しかも専門店のように味のレベルが高い。ビュッフェ台にはこのほかにもトルコの伝統料理をはじめ、西洋料理や地中海料理など、4泊しても食べきれないほどの料理が並んでいた。

ビュッフェダイニングに加え、オールインクルーシブプランで楽しめるアラカルトレストランの種類も豊富だ。滞在2日目の夜に訪れた「SEAHORSE」は、アンタルヤが地中海の中心に位置することを活かしたシーフードレストランで、新鮮な魚介類を味わえる。

タコのカルパッチョやグリル、マグロやサーモンのタルタル、クロダイやスズキ、サーモン、エビのグリルなど、地中海の海の幸をお好みの調理法でオーダー可能だ。ワインの名産地であるカッパドキア産の白ワインなど、お好みのドリンクも一緒に楽しめる。

3日目の夜にはトルコ料理レストランの「Köz Ocakbaşı」へ。メイン料理が来る前につまむトルコの前菜「メゼ」をピタとともに味わえるなど、クラシックなトルコ料理が揃う。特に白いんげん豆を使ったアンタルヤ名物の副菜「ピヤズ」は必食だ。

ぜひオーダーしたいのが、ケバブ職人がオープンキッチンの炭火で焼き上げるオスマン風バーベキュー。串に刺した「シシケバブ」、牛や羊のひき肉を焼いたトルコ風ハンバーグの「キョフテ」などは、炭の匂いをまとい香ばしくスパイシーでしっかりとした肉の味を感じる。松の実入りのバターライス「ピラウ」や焼き野菜と一緒に、トルコビール「ボモンティ」で流し込みたい。

4日目の夜に訪れたのは、ビーチリゾートならではの開放感が漂うオープンテラスレストラン「SANDAL」。ランチではビーチカフェとして軽食を提供しており、ディナーでは新鮮なシーフードを使った地中海料理を味わえる。

こちらでも豊富な種類のメゼがテーブルに並ぶ。トルコには、ブドウの皮を蒸留したアニス入りのお酒「ラク」という蒸留酒もあり、これがメゼによく合っていた。

このほかにもタイ料理や日本食、ブラジル、イタリアンレストランもあるので、連泊しても飽きることがない。別料金にはなるがステーキハウスや鉄板焼き、ペルー、地中海料理レストランもある。

もちろんプールバーやビーチカフェなどもオールインクルーシブに含まれている。プールやビーチでくつろぐ際も財布を気にする必要がないため、リゾートライフを思いっきり楽しめるはずだ。

ジェニファー・ロペスやデュア・リパも出演!ライブやショーなどナイトライフも充実

リゾート内にはレストランに加え、ロビーバー、スポーツバー、アイリッシュバーなどバーも豊富に揃う。3日目のディナー後にアイリッシュバーに行ってみたのだが、泡がきめ細かいギネスビールと揚げたての本格フィッシュアンドチップスがいただけて「ここはアイルランド?」と錯覚するほどレベルが高かった。

そして、ナイトライフの充実ぶりもこのリゾートの魅力だ。連日さまざまなショーなどがリゾート内で行われており、ほとんどのプログラムが宿泊費に含まれている。

しかも過去にはジェニファー・ロペスやルイス・フォンシ、デュア・リパやクリスティーナ・アギレラなどそうそうたる世界的スターがライブを行っているというのだからスケールが違う。宿泊ゲストだけが鑑賞できる、いわばプレミアムチケットが宿泊費に含まれているのだからすごい。

今回の滞在中に私が度肝を抜かれたのが「Alia Beach Club」で行われていたナイトショー。DJやミュージシャンが演奏するアップテンポな演奏に合わせ、炎を後光のようにまとったパフォーマーや、ダンサーたちがレーザービームやスモークに包まれたビーチで乱舞していたのだ。連日このような熱気あふれるショーが繰り広げられていることに驚く。

メインビルディングのテラスに位置する「GREEN BAR」も壮観だった。池の中に浮かぶ木々の周りにソファ席が設けられており、夜になると緑色にライトアップする様子は、シンガポールの「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」のようでもある。しかもここでは毎晩ライブ演奏が行われており、ノリの良いスタッフがローラースケートでドリンクやフードをサーブしてくれるのだ。

また「パティスリー マカロン」と「ナザール ベーカリー」という2つのカフェもオールインクルーシブなので、一日中食に事欠かない。トルコの伝統スイーツ各種をはじめ、マカロン、チョコレート、アイスクリーム、サンドイッチなどの軽食を好きな時に好きなだけ味わえるのもかなり嬉しかった。

白砂ビーチやプール、トルコサウナの「ハマス」などでリゾートステイを満喫

「トルコのハワイ」という異名を持つ通り、ビーチの美しさもこの地の魅力だ。「レグナム・カリヤ」は地中海を見渡す白砂のプライベートビーチに位置し、サンベッドや水上パビリオンなどもあり、リゾートライフを彩る。

ビーチエリアには、ビーチバーやビーチクラブ、フードコートもあり、こちらもオールインクルーシブ。海に入って泳いで、ご飯を食べて、カクテル片手にサンベッドで寛ぐ、なんていうリゾートライフを気兼ねなく満喫できる。

さらにヴィラにつながるプールのほか、敷地内にはニーズに合わせて使い分けられるプールが複数ある。

メインプールに、アクティビティプール、ウェーブプールに大人用プール、キッズプール、屋外温水プールと多彩だ。大人用プールには、水に浸かりながらお酒を嗜めるプールバーもある。

またメインビルディングにあるスパセンターにも、屋内・屋外温水プールを完備。スパメニューは別料金だが、こちらのプールは料金に含まれている。

さらにリラクゼーションスペースも備える、トルコのサウナ「ハマム」も利用可能だ。オプションのハマムメニューも頼んで、トルコのリゾートステイを心ゆくまで満喫するのもいいだろう。

日本からアンタルヤまでは、ターキッシュ エアラインズでトルコのイスタンブールまで飛び、乗り換えるのが便利だ。日本とトルコの時差は-6時間。ヨーロッパがバカンスの7~8月はハイシーズンで混み合うが、ローシーズンの11月~2月はホテルの宿泊費も半分以下と手が届きやすくなる。

アンタルヤは年中温暖で過ごしやすいほか、ホテル施設が充実しているオールインクルーシブホテルであれば、冬でも飽きることなく滞在できるため、ある意味狙い目だ。日本人をはじめアジア人の少ないリゾートだが、治安もかなり良い。さまざまな国の人々が集うグローバルなラグジュアリーステイを楽しみたいなら、アンタルヤのオールインクルーシブリゾートは最高のディスティネーションと言えるだろう。

レグナム・カリヤ
住所/Kadriye Bölgesi,, Üçkum Tepesi Mevkii, 07500 Serik/Antalya
TEL/+902427103434
URL/https://www.regnumhotels.com/en/

取材協力:ターキッシュ エアラインズ https://www.turkishairlines.com/ja-jp
※TL=トルコリラ、1TL=4.2円(2024年9月12日時点)

 

 

Photos & Text : Riho Nakamori

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DECEMBER 2024 N°182

2024.10.28 発売

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