偏愛スカーフ物語 vol.1 「EVA」オーナー 宮崎聖子 | Numero TOKYO
Fashion / Feature

偏愛スカーフ物語 vol.1 「EVA」オーナー 宮崎聖子

たった一枚の布。その図柄や色、素材によって表現できる世界観の奥深さと、多様性、そして機能性。シンプルでありながら、一言では語りつくせない魅力で愛されているスカーフ。十人十色の物語を探るべく、愛用品を見せてもらった。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2023年9月号掲載)

宮崎聖子|「EVA」オーナー

自分自身とブランドの向き合い方を教えてくれるカレ

「180×180cmの超特大シルクスカーフは、ジャンポール・ゴルチエが手がけるエルメスのプレタポルテに興味を持って購入(写真右)。ちょうど全身をコレクションピースで揃えてみようと思いたったタイミングでした。

スカーフは、偶然や衝動で購入するタイプ。ポストカードやアート作品を選ぶ感覚に近いかもしれません。そのときのフィーリングで、選ぶものも変わる。そして、人の感情は移り変わるものなので、もはや思い出の一部ですね。

カシミアシルクショール(写真左)は、コートの上から巻いたり、別売りのスカーフベルトを使い旅先でバッグや羽織りにします。スカーフの魅力は、その単純さ。単なる布ゆえに、使い方に人の本質的な部分が見えてくることも」

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Photos:Kouki Hayashi Edit & Text : Aika Kawada

Profile

宮崎聖子Seiko Miyazaki 宮城県生まれ。高校在学中にレコードの輸入業を起こす。モデルやDJを経て上京し、企業受付や役員秘書を5年間務めたのち退職。2004年、東京・代官山にヴィンテージショップ「EVA」をオープン。

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