まるで空の上のレストラン! シェフ同乗の「ターキッシュ エアラインズ」ビジネスクラスで絶品トルコ料理を堪能
航空業界のアカデミー賞とも称されるスカイトラック社の「ワールド・エアライン・アワード2024」にて、「ワールド・ベスト・ビジネスクラス・ケータリング賞」を受賞したのが、トルコ最大手の航空会社である「ターキッシュ エアラインズ」だ。同社のビジネスクラスには、客室乗務員の資格を持ったシェフが搭乗し、料理を提供してくれる「フライングシェフ」という他社にはないエクスクルーシブなサービスがある。そんな世界最高峰とも言えるビジネスクラスの機内食を満喫した「ターキッシュ エアラインズ」のフライトの様子とともに、イスタンブール空港の最新ラウンジを紹介する。
就航国数はNo.1! ヨーロッパや中東、アフリカ行きでも使いたい「ターキッシュ エアラインズ」
130カ国という世界一の就航国数を誇るエアラインとして、イスタンブールを中心に世界296都市、トルコ国内53都市に就航している「ターキッシュ エアラインズ」。日本路線は成田、 羽田、関西の3空港からイスタンブールへ週21便就航(2024年度夏期)している。イスタンブールからヨーロッパや中東、アフリカなどへのアクセスも良く、機内食やサービス、コストパフォーマンスの高さからジェットセッターの間で人気のエアラインの一つだ。
また「ターキッシュ エアラインズ」はANAなどと同じく、スターアライアンスという世界最大規模の航空連合に加盟している。そのため「ターキッシュ エアラインズ」のビジネスクラスに搭乗する場合やエコノミークラスでもスターアライアンスのゴールドステータスを保有している場合、羽田空港ではANAラウンジ、成田空港ではANAラウンジやユナイテッドクラブを利用可能だ。
アメニティは「フェラガモ」、フルフラット&通路アクセス可能なビジネスクラス
今回私が成田空港から搭乗したのは、最新鋭機のボーイング787-9型機(ドリームライナー)。ビジネスクラスは全30席で、111センチメートルの広いレッグルームを採用しており、1-2-1の座席配置ですべての席から通路へのアクセスができる。
各座席には収納ユニット、リクライニング機能とフットレスト機能、18 インチのビデオ画面を完備。就寝時にはCAがマットレスを敷いて、フルフラットシートへと座席をベッドメイクしてくれる。また、ビジネスクラス搭乗者は全ての路線で機内 Wi-Fi 接続が可能だ。ちなみに2025年末から2年以内にすべての乗客へ、無料・無制限の機内Wi-Fi サービスが提供される予定だという。
そしてビジネスクラスのアメニティは「フェラガモ」とのコラボレーション。アイマスクや靴下、耳栓、歯ブラシと歯磨き粉のほか、ボディローションやフェイスミスト、リップバーム、ヘアゴムなどが揃う。高級感あふれるオリジナルポーチは、数種類のデザインから選べるのも嬉しい。
豪華な前菜からデザートまで、フライングシェフが振舞う絶品トルコ料理
ビジネスクラスでは離陸前のウェルカムドリンクのおもてなしに始まり、離陸後はアルコールとスナックが振舞われる。シャンパーニュは「テタンジェ・ブリュット・レゼルヴ」、ビールはトルコの「エフェス・ピルセン」や「ハイネケン」、白ワインや赤ワイン、ロゼワインはフランス産やトルコ産もあり、ポートワインやウイスキーなど豊富に揃う。
ビジネスクラスには客室乗務員の資格を持つ、コックコートに身を包んだフライングシェフが1名以上搭乗。成田便ではワゴンサービスで最後の仕上げと盛り付けを行い、レストランさながらの料理を振舞ってくれる。
まず驚いたのが、前菜の多彩さ。この日は「タコのサラダ」「スモークサーモン」「焼きアスパラガス」「フムス」「茄子のゴマペースト和え」「揚げ茄子の針ゆずソース添え」「海老の天ぷら」「シーザーサラダ」「マッシュルームスープ」とその数なんと9種類。好きなものだけオーダーすることも、すべていただくこともできる。トルコ料理をベースとした料理は、一品一品のレベルがかなり高く、野菜もたっぷりでヘルシーながらシャンパンと合う味わいなのも嬉しい。
食事に合わせるパンもレベルが高い。温かい状態でサーブされ、香ばしく小麦の味わいをしっかり感じられる。
メインはローカルメニューと洋食、パスタの3種類からお好みのものを選ぶ。この日、私は鮭の味噌焼きと野菜の銀杏ソースがけ、トウモロコシ入りご飯、お味噌汁の和食をチョイス。機内食だと硬くなりやすいお米もしっとりモチモチとしており、ボリューム満点の鮭もご飯が進む本格的な味わいだった。
そして、デザートも再びワゴンサービス。バクラヴァなどを含む伝統的なトルコ菓子やティラミス、アプリコットタルト、サツマイモのアイスクリームやチーズ各種、フレッシュフルーツから好きなものを好きなだけ選べる。食後のドリンクではヘルシーなブレンドティーのほか、本格的なトルココーヒーもオーダー可能だ。
日本とイスタンブールを結ぶフライトでは、機内食が2回あるほか、小腹が空いた際にはラップロールやケーキ、フルーツなどを追加で注文することもできる。13時間のフライトがあっという間に感じるほど、充実のフライトとダイニング体験だった。
イスタンブール新空港の専用ラウンジも美食天国
イスタンブールで乗り継ぐ場合や、イスタンブールから日本に帰国する際などは「ターキッシュ エアラインズ」が運営するラウンジをぜひ利用してみてほしい。2018年に運用が開始されたイスタンブールの新空港には、3つのラウンジがある。中でも国際線ターミナルにある「Miles&Smiles ラウンジ」は、ビジネスクラス搭乗者だけでなく、先述したスターアライアンスのゴールド会員も利用できるラウンジながら、かなりの充実度だ。
まず特筆すべきは、約5,600平方メートルという圧巻の広さ。ダイニングエリアには総菜の「メゼ」をはじめとしたトルコ料理をメインにした料理が並び、どれも手が込んでいてレストランクオリティのおいしさだ。ライブキッチンもあり、シェフが手延べする焼きたてピッツァなども見逃せない。
もちろんアルコールを含むドリンクも充実。トルコビールやトルココーヒー、トルコ名物のヨーグルトドリンク「アイラン」もあり、ラウンジだけでもトルコを満喫できるはずだ。
ラウンジ内にはワークスペースやキッズエリア、リラクゼーションエリアのほか、シャワールームやリラクゼーションルームまであり大充実。あえてラウンジを利用するためにイスタンブールでトランジットしたいくらい、かなり居心地が良く、食のレベルが高いラウンジだ。
このほか「ターキッシュ エアラインズ」では、イスタンブール空港で国際線の乗り継ぎがある際、無料で参加できる観光ツアーや、無料で宿泊ホテルを用意してくれるサービスも提供している。詳しくは次回以降の記事で紹介したい。
取材協力:ターキッシュ エアラインズ
www.turkishairlines.com/ja-jp
Photos & Text:Riho Nakamori