街の熱気と雄大な自然を満喫する、ベトナム・ハノイ&ホーチミンの旅【ハノイ編】 | Numero TOKYO
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街の熱気と雄大な自然を満喫する、ベトナム・ハノイ&ホーチミンの旅【ハノイ編】


リゾートのディスティネーションとして人気のベトナム。2023年は日本とベトナムの外交関係樹立50周年を記念して多くのベトナム関連のイベントが開催された。経済成長が著しく、カルチャー面でも、TikTokで人気のV-POPや、『Mr. シンデレラ』などベトナムドラマの日本上陸で注目を集めている。そんな勢いのあるベトナムを体感するなら、まさに今。これから3月までの旅のベストシーズンを迎えるベトナムの街と大自然をリポート。

迷うのは、ハノイか、ホーチミンか

「ベトナムに行こう!」と決めたあとに迷うのは、どこの都市を目的地にするか。首都であり政治の中心ハノイ、ベトナム最大の都市ホーチミン、リゾートで注目されているダナンと色々あるが、ここではハノイとホーチミンの2都市をご紹介。

ベトナムの国土は南北に細長く、日本の北海道から九州までとほぼ同じ長さ。当然、北部と南部とでは気候も変わる。北部の都市、ハノイはこれから3月ごろまでは最高気温20〜25℃、最低気温も15℃前後と、東京の10月頃のような過ごしやすい気候。一方、南部のホーチミンは1年中、夏のような気温だが、11〜3月は乾季で湿度が低く、急なスコールも少ないため街歩きがしやすい。ハノイとホーチミンは、約2時間15分のフライトで移動できるので、ベストシーズンの今だからこそ、2都市とも楽しんじゃうというプランもアリ。

シクロを体験! ハノイのグルメ・ナイトライフ

ハノイ市内の交通渋滞緩和のために、シクロ廃止の議論が持ち上がっているそう。体験するなら今のうちかもしれない。
ハノイ市内の交通渋滞緩和のために、シクロ廃止の議論が持ち上がっているそう。体験するなら今のうちかもしれない。

まずは、ベトナムの首都・ハノイの魅力からご紹介。ハノイに到着したら、歴史あるハノイ大教会やオペラハウスなど、観光スポットが周辺に集中しているハノイ旧市街のホアンキエム湖へ。シクロをチャーターすれば、湖周辺の観光スポットや、生活のにおいのする小さな路地まで、短時間でハノイの街を満喫できる。なかなか日本では味わえないスリルもあるので、忙しい日常から一気に旅気分にスイッチできる。

シクロで旧市街を一周しながら、運転手が観光スポットを指差して教えてくれる。

(左)ホアンキエム湖周辺には、建国貢献者の像なども。 (右)路地に入ると、ハノイ市民の生活が垣間見える。


寺院の近くでは、造花を売るお店も。


紅河にかかる、ロンビエン橋。フランスの植民地だった1902年に竣工したこの橋は、ハイフォンとハノイを鉄道で結ぶ目的で作られた。ベトナム戦争で破損した部分を補修し、現在でもバイクや自転車などが多く通行する。

ベトナムグルメを堪能する

ハノイの料理は、醤油や塩をベースに、ハーブをたっぷり使ったさっぱりした味わいが多く、日本人にはどれも食べやすい。


ベトナムの歴史を刻む「ロンビエン橋」のすぐ近くにある、「MOTHER’S KITCHEN」。

(左)雷魚とビーフンの料理、「チャー・カー・ラ・ボン」。
(右)ベトナムスタイルのえびの炒め物。甘酸っぱいソースが食欲をそそる。
西湖、シェラトンホテルの近くにある「SEN TONKIN」。

(左)イカとパイパーロロットというベトナム特有のハーブのフライ。あっさりしていておいしい。 (右)前菜はバイキング形式で好きなだけ。右側はの茶色いものは、千切りにしたバナナの花。シャキシャキした食感が楽しい。


ベトナムを南北につなぐ線路。列車が運行していない時間帯は中に入ることができる。沿線にはカフェや小物店が軒を連ねる。


ベトナム名物「エッグコーヒー」。濃い目に淹れたコーヒーの上に、卵黄を泡立てたふんわり甘いクリームを乗せたもの。スプーンで混ぜながらいただく。ビターなコーヒーとクリームの甘さがマッチ。

ハノイの若者と観光客がごった返し、年中お祭りのような賑わい。
ハノイの若者と観光客がごった返し、年中お祭りのような賑わい。

ディナーを満喫したあとに、ハノイのナイトライフをのぞいてみたいなら、ハノイ旧市街のターヒエン通りへ。路地にテーブルとイスが並べられ、お店からはベトナムのクラブミュージック「ヴィナハウス」が大音量で流れてくる。客引きが多く、ぼったくりなどのトラブルも多いエリアなので、リスク管理は十分に。

通りを外れると、アンダーグラウンドな雰囲気も。

(左)あちこちで見かける生ビールの看板。これを掲げるお店では、ハベコトレーディングの生ビール「ビアホイハノイ」を味わえる。
(右)ショップの不思議なディスプレイも、夜はいっそう幻想的に。

ハノイから足を伸ばして、世界遺産のハロン湾でクルーズ

ホテルのようなシャワールーム付きの美しいキャビンや、レストラン、バー、ジャグジーを備えている「アンバサダークルーズ II」。©️ Ambassador Cruise
ホテルのようなシャワールーム付きの美しいキャビンや、レストラン、バー、ジャグジーを備えている「アンバサダークルーズ II」。©️ Ambassador Cruise

ひと味違う旅を体験したいなら、ハノイから足を伸ばしてハロン湾クルーズへ。ハノイ市内から高速道路を経由して、3時間ほどの場所に位置するハロン湾には、大小2,000の奇岩や、石灰岩の島が浮かぶ。1994年に世界自然遺産、2000年にカットバー群島を含めたエリアで世界遺産に登録された。ここを観光するなら、豪華なクルーズ船「アンバサダークルーズII」がおすすめ。ハノイ市内から専用シャトルバスが運行。船室やデッキのバー、レストランで、ハロン湾とバイチュウロン湾の雄大な景色を楽しむことができる。


旅気分を盛り上げる、美しいハロン湾インターナショナルクルーズポート。

©️Ambassador Cruise
©️Ambassador Cruise

「アンバサダーキャプテンスイート」のキャビン内。

©️Ambassador Cruise
©️Ambassador Cruise

予約制のスパでは、ハロン湾の穏やかな波の音に耳を傾けながら、マッサージでリラクゼーションも。


アンバサダークルーズレストランではビュッフェ形式のランチを楽しめる。デッキでは、目の前で焼き上げる魚介や肉のグリルもチョイスできる。


どんな食材も美味しいベトナムだが、フレッシュフルーツは種類豊富でどれも新鮮。ビュッフェなのに、果物にばかり目を奪われてしまったプレートがこちら。


船内でゆったり過ごしていると、いつのまにか、アドベンチャームード満載の島へ。

©️ Ambassador Cruise
©️ Ambassador Cruise

クルーズ船から小さなボートに乗り換えボーホン島へ。ここには、長い時を経て雨水が石灰岩を侵食して生まれたスンソット鍾乳洞がある。ハロン湾最大の鍾乳洞で、広さは12,200㎡にも及ぶ。


ティトプ島には美しいビーチが。アンバサダークルーズIIのキャビンはシャワールーム完備なので、ここで思いっきり泳いで船でリフレッシュすることもできる。

ベトナムで流行中! アパートメントタイプのホテル

この日の宿泊はホアンキエム湖のすぐ近くにある、L’HÔTEL du LAC Hanoi(ロデル・デュラク・ハノイ)へ。今、ベトナムの市街地では、観光にも便利な、アパートメントタイプのホテルが流行中。エントランスを入るとモダンな空間が広がる。


ハノイ大教会のすぐ近く。観光に便利な立地。


エントランスにはゴージャスなシャンデリアがお出迎え。

(左)広々と清潔なベッドルーム。 (右)シャワールーム。

ホテルの窓から見える朝のストリート。
ホテルの窓から見える朝のストリート。

L’HÔTEL du LAC Hanoi
住所/35 P. Hàng Trống, Hàng Trống, Hoàn Kiếm, Hà Nội

ハノイまでの5時間が癒しの時間になる、ベトナム航空

© Vietnam Airlines
© Vietnam Airlines

東京からハノイまで約5時間。このフライト時間も快適に過ごすなら、ベトナムのナショナルフラッグキャリアであるベトナム航空がベストチョイス。ハノイへは、成田、羽田、名古屋、大阪は毎日、直行便が、福岡は週5便が運航中。

ベトナム航空の客室乗務員は、アオザイをモチーフにした制服を着用。ロゴマークのゴールデンロータスは、ベトナムの人々にとって我慢強さと有意義さの象徴である蓮の花がモチーフ。
ベトナム航空の客室乗務員は、アオザイをモチーフにした制服を着用。ロゴマークのゴールデンロータスは、ベトナムの人々にとって我慢強さと有意義さの象徴である蓮の花がモチーフ。

また、「エアライン・エクセレンス・アワード」(Airline Excellence Awards)において、2023年世界の航空会社トップ25に選出、スカイトラックス社の「4つ星」航空会社に2016年より4年連続で受賞など、サービスのクオリティは折り紙つき。2024年にはAPEX(Airline Passenger Experience Association)の「5スター航空会社」に選ばれている。

取材協力: ベトナム航空
URL/www.vietnamairlines.com/jp/ja/

 

Photos & Text: Miho Matsuda

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