京都屈指の名庭にほころぶ「フォーシーズンズホテル京都」で、新グリル料理に舌鼓 | Numero TOKYO
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京都屈指の名庭にほころぶ「フォーシーズンズホテル京都」で、新グリル料理に舌鼓

提供元:フォーシーズンズホテル京都
提供元:フォーシーズンズホテル京都

JR京都駅から車で約10分、京都国立博物館や三十三間堂のほど近くに佇む「フォーシーズンズホテル京都」。平家物語にも記された800年の歴史を紡ぐ名庭「積翠園」を臨むホテル1階のダイニングが、2024年4月26日(金)にグリル料理を提供する「エンバ・キョウト・チョップハウス(EMBA KYOTO CHOPHOUSE)」としてリニューアルオープンした。新たなダイニングをメインに、京都随一のラグジュアリーなアーバンリゾートステイを紹介する。

800年の歴史を誇る「積翠園」を中心に造られた緑あふれるディスティネーション


竹林のアプローチ、和傘にインスピレーションを受けたファサードがゲストを迎える「フォーシーズンズホテル京都」。ロビーに到着すると、窓一面に総面積約10,000平方メートルにも及ぶ池泉回遊式庭園の「積翠園」が広がる。「積翠園」は、平安時代末期に、平重盛の別邸「小松殿」の園地として作庭されたものと云われる歴史ある庭園だ。


この庭園を囲むように並ぶホテル館内は、ハーシュ・ベドナー・アソシエーツがデザインを担当。123の客室とスイート、57のホテルレジデンスは、スタイリッシュでありながらも和のエッセンスを感じる空間に仕上げられている。

アルゼンチンシェフによる自家製熟成肉、シーフードのグリル料理に沸き立つ

提供元:フォーシーズンズホテル京都
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「積翠園」に面した同ホテルのメインダイニングとして新たにオープンしたのが、「エンバ・キョウト・チョップハウス」だ。三つの「宴・炎・縁(エン)」からネーミングされた店名の通り、自家製熟成肉のステーキやシーフード、地元産のフレッシュな野菜を炭火焼きにした大皿のグリル料理を、ディナーコース(17,000円〜)やアラカルトで味わえる。

提供元:フォーシーズンズホテル京都
提供元:フォーシーズンズホテル京都

料理長を務めるのは、肉の塊を炭や薪で豪快に焼き上げるアサードという伝統料理で知られる肉食大国・アルゼンチン出身のセバスチャン・バルクデスシェフだ。ミシュラン一つ星のレストラン「アル・ムンタハ」や「カット バイ ウルフギャング・パック」(アラブ首長国連邦/ドバイ)で研鑽を積み、「シャングリ・ラ ドーハ」(カタール/ドーハ)では、アルゼンチン料理レストランの料理長に就任。その後、「マンダリン グリル」や「マンダリン オリエンタル クアラルンプール」(マレーシア/クアラルンプール)で成功を収め、「シャングリ・ラ ザ・フォート」(フィリピン/マニラ)を経て、最近では、世界的にも有名な肉職人“ダリオ・チェッキーニ”が手がけるステーキハウス「SLSバハマール」(バハマ/ナッソー)にて料理長を務めた経歴を持つ、まさに肉焼きのプロフェッショナルだ。

左は熟成前で、右が27日熟成した鹿児島黒牛
左は熟成前で、右が27日熟成した鹿児島黒牛

シグネチャーとなる熟成肉ステーキは、鹿児島黒牛や熊本県産あか牛など日本が誇る数々のブランド牛を生肉で仕入れ、専用の熟成庫で約1ヵ月熟成したものを使用。日々シェフが熟成度合いをチェックして最高の状態に仕上げた熟成肉を、炭火で丹念に焼き上げる。

「30日間熟成鹿児島県黒毛和牛サーロイン」200グラム15,000円
「30日間熟成鹿児島県黒毛和牛サーロイン」200グラム15,000円

生肉の状態から摂氏2〜3度でゆっくり熟成した国産牛は、ハモンセラーノのような熟成香とやわらかさ、噛み締める度にしみ出る和牛のコク深い味わいが印象的だ。咀嚼する度に笑みが溢れ、その喜びをテーブルを囲む人たちと分かち合いたくなる。

このほか最高品質のアメリカ産プライムサーロインやオーストラリア産ラムチョップなども揃う。肉料理は、ベアルネーズ、マッシュルーム、燻製マスタード、サルサヴェルデ、ウィスキー山崎ソースなど12種類から、お好みのソースを3種類選択可能だ。肉の食べ比べコースを選ぶと、テーブル前での実演もあるので、特別な食事の際はぜひ選択を。

「本鮪のタルタル」
「本鮪のタルタル」

肉料理以外の充実ぶりも見逃せない。牡蠣、蟹、雲丹や帆立、ロブスターなどの新鮮な魚介類を盛り合わせた「シーフードプラッター」(2名用22,000円)や、チャーミングな魚の骨のクッキーが添えられた「本鮪中トロのタルタル」(6,000円)など、数人でテーブルを囲むのに楽しい料理が揃う。

「カリフラワーの炭火焼き ミントヨーグルトソース 胡麻ソース」
「カリフラワーの炭火焼き ミントヨーグルトソース 胡麻ソース」

「カリフラワーの炭火焼き ミントヨーグルトソース 胡麻ソース」(3,800円)など、ベジタリアンやペスカタリアン用のメニューも多彩で、見た目も味も予想を上回る満足度だ。野菜などの食材もシェフが生産者とコミュニケーションをとり、信頼できる国産、近場で採れたフレッシュなものを可能な限り使用している。

「柚子ギムレット」(2,900円)
「柚子ギムレット」(2,900円)

またワイン、日本酒、ウイスキー、カクテルなどバラエティ豊かなビバレッジセレクションも魅力だ。グラスシャンパーニュ3種類、赤・白ワイン各10種類、ロゼワイン3種類、デザートワイン数種類というように常時27種類ものグラスワインを取り揃える。イタリアワインの至宝「サッシカイア」など、グラスやカラフェではなかなか味わえないようなラインナップも見ものだ。

朝食では、エッグベネディクトをおにぎりで表現した「京都きぬひかり米のふりかけおにぎり」をはじめとした選べるメインディッシュとビュッフェを愉しめる。

庭園を目の前に望むテラス席は、宿泊者であれば席料不要で利用できるため、ぜひおすすめしたい。

ラウンジでのアフタヌーンティーや茶室での体験プラン、京都最大級のウェルネス施設も

提供元:フォーシーズンズホテル京都
提供元:フォーシーズンズホテル京都

ダイニングは他にも、庭園を見ながらハンドドリップコーヒーやホテル特製のペストリー、スイーツが味わえる「ザ・ラウンジ&バー」もある。6月30日(日)までの期間、プライベートジェットで世界各国を巡るツアー「フォーシーズンズ プライベートジェット エクスペリエンス」をテーマにしたアフタヌーンティー(7,000円 *土日祝7,800円、グラスシャンパン付き10,000円)が展開されている。

また、庭園の対岸にある数寄屋づくりの茶室ラウンジ「楓樹」にも足を運びたい。、ライトアップされた庭園を目前に夕暮れ時から日本酒やシャンパンを味わうことができ、隣接する「積翠亭」では本格的な茶道も体験できる。

この他「楓樹」では金継ぎ体験(要事前予約、一人22,000円)なども開催。ロビーでは週に2回、舞妓さんによる舞の披露と撮影会も行われているほか、絵馬の奉納など、京都らしい体験も叶う。

リゾート気分を満喫できるプールやフィットネス、スパの充実度にも目を見開く。長さ20メートルにも及ぶインドアプールには2つのジャグジー、プールサイドに木の温かみを感じるラウンジチェアが配され、リゾート感あふれる。さらに入浴施設にサウナ、リラクゼーションラウンジも揃い、さながらアーバンリゾートだ。

京都駅からも近く、清水寺など観光地からも至近でありながら、静謐な空気が流れる「フォーシーズンズホテル京都」。四季折々で姿を変える美しい庭園や、心踊るダイニングエクスペリエンス、心身を癒すウェルネス体験を通じ、京都ならではのアーバンリゾートステイを満喫してみてほしい。

フォーシーズンズホテル京都
住所/京都府京都市東山区妙法院前側町445-3
TEL/075-541-8288(代表)
www.fourseasons.com/jp/kyoto/

Photos & Text:Riho Nakamori

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