ラクして、おいしく。 美容家・神崎恵、初の料理本
美容家として弊誌でもおなじみの神崎恵さんが、初の料理本を刊行。ほぼ全撮影に立ち合った、弊誌編集長・田中杏子との裏話対談を公開!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年6月号掲載)
田中杏子(以下A)「料理も盛り付けもすべて恵さんご自身でされて。本当に大変でしたよね」
神崎恵(以下M)「合宿みたいな撮影でしたね(笑)。杏子さんが我が家のキッチンでひたすら洗い物をしてくれて」
A「お皿を一枚も割らなくてよかった! それにしても恵さんの手際のよさが感動的でした。すごい勢いですごい品数を作っていらして。昔からお料理は得意だったんですか?」
M「母からひと通りは教えてもらっていましたが、子供との食事をおいしく楽しく彩りたい、という一心でがんばってきた結果なのかなと思います。『おいしかったよ』と言ってもらえると、やっぱり嬉しいですよね」
(左)献立の提案もあり、盛り付けや副菜の参考にもなる。食器はすべて神崎さんの自前。
(右)〈れんこんつくね〉はご飯が進む一品。お弁当にも使えるレシピも満載。
A「私は娘が小さいときは、激務で夜も遅く、平日は主に私の母が作ってくれていたんです。でも土日の食事とお弁当はなんとかがんばりましたね」
M「それを聞くと心強いです。自分だけじゃなかったんだ、と。働くのが悪いわけではないし、料理しないのが悪いわけでもない。でも、ちょっとした罪悪感みたいなものが私はあったりもして。友達には『がんばらなくていいんだよ』と言えるのに、自分はがんばっちゃうんです」
(左)〈ガーリックめし〉+〈スパイシーチキン〉。「『こんなにおいしいガーリックライスは初めて。神崎さん、お店出して!』とうちの娘も絶賛でした」(田中)。子どもも大人もみな大満足の一品!
(右)撮影で絶賛の嵐だった〈鶏のから揚げ〉。サクッとふわふわで、ジューシー。秘密は下味にあり。
A「『ラクしておいしい』を目指しているとおっしゃるだけあって、レシピは家庭料理が中心。『ここで両面に焼き色をつける』『水気をきる』などのコツは押さえつつ、初心者にも難しくないんです」
M「たまに雑誌などでレシピをみて工程が長いと、面倒だなぁと思ってしまうタイプで。使う調味料なども一般的なものがほとんどです」
A「どの料理も本当においしくて感動しましたが、から揚げがまた絶品!下味なのか分量なのか、最高においしくできるレシピです。盛り付けもどれも参考になりました」
M「グリーンを添えたり、盛り付けを工夫すると自分の達成感にもつながるんです。楽しみながら料理するのがいちばんですよね。息子たちにも料理を勧めています。家事分担したほうが生活がより豊かにスムーズになる時代。男性もどんどん台所に立ってほしいな、と思います」
(左)〈豚のヒレカツ〉。満足感の高い揚げ物は神崎家の定番。ちょっとしたこだわりでよりおいしく。
(右)〈ゆで卵の香味だれ漬け〉。「早速家で再現しました。味が染みておいしい!」と田中もおすすめ。
『神崎 恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』神崎恵
息子3人を育てる母として、かねてより「料理上手」「おいしそう」「器や盛り付けのセンスがいい」とインスタなどで評判になっていた神崎恵さんの料理が、ついに1冊の本に。母親歴24年、神崎恵さんの家族への愛と栄養と工夫がいっぱいに詰まった、家庭料理本の決定版!
Text: Naho Sasaki