【ダナン&ホイアン旅・前編】「インターコンチネンタル ダナン」極上のサンクチュアリ体験 | Numero TOKYO
Life / Travel

【ダナン&ホイアン旅・前編】「インターコンチネンタル ダナン」極上のサンクチュアリ体験

ベトナム東部のデステネーションとして、ここ数年注目を集めるダナン・ホイアン。今回は開業10周年の2022年に大規模なリニューアルを行い、五つ星のラグジュアリーリゾートホテルとして特別な存在感を放つ「インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート」を拠点に過ごす、極上のサンクチュアリ体験を2回にわたりレポートする。前編は自然と歴史に触れ合う癒しの時間から。

ダナンは日本からアジアンリゾートへのベストアクセス

「インターコンチネンタル ダナン 」のプライベートビーチ
「インターコンチネンタル ダナン 」のプライベートビーチ


まずこの地をおすすめしたい大きな理由の一つは、アジアのリゾートのなかでも抜群のアクセス。時季による運行スケジュールは多少変わるが、朝9時成田発のベトナム航空直行便、6時間30分のフライトでチェックインの14時すぎには到着。また復路も深夜12時便なので帰国日も十分に楽しめ、朝8時には帰国と旅程に無駄がない。時差2時間で身体への負担も少なく、昨今の円安の影響もまださほどではないのも嬉しい。

自然を守り、動物と生きる姿勢に共感

自然豊かな環境にある「インターコンチネンタル ダナン」
自然豊かな環境にある「インターコンチネンタル ダナン」

「インターコンチネンタル ダナン」は、ベトナム唯一の熱帯雨林で国立公園でもあるソンチャ半島自然保護区に位置する。断崖絶壁の39ヘクタールという広大な敷地をHeaven、Sky、Earth、Seaの4階層で構成。ビーチから各階層へはNam Tramという名付けられたユニークなケーブルカーで行き来する。

各階層とプライベートビートをつなぐNam Tram
各階層とプライベートビートをつなぐNam Tram

客室は全室オーシャン&ラグーンビューでヴィラ形式の189室。建築時から木々の撤去や伐採を避け、あるがままの姿を生かし、現在も農薬や化学肥料を使わずに100人以上のガーデナーたちが貴重な自然を守っているという。

絶滅危惧種の猿「アカアシドゥクラングール」。猿たちが動きやすいように橋も設置。
絶滅危惧種の猿「アカアシドゥクラングール」。猿たちが動きやすいように橋も設置。

整備された原生林のなかに1000種の植物、100種以上の鳥や蝶などが生息。敷地内のネイチャーツアーも開催されている。別名“モンキーマウンテン”とも呼ばれるだけあり、この地では猿たちとの共存も貴重な体験。私たちのクルーは運良く見ることができたが、出会えるのは4回に一度ほどというレアな絶滅危惧種「アカアシドゥクラングール」も。白い髭、長い尻尾というなんとも個性派の風貌!

個性豊かなダイニング体験

「シトロン」の「ノンラーテーブル」
「シトロン」の「ノンラーテーブル」

ホテル内にはクラブラウンジ以外に5つの独立したレストラン&バーがあるが、オールデイダイニングとしてカジュアルに使えるのが「シトロン」。「ノンラー」という円錐形のベトナムの傘帽子に着想を得たテラスが大胆かつ印象的。海に迫り出したデザインで絶景に浮いているような感覚で食事を楽しめる。


「シトロン」のメニュー フエヌードル(左)と 生春巻き(右)

朝はビュッフェ形式でご当地麺のミークワンやバインミーなどのベトナム料理のほか、欧米的なメニューも揃う充実のラインナップ。

バインミーも出来立て。
バインミーも出来立て。

日中にはココナッツミルク入れたベトナムコーヒーづくりを学ぶ「コーヒー アート クラス」の体験も叶う。

ビーチでリラックスした後には、海に面したグリル料理の「ベアフット」がおすすめ。潮風を感じながらいただくシグネチャーのシーフードのグリルはまた格別。

マインドフルネスで心を整える

ウェルビーイングなアクティビティ メニュー「エナジー禅リトリート」で、心身を浄化し解き放つ時間も持てる。ウェルネス・マネージャー、アリョーナ氏による「ソアリング・スタート」から。これはエナジードリンクをいただいた後に意識を研ぎ澄まし、紙にどうありたいかなどを書き出すプロセス。

その後ビーチを散策し、砂の上でオプショナルの太極拳をマスターのチュン・ダオ氏からレクチャー。そしてプライベート・ヴィラに移り、ヨガ・ストレッチやアイスバケツでのクールダウン。締めくくりには野菜やフルーツたっぷりのヘルシーなランチが提供される。

 

世界遺産、ホイアン旧市街も満喫

ホテルライフだけでも十分に満喫できるが、せっかくなら少し足を延ばしてショートトリップを。フランス統治下だったこともあるベトナム。なかでもホイアン旧市街は、当時の面影を残す古き良き街並みが人気で世界遺産にもなっている。ホテルからは1時間半ほどの距離だが、送迎車のサービスも行われている。

特徴的なイエローの壁の建物にフューシャ色のブーゲンビリアが咲き誇り、ホイアンには温かな美しさが漂う。「ホイアン市場」には色とりどりの野菜から雑貨までが並び、活気にあふれている。

ホイアン旧市街
ホイアン旧市街

ランチには欧米人客も多い「モーニング グローリー」でホイアン名物の「ホワイトローズ」を。米粉で作った皮に海老のすり身を包んだもので、その佇まいがバラに似ていることから名付けられたのだとか。ほかにはないツルッとした食感で箸が進む。

食後には少し移動して、田んぼのなかにポツンと佇むカフェ「ロヴィング」に。ダナン、ホイアンでもコーヒーブームが起きており、なかでも人気だという「塩コーヒー」をオーダー。練乳やココナッツミルクでこっくり甘めなベトナムコーヒーに、塩味が加わると絶妙なコントラストが!

 

現在は工事中だが、400年前に建てられた通称「日本橋」というランドマークがあるように、ホイアンは日本人とも縁のある土地。2018年にベトナムでスタートした日本人女性による「タラン」は、オリジナルのオーガニックコスメをメインに雑貨も扱うショップ。製品はもとより、内装やパッケージにもセンスが感じられ、旅先での出合いにぐっと気分があがるはず。

 

今回は日中に訪ねたが、次回はぜひランタンが灯る夜の幻想的なホイアンも体験してみたい。ダナンのモダンな表情をお届けする後編もお楽しみに。

インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート
www.danang.intercontinental.com/ja/

Edit & Text:Hiroko Koizumi

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する