ファッションストーリー「フラワーチャイルド」
花モチーフや植栽、昆虫、アースカラーなど自然からインスパイアされたコレクションが多く発表された2024年春夏シーズン。女優・モデルとして活躍するメドゥ・ウォーカーがクリエイティブなヘアメイクで届ける春のモード。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年4月号掲載)
官能性の再考、造詣の美
身体と衣服の関係性を改めて追求し、フェミニズムを問うたコレクションから、花や葉などを大胆に繋ぎ合わせたドレスをピックアップ。肌の露出を計算した、クチュールの技術が光る。
ペールピンクに際立つ個性
南仏に位置するモダニズム様式の邸宅「ヴィラ ノアイユ」の庭園からインスパイアされたショーは、自由なムードで溢れていた。軽やかなピンク色のロングドレスには、ブラックカラーの小物でコントラストを。
フラワーパワーに包まれて
社会の期待に左右されることなく女性が自分らしく存在できる聖域=レディ ガーデンと題し、大胆な手描きのフラワープリント柄のルックを多数発表。ヴィヴィッドなカラーでパワフルな私を演出。
ヴィヴィッドカラーの魔法
花々が持つエネルギーをさまざまなデザインに落とし込み、華やかなルックが登場した今シーズン。鮮やかなドレスを纏えば、ポジティブなパワーが溢れる。
グラマラス・ビューティ
コレクションのインスピレーションとなったのは、航空業界や自動車競技など、男性社会の分野だったジャンルに進出した先駆的な女性たち。アースカラーでナチュラルなムードを演出しつつ、女性の色気も盛り込んだ。
私の中のsweet&bitter
「家族・自由・流動性」をテーマに掲げたコレクションは、パワフルな女性像の中にもヘルシーなセクシーさが忍ばされていた。ボリュームのあるドレスは、可愛らしさと凛としたムードで魅了する。
秘密のラグジュアリー
シンプルに服を作るという仕事にフォーカスした、職人技が光るルックが多く発表された。コレクションに輝きを増したのは、クリスタルやスタッズなどを手作業で施したピース。ジョーゼットにローズ柄がプリントされたトップにニットショーツを合わせたスタイリングは、今シーズンのムードを高める。
百花繚乱の楽園へ!
劇場を舞台に披露されたサマーコレクションから、グラフィカルに咲き誇る、大輪の花々が目を惹くドレスをセレクト。どこか懐かしくもモダンなロングドレスをあえて日常に取り入れて。
Photos : Kat Irlin Styling : Yael Gitai Hair : Dennis Lanni Makeup : Jamal Scott Model : Meadow Walker @CAA Fashion Photo Assistant : Ros Hayes Retouch : Misha Chubun Edit & Text : Maki Saito