オランピア・ル・タン×秋元梢「ホテル オランピア」のポップアップをご案内!
文学書やアート、キャラクターなどを、パリシックで緻密な刺繍やパッチワークによって、ブック型クラッチバッグに仕立て人気を博した、オランピア・ル・タン。新ブランド「ホテル オランピア」でも、コケティッシュでありながら知的なユーモアを散りばめたエスプリは健在。現在、世界先行発売となるポップアップを伊勢新宿丹で開催中。オランピア本人と大の仲良しだというモデルの秋元梢のコメントともに、新しいアイテムをチェック。
2回目の開催となるポップアップに際して、来日していたオランピア・ル・タン(以下オランピア)。会場には、「ホテル オランピア」で働くフレンチメイドに扮して登場。「アツコ クドウ」によるラテックス製のホワイトブリムとエプロンを身につけ、自ら案内をしてくれた。
オランピア「パンデミック中は、旅行したり、お気に入りのホテルに滞在することができず、頭の中でずっと“理想のホテル”について空想していました。それが『ホテル オランピア』の始まりです。東京のオークラ、ニューヨークのザ カーライル ローズウッドホテル、パリのリッツ…。世界中に素敵なホテルにインスパイアされたけれど、ここはちょっと違って、奇妙でフェティッシュ。セクシーなメイドが働いていたりね(笑)。今回のコレクションは、ロゴのデザインをニューヨークを拠点に活動するアーティストで友人のオーレル・シュミットが担当してくれたんだけど、まさに、オーレルが描いてくれたイラストの世界なの。ちなみに、現在住んでいるニューヨークにあるホテルの想定なので、ブランド名にNEW YORKと付けました」
梢「オランピアとは、私がパリコレに行き始めた頃からの長い付き合い。2015年には、以前彼女が手がけていた『オランピア・ル・タン』のランウエイも歩かせてもらったことも。その後も撮影を一緒にしたり、プライベートでは食事や自宅に招きあったり。オランピアからはいつも刺激をもらっています。
彼女のクリエイティブが好きなので、The Hotel Olympia を立ち上げてくれて、彼女のクリエイションに触れることができてとても嬉しい!! 彼女は私が黒しか着ないことを知っているので、今日着ているTシャツも彼女が、梢はこれでしょ! って選んでくれたものなんです」
コレクションの中で目を引くのは、アパレルの他に“食”をテーマにしたホームアイテムが展開されていること。
オランピア「パンデミック中は、自由に外出ができなかったから、家でキッチュなスイーツ作りに夢中になりました。うさぎと黒羊の愉快なケーキを、Tシャツやトートバッグ、バレッタ、テーブルリネンにプリントしたのよ。うさぎは今年の干支だから。黒羊は西洋の慣用句で、集団の中のちょっと変わった存在を意味するんです。“はぐれものに送る歌”をユーモラスに表現しました」
梢「インスタを見ていたので可愛いケーキだなと思っていましたが、オランピアが作ったと聞きびっくりしました。私は年女で卯年なので、ウサギのケーキに親近感を感じました。今回はロゴクッションを購入しましたが、これから発売されるストライプのメイドシャツが気になります」
見逃してはならないのが、壁一面に飾られた、オランピアの父で著名なイラストレーターのピエール・ル・タンの作品の数々。今回のポップアップでは、彼の初期作品を一部、1970年代の雑誌『ニューヨーカー』の表紙案、イギリスの出版社フェイバー&フェイバーの本の表紙イラスト、1960年代に描かれたプライベートのモノクロスケッチの展示販売も行っている。
オランピア「日本で大好きな父の作品を『ホテル オランピア』の世界観とともに展示販売できるのは、とても誇らしいし光栄です。とても希少で珍しい作品もあるので、是非見に来てくださいね」
梢「以前から、オランピアが以前から、オランピアがお父様のイラストをコレクションに用いているのは知っていて、とても素敵な関係だなと思っていました。著名な人を父に持つ娘として、アーティストとして、家族の大切な作品を、これからも多くの方に知ってもらえる機会を持つ事も、オランピアへ共感する部分の一つです」
オランピア「前身ブランド『オランピア・ル・タン』に比べると、ぐっとライフスタイルよりになり、価格帯も手頃になった『ホテル オランピア』。多くの方に楽しんでもらえたら嬉しいです」
Hotel Olympia POPUP EVENT
会期:開催中〜2022年5月29日(月)
会場:伊勢丹新宿店 本館2階 ISETAN TNE SPACE
Interview&Text:Aika Kawada