16年ぶり、約500点もの作品を展示。大竹伸朗の大回顧展 @東京国立近代美術館 | Numero TOKYO
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16年ぶり、約500点もの作品を展示。大竹伸朗の大回顧展 @東京国立近代美術館

もう落ち着いていられない。大竹伸朗の大回顧展が16年ぶりに開催されるから。ほとばしる衝動を紡ぎ続けて40年以上、縦横無尽なる作品総数約500点。“ものと音”で織りなす大竹伸朗の創造宇宙が、東京国立近代美術館に出現する。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年12月号掲載)

『ミスター・ピーナッツ』1978-81年 個人蔵
『ミスター・ピーナッツ』1978-81年 個人蔵

大竹伸朗(1955年生まれ)とは何者か? 作品は絵画や版画、コラージュ、絵本に小説、音、映像、オブジェ、建造物まで、膨大かつ広範囲に及ぶ。作風も到底一言では表せない。瀬戸内海の直島には、ライフワークであるスクラップブックの手法を立体化した“入浴出来る作品”直島銭湯『I♥湯』(2009年)が建ち、アートの島を象徴する名所として営業。

『スクラップブック #71/宇和島』2018–21年 574ページ/17kg Photo: 岡野圭
『スクラップブック #71/宇和島』2018–21年 574ページ/17kg Photo: 岡野圭

『モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像』2012年 Commissioned by dOCUMENTA(13) Photo: 山本真人 「ドクメンタ」での展示風景。会場では再構成バージョンを展示予定。
『モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像』2012年 Commissioned by dOCUMENTA(13) Photo: 山本真人 「ドクメンタ」での展示風景。会場では再構成バージョンを展示予定。

ドイツ・カッセルで5年に一度開催される世界最大級の国際展「ドクメンタ 2012」では、ネオンサインやトレーラーなどガラクタと音が凝縮された小屋型インスタレーション『モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像』で人々の度肝を抜いた。

スナックの看板をモチーフにした『ニューシャネル』(1998年)などの「大竹文字」は、アートTシャツでも絶大な人気……と、300字の説明だけでもこの情報量。

『残景 0』2022年 Photo: 岡野圭 近年取り組む「残景」シリーズの最新作。
『残景 0』2022年 Photo: 岡野圭 近年取り組む「残景」シリーズの最新作。

『宇和島駅』1997年 Photo: 岡野圭 宇和島駅舎の古いネオンサインを作品に。会期中、東京国立近代美術館のテラスに設置される。
『宇和島駅』1997年 Photo: 岡野圭 宇和島駅舎の古いネオンサインを作品に。会期中、東京国立近代美術館のテラスに設置される。

それが今回、小さな手製本から巨大インスタレーションまで約500点もの作品が展示されるというから、見る側にも相当な“覚悟”が必要だ。手法に素材、ジャンルや時空も飛び超えて、大竹伸朗のほぼすべてを詰め込んだ16年ぶりの一大回顧展。ノックアウトはもう必至。後はどう臨むか……それだけだ。

愛媛県・宇和島のアトリエにて。©Shinro Ohtake, photo by Shoko
愛媛県・宇和島のアトリエにて。©Shinro Ohtake, photo by Shoko

「大竹伸朗展」
会期/11月1日(火)〜2023年2月5日(日)
会場/東京国立近代美術館 東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/
※最新情報は上記サイトを参照のこと。

Edit & Text : Keita Fukasawa

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