ファッションストーリー「ジョージア・エラリーが魅せる、アーティスティックな佇まい」
ロンドンを拠点に活動するデュオ・アーティスト「ジョックストラップ」のジョージア・エラリーがファッション誌に初登場。音楽シーンで存在感を増しているエラリーは「ブラック・カントリー・ニュー・ロード」のバイオリニストとしても活躍。プロジェクターに映し出されたドローイングを背景に、とっておきの小物とともに送る秋のスタイル。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年9月号掲載)
往年の女優のようにまばゆい輝きを纏って
ブランド創設者、ガブリエル・シャネルのシグネチャーアイテムを再解釈。ツイードのセットアップにスエードのニーハイ丈のブーツを合わせたキールックには、インパクトあるビッグハットで往年の女優スタイルが完成。
リラクシングムードにスパイスを投入
クリエイティブ・ディレクター、シェミナ・カマリによる初のコレクションは、クロエを象徴するパリのエスプリを表現。淡いピンクのニットとショートパンツには、チャンキーヒールのウェッジシューズとゴールドの金具が特徴のバッグでコントラストを。
スタイルを完成させるとっておきの小物たち
「本能的なロマンス」をテーマに、得意とするIラインシルエットを多く発表したプラダ。ノースリーブドレスにシアリングで花モチーフを施し、ロマンティックなディテールが光る。フェミニンな要素にハードな小物が見事に共鳴する。
特別な日にするとびっきりの相棒
街を闊歩する女性のための都会的なワードローブにフォーカス。繊細なドローイングがプリントされたドレスに合わせたのは、三日月のようなサドル型のフォルムが印象的なバッグ。同系色の落ち着いたカラーをコーディネートして、洗練されたムードを醸し出して。
構築的なフォルムが語る研ぎ澄まされたエレガンス
鮮烈なデビューを果たしたサバト・デ・サルノによる2度目のコレクションは継続してクワイエット・ラグジュアリーを探求。立体的なシルエットのモヘアコートから素足をのぞかせ、ビジューが輝くシューズを纏えば、センシュアルなムードが高まる。
乙女心を刺激するペールピンクの夢
英国とイタリア・ローマのスタイルから着想を得た、アーティスティックな化学反応に注目したい。実用的なニットだけでは収まらない、フードをかぶるという遊び心を盛り込んだスタイルを楽しんで。
フェミニンな佇まいに秘められたダーク&ゴシックな世界観
「通夜」をテーマにヴィクトリア女王の喪服を探求する追体験と再生が表現されたコレクション。チュールやドレープから生み出される美しいシルエットのドレスには大きなリボンをセンターに配置。愛らしいバッグと煌めくシューズを相棒に。
洗練と美が詰まった永遠のアイコンバッグ
NYを舞台にプレフォールコレクションを発表したディオールから、NYのスカイラインと自由の女神像をグラフィカルなスタイルで描いたコートとバッグをピックアップ。メゾンを象徴するバッグ「レディ ディオール」を投入すれば、日常が豊かに彩られる。
わたしが輝くマキシサイズの存在感
60年代後半から70年代までのファッションから着想を得て、ワードローブの必需品を再解釈。ボリュームのあるエコファーコートのインパクトにも負けないマキシサイズのバッグを持てば、唯一無二の個性が放たれる。
可憐なフラワードレスが可愛く誘惑する
上海で開催された「ヴォヤジャー・ショー」にてアーティストSun Yitianとのコラボレーションを発表。象徴的なモノグラム・モチーフが施されたバッグを味方に、フラワープリントドレスでポップさとフレッシュなエネルギーがあふれる。
ピュアの中に反骨精神が宿る
幼少期から大人に至るまでの個性の成長を反映し、移り変わる衣服を考察。幼少期の記憶が呼び起こされる、ミニ丈のドレスに白のストッキング、ラウンド・トゥ・シューズをオン。大人の世界を映すハンドバッグを投入すれば、相反するコントラストが生まれる。
リアルとクチュールを融合したニュー・ラグジュアリー
デジタル化が加速する時代だからこそ“ラグジュアリー”の定義を打ち出し、AIだけでは実現できない創造性を表現。さまざまな要素、素材がレイヤードされたトップスは、複雑な時代を反映しているかのよう。
甘い夢が詰まった虜にする世界観
NYを拠点とするサンディ・リアンは、キュートさと洗練された絶妙のバランスで、多くのセレブリティからも注目されている。プリンセスに成長した女子学生をテーマにしたコレクションから、ふわふわのピンクのミニスカートをピックアップし、光沢感のある小物をオン。女の子の夢が詰まっているムードに魅了される。
強さと危うさが共存するダークファンタジー
小説家・詩人のトーマス・ハーディの『ダーバヴィル家のテス』の主人公に注目したユハン・ワン。ブランドのシグネチャーである甘美なレースやリボンが起用されたルックにテディベアの絵が描かれたバッグを持てば、スイートな空想の世界へと誘われる。
Photos & Set Design:Elena Rendina Styling:Leith Clark Hair:Philippe Tholimet using Sam McKnight products Makeup:Lynski Model:Georgia Ellery from Jockstrap and Black Country New Road Edit & Text:Maki Saito