心を満たす クワイエットラグジュアリーな生き方 vol.2 加藤順子 | Numero TOKYO
Life / Feature

心を満たす クワイエットラグジュアリーな生き方 vol.2 加藤順子

クワイエットラグジュアリーを体現するような装いに身を包み、誰もが憧れるようなスタイルで暮らす女性たち。その美意識の高さとセンスはどのように養われるのだろう。これまで影響を受けてきたものや、いま気になるものを聞けば、知られざる素顔が見えてくる。vol.2は加藤順子さんにインタビュー。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年11月号掲載)

お気に入りのスタイリングは、アナ オクトーバーのドレスに、ラ コレクション のアウターを羽織ること。「ツヤ感のある素材のロングドレスが気分。足元はザ ロウのスリッポンで、抜け感のある合わせにしました」
お気に入りのスタイリングは、アナ オクトーバーのドレスに、ラ コレクション のアウターを羽織ること。「ツヤ感のある素材のロングドレスが気分。足元はザ ロウのスリッポンで、抜け感のある合わせにしました」

引っ越ししたての新居には、採光もでき目隠しにもなる障子を取り付けた。なかなかない大きさのため、特注品だという。「常に窓から木々が見えて、自然を感じられる点も、この物件を選んだ決め手になりました」
引っ越ししたての新居には、採光もでき目隠しにもなる障子を取り付けた。なかなかない大きさのため、特注品だという。「常に窓から木々が見えて、自然を感じられる点も、この物件を選んだ決め手になりました」

加藤順子
等身大の価値観と審美眼で自分だけの道を切り開く

週に2回、パーソナルトレーニングに通っている。「体重ではなく、身体の組成が大事だと気づきました。肩と背中を鍛えて、きれいに服を着られるように頑張っています」
週に2回、パーソナルトレーニングに通っている。「体重ではなく、身体の組成が大事だと気づきました。肩と背中を鍛えて、きれいに服を着られるように頑張っています」

歯科医師として働きながらインフルエンサーでもあり、パーソナリティやライフスタイルは常に注目の的となる。

「アバンギャルドに生きてみたい、思い切った自己表現をしたいと日頃から思っています。もともとインテリア関係の仕事をしたいと思っていたくらい内装にこだわりがあります。なのでファッションは、いかに自分好みの整然とした空間にマッチするかを重視します。感覚的には、家が一番大切で、核となるアウターのような存在ですね」

いわゆるコレクションブランドを購入し始めたのは、意外にもここ数年のこと。理想の形に向けて投資を続けてきた家やインテリアがようやく整ってきたため、ファッションにもエネルギーを注ぐようになった。トレンドの文脈にとらわれすぎない独自の視点、価値観に彼女らしさが垣間見える。

「静けさを感じるけど、少しひねりがあるデザインに惹かれます」宝物だというグビのウォールミラーFA33はブラックフレームをチョイス。
「静けさを感じるけど、少しひねりがあるデザインに惹かれます」宝物だというグビのウォールミラーFA33はブラックフレームをチョイス。

「最近、注目しているのはハーセンスという中国のランジェリーブランド。直接コンタクトをいただいて知ったのですが、アジアンフィットで着心地が良く、デザインも素晴らしい。ランジェリーといえばヨーロッパと思いがちですが、彼らの思想や世界観を中国でやる心意気に感銘を受け、応援したいと思いました。もはや推し活の域です」

中国のランジェリーブランド、ハーセンスのドレス。「老舗のランジェリーショップ、ガブリエルペコを運営している友人に、ドレスも下着もすごく素敵なブランドだよと紹介し、この秋から取り扱いが始まることに」
中国のランジェリーブランド、ハーセンスのドレス。「老舗のランジェリーショップ、ガブリエルペコを運営している友人に、ドレスも下着もすごく素敵なブランドだよと紹介し、この秋から取り扱いが始まることに」

身につけるものは、良い素材なことはもちろん、着て納得ができる仕立ての良さで購入を決める。ほとんどの洋服はネットで購入し、気に入ったブランドは買い続けているのだそう。

「ウクライナ発のブランド、ベブザやアナ オークトバーも好きですね。戦争が始まる前から、シルクのドレスを愛用していましたが、今はさらに応援したいという気持ちが高まって、気合を入れて購入しています。彼女たちが作る洋服から自信をもらってきたので、購入して着用し、SNSで紹介して周知することで少しでも支援したいんです」

幼い頃から香り付きのものが大好き。生活の余剰をもっと楽しみたいという思いから、フレグランスプロダクト「AMAL」をローンチ。即完売し、自身の会社も設立。「今後はオーラルケアの商品開発をしてみたいです」

Text:Aika Kawada Edit:Chiho Inoue

Profile

加藤順子Junko Kato 2015年よりモデル活動をスタート。歯科医師として勤務しながら、クリエイティブディレクターとして、アパレルブランドとコラボレーションしたり、商品のプロデュースを行い、同世代の女性から人気を博す。自身の会社の代表取締役も務める。
Instagram: @_katojun_/

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