とっておきが見つかる! フィンランド発ジュエリー「カレワラ」を知っていますかPROMOTION
フィンランドで1937年に創業した歴史あるジュエリーブランド「カレワラ」。自然をモチーフにした有機的なデザインが魅力で、フィンランドのサンナ・マリン前首相をはじめ、オノ・ヨーコなどセレブリティからも愛されている。日本では昨年上陸し、ECがスタート、11月にはポップアップストアもオープンする。カレワラの魅力はデザイン性だけではなく、創業時からの徹底した企業理念にある。それは“女性”“チャリティー”“サステナビリティ”。「カレワラ」の真の魅力を知るべく、ヘルシンキからレポート!
自然を感じるモダンなデザイン
カレワラ本店があるのはヘルシンキでラグジュアリーブランドのストアが並ぶ一等地。店内は北欧らしくスタイリッシュでありながら本物の樹木などを取り入れた温かみのあるインテリア。
「カレワラ」のジュエリーの多くが自然をモチーフにし、最先端技術でデザインされ、卓越した技術者による手作業によって一つ一つ大切に作られている。Tundra (ツンドラ)コレクションはフィンランド北部ラップランドの厳しい環境下で育つ、苔や地衣類がインスピレーションソースに。洗練されたデザインが魅力。
フィンランドで夏至の時期に咲くミッドサマーナイトローズをかたどったMidsummer Night Rose(ミッドサマーナイトローズ)シリーズ。立体的な花びら、ヴィンテージブロンズのやわらかな輝きが印象的。
幸運や健康を願ったり、魔除けにしたり、不思議な力のシンボルとしての古代ジュエリーをもとにしたAmuletti(アムレッティ)シリーズ。太古の物語や信仰などの古典的モチーフを新たに解釈しデザイン。悪霊から身を守るシンボルとしての十字架、ハートとノットで表現された愛のシンボルなど自分のラッキーモチーフが見つかるはず。
「カレワラ」の世界的に知られるコレクションといえば、1960年代のスペースシルバーコレクション。人類初の月面着陸が成功し、宇宙時代の幕開けとなったムードの中でリリース。当時は珍しい構築的でタイムレスなデザインで、1970年代の映画「スターウォーズ」で、レイア姫のネックレスに採用された。ヘルシンキのデザイン美術館やフィンランド国立博物館でも展示されている。
「カレワラ」はファッションやプロダクトデザイナーとのコラボレーションも意欲的に行なっている。Vetovoima(ヴェトヴォイマ)コレクションは、デザイナーのラウラ・ユスリンと建築家のリッリ・マウヌラが2015年に立ち上げたユニット「ユスリン-マウヌラ」によるもの。お互いの強みを活かし、ラウラはストーリーテリング、コンセプト作り、リッリは構造形成とシンプルで透明性があるもの作りを得意としている。
デザイナーのラウラ・ユスリンさんは「女性が何を身につけたいか、オケージョンによって楽しみが広がることを考えてデザインしました。丸や四角など普遍的な形で、シルバーとブロンズ素材を組みわせて楽しめるようにしたんです。2つのパーツからなるピアスは付け方で何通りも楽しめ、ブレスレットも一つでも組み合わせても使えるデザインになっています」と語る。
最近では若手デザイナーとコラボし、ヘルシンキファッションウィークやコペンハーゲンファッションウィークで発表している。
24SSコペンハーゲンファッションウィークではRolf Ekrothとコラボレーション。
注目は昨年からスタートした「プレラブド コレクション」。使わなくなったカレワラのジュエリーを買取り、自社工房でメンテナンスや研磨をして再販するというもの。通常価格の半額以下で販売され、今は販売されていないデザインなどもあり、とっておきが見つかること間違いなし。
毎年限定販売されるクリスマスオーナメントも人気。毎年買い足していくコレクターも多いとか。2024年のモチーフはヘラジカ。
女性が主役!「カレワラ」のヒストリー
「カレワラ」の創業者は1930年代に活躍していた作家のエルサ・ヘポラウタ。まだ男性社会だった当時、叙事詩「カレワラ」に登場する女性を讃えるための銅像を建てようと、女性活動家の仲間とともに組合を発足。資金調達のためにフィンランドで発掘された古代の装飾品をモダンにリデザインしたジュエリーを作り、販売することに。1937年、当時のフィンランド大統領夫人が主催したお茶会で、ファーストコレクションとな40個のブローチをお披露目し、またたく間に大人気に。しかし1939年に戦争が勃発し、組合は銅像建設計画を中断、その資金を戦争被害に遭った女性や子供の支援に充てた。
その後も女性を支援する精神は受け継がれ、創業以来1980年代の二ヶ月を除き、歴代トップは女性。2019年に就任したCEOキルシ・パーッカリは8代目の女性トップ。また1960年代までデザインは男性の領域だったが、デザイン責任者に女性を起用。現在も運営陣の多くを女性が占める。
真摯なチャリティ活動とサステナビリティの取り組み
カレワラの礎となった組合のチャリティ活動は、以来大切な理念として継続し、毎年利益の3分の1をチャリティーなどさまざまな社会貢献に充てている。会社が成長すればさらなるチャリティ活動ができると考えている。3年前にはケニアにカレワラトレーニングセンターを設立し、年間100人ほどの若い女性に教育の機会を提供。昨年フィンランドの障害を持つ少女や女性たちを支援するデジタルプラットフォームも立ち上げた。
またジュエリーのビジネスをサステナブルにするために、自社ファクトリーの電力は風力発電とファクトリーに設置されたソーラーパネルで自家発電した電気でまかなっている。ジュエリーの製作過程に出る排水を浄化して再生水を再び製造に使用するなど、環境に配しエネルギーを循環させている。ジュエリーの素材も、ゴールドは100%、シルバーは95%リサイクル由来のものを使用。シルバーも一部は100%リサイクル由来のものにしている。
新作ジュエリーはバイオマテリアルメイド
Nollaピアス¥52,500
フィンランドの絶滅危惧種の花、lehtoängelmä(カラマツソウの一種)からインスパイアされたNolla(ノッラ)コレクションのピアス。カラーパーツはバイオプラスチック製。フィンランド企業が開発した、麻、サトウキビ、マメ科植物などの植物由来の原料から作られたバイオマテリアルを使用。着色もブラックは煤(すす)、ブルーはホソバタイセイの花、グリーンは金属酸化物から抽出した着色料を使用。シルバー部分も100%リサイクル由来。
Nolla コレクションデザイナーのタル・ハルマーラ・シャロフ。「生物多様性を表現するためにも生物由来のジュエリーを作りたかった。黒、青、緑の色は。青い空、苔や植物の緑、黒は木の色と」フィンランドの自然を表しています」。
職人の手仕事が見事! 「カレワラ」のジュエリーができるまで
ヘルシンキの中心地から車で30分ほどの郊外にあるアウトレットストアを併設したファクトリー。およそ40人ほどの職人がデザイン、ジュエリーパーツの形成、鋳造、セッティングなど工程ごとに分業作業している。ファクトリーでは、1960年代のファーストコレクションからアーカイヴも保管。
デザイナーが作図したものを基に、ジュエリーCADで3Dデータを作成、そのデータをもとに樹脂でできた型を生成。その樹脂型でゴムの型をつくり、そこにワックスを流し込み、ワックス型を作製。ワックス型を1本の木のようにつなげたワックスツリーを作ります。このワックスツリーこそがジュエリーの制作過程の要。職人技による賜です。
ステンレスの枠にワックスツリーを入れ、石膏を流し込み、炉で焼き固めると中のワックス型が溶け出し、ジュエリーの形に空洞できることで石膏型が出来上がります。石膏型に金属を流し込み鋳造していきます。融点は約900℃にも。鋳造した後水の力を利用して石膏を溶かして中のツリーを取り出し、パーツをツリーから外すと鋳造製品が出来上がります。ジュエリーの一部やオーナメントなどはプレス方式で製作された石膏型で作製されるものもあります。
そこからパーツを繋ぎ合わせたり、研磨したり仕上げ工程に入ります。美しいジュエリーに仕上げるために細かな作業が必要に。確かなクラフツマンシップによって繊細で美しいジュエリーが生まれるのです。印象的だったのは職人の方々が楽しみながら誇りを持って作業している姿。
「カレワラ」のジュエリーを身につけることは、素敵なデザインのジュエリーをつけることにとどまらない、そのフィロソフィーを共有すること。サステナビリティやチャリティのメッセージを携えたジュエリーを選ぶことで、自分やあげる人と喜びを分かち合い、あなたの中自分らしさを活かせる、そんなジュエリーなのです。
POP UP&WORKSHOP
11月1日(水)から11月27日(月)まで 、表参道のHyvää Matkaa!(ヒュバ・マトカ)でカレワラのPOP UPを開催。定番ジュエリーのほか、Vetovoima(ヴェトヴォイマ)シリーズからブレスレットなど、新作コレクションもラインナップ。
フィンランドではコレクターアイテムとなっているクリスマスオーナメントもPOP UP限定で登場。ジュエリー作りの工程を体験できるワークショップも実施。ワークショップの詳細はHPをチェックして。
会期/2023年11月1日(水)〜11月27日(月)火曜休
場所/Hyvää Matkaa!
住所/東京都渋谷区神宮前5-18-10 エクサスペース1-A
時間/11:00 ~ 18:00
URL/https://www.kalevalashop.jp/pages/popup-info
kalevala
カレワラ www.kalevalashop.jp
Cooperation
Finnair www.finnair.com
St.George Hotel www.stgeorgehelsinki.com
Photos: Julius Konttinen(Factory) Andrew Taylor(Flagship Store) Edit&Text: Michie Mito