京都の伝統的な絞り染め「たばた絞り」と「COS」のカプセルコレクションが発売PROMOTION
ロンドン発のファッションブランド「COS」が京都の伝統工芸である絞り染めの「たばた絞り」とコラボレーションしたカプセルコレクションを発表。2024年6月5日(水)よりグローバルで発売される。
2007年にロンドンでローンチした「COS」は、タイムレスなデザインと高品質な素材、環境にも配慮したものづくりに定評のあるブランド。これまでにも、世界のさまざまなアーティストとコラボレーションを行なってきた。
今回タッグを組んだ「たばた絞り」は、絞り染め職人である田端和樹が率いる工房で、京都に千年伝わる伝統的な手染め技法を用いた製品を生み出している。
「COS × TABATA SHIBORI」は、ウィメンズウェア、メンズウェア、アクセサリーを含む全14点から構成されるエクスクルーシブなコレクション。2024年5月30日(木)には、田端が講師を務めていた京都芸術大学において、世界中からメディアを招いたプレゼンテーションが行われ、コレクションの全貌が明らかになった。
絞り染めの風合いを活かすための素材とデザイン
元々大学時代から絞り染めについて知っていたというCOSのデザイン・ダイレクターを務めるカリン・グスタフソン。「絞り染めのプロセスそのものがアートワークだと思います。また、オーガニックな雰囲気が素敵だと感じました」と語る。
今回のコレクションは自然や水からインスパイアされ、水面やさざなみを絞り染めで表現した。「流動的なシルエット、布地の持つ魅力を活かすためデザインに注力しました。ルースなフィット感や浮遊感もポイントです」とグスタフソン。
なかでもリゾートウェアにもぴったりのカフタンドレスは、お気に入りの一着だという。コレクションをすべて藍色で統一しようとしていたところ、田端の一声により鮮やかなオレンジ色をアクセントとして採用した。
理想の色合いを出すため、何度も染め直し試作をしたと語る田端。一人の職人が生涯で習得できる絞り染め技法は2〜3つに限られているのだそう。今回のコレクションでは、ストライプ模様の「手筋絞り」と扇状の「傘巻き絞り」、雪の結晶のような花模様に仕上がる「雪花絞り」を取り入れている。「COSのチームが、自分たちでも気が付かない良さを引き出してくれました」とコラボレーションのビハインドについて明かした。
三角に折り畳んだ布を手染めしていく「雪花絞り」
実際に絞り染めを体験できるワークショップも開催された。布を等間隔に折り畳み、糸で締め上げていくという単純な作業に見えるが、力を均等に入れる塩梅が難しく、熟練した職人がいかに精巧な技を持っているかを思い知った。
後継者問題も伝統工芸が抱える大きな問題だ。今回のコラボレーションにより、「より多くの人に古くから受け継がれてきた日本の伝統文化を知ってもらえる機会になれば」と田端は語る。
職人の手仕事が芸術とCOSのドレスメイキングが出合ったコレクションは、2024年6月5日(水)より、COS公式オンラインストアとCOS青山店、マリン アンド ウォーク ヨコハマ店、ダイバーシティ店にて販売予定。
COS
www.cos.com/
Text: Yukiko Shinto