プロの本気が生んだ最高の着心地 ! 「LIFiLL(リフィル)」のTシャツ
歴史ある繊維専門商社が取引先のニーズに応えていくだけではなく、良質なものを手頃な価格で届けたいとの思いからスタートさせたオリジナルブランド「LIFiLL(リフィル)」。原料から仕立てまで、肌触り、着心地を追求したアイテムを揃えている。リフィルを担当するスタイレム瀧定大阪の小和田哲弘さんにブランド誕生の経緯やプロならではのこだわりを聞いた。
日本の技術を生かして良質な生地を作る
「私たちは主に、カットソーなどの生地を生産してアパレル企業に卸すという仕事をしています。普段は市場に見合った生地を供給しているのですが、高品質の原料を使い、日本の素晴らしい技術を活かしたより良質な生地を世の中に届けていきたい。そこでスタートしたのが自社ブランドLIFiLL(リフィル)です。LIFiLLとは、LIFE(生活)+FiLL(満たす)=LIFiLL(生活を満たす)の造語。ちょっと贅沢なアイテムを日常に着てほしいという思いを込めました」
2021年9月に、Tシャツ3型からスタートしたリフィル。徐々にスウェット地やフーディ、パンツなども加わって、1周年を迎えた今季はウールのアイテムを発表。肌へのストレスがないSUPER140’Sのピュアなウールを使用している。一方、原点となるコットン生地にはどのようなこだわりがあるのだろうか。
「まず原料は、最上級のコットンといわれる“スーピマコットン”。これをあまーく、ゆるーく撚って糸にしています。そうすることでとてもふんわりとした糸に仕上がります。さらに、それを古い旧式の編機で筒状の丸編みにします。現在は高速機が主流なのですが、古い編機でゆっくり低速で編んでいくことで糸が痛まず、生地に膨らみが出るんです」
リピート必至の最高の肌触りを“反則”的なプライスで
原料に撚り方、編み方にこだわって仕上げた生地はまだ特別な工程をたどる。
「筒状に編まれた生地は染色した後、通常切り開いてから乾かし、反物状にして縫製工場に届けます。ですが、その過程で生地が引っ張られ、せっかくの風合いがどうしても損なわれてしまう。そこでリフィルで使っている生地は筒状のまま乾かして縫製工場に届け、そこで初めて裁断していただくようにしています。とても手間がかかるので、普段からお付き合いのある工場だからこそ無理を言ってお願いすることができました。本業のネットワークを生かしています」
生地の風合いをそのままに完成するTシャツはとにかく着心地が段違い。リピーターが多いというのもうなずける。
「手頃な価格でいいものを、というのがコンセプトなので販売価格はかなり抑えています。ほかのアパレル企業さんには『反則やろ』と思われるかもしれない(笑)。このTシャツを他社で出したら、おそらく倍の価格になるのではないでしょうか。生地の風合いはオンラインショップでは伝わりにくいので、そこは難しいところですが、一度着ていただいたお客さまがリピーターになってくださることが多く、手応えを感じています。共感いただいた地方のセレクトショップの方からインスタグラムなどを通じてダイレクトに連絡があって取り引きが始まったりすることも。そういった方々から聞く店頭でのお客さまの反応やリピーターの多さから、やはり素材の良さを実感していただいていると思います」
洗濯してもへたれにくく、首回りもゆるくなりにくいという丈夫さも売り。
「首回りのフライス生地にはボディとは逆にハイテク技術を使っていて、かなりハイゲージで編んでいます。針数が多いぶん、しっかりとした生地になり、へたれにくくなります。これも高い技術を要するので、結果、生地の値段も高くなるのですが…、贅沢に使っています」
このフライス生地をボディにも使ったTシャツやブラトップも人気アイテム。伸縮性があるためほどよくフィットしてくれる。ほかにも、製品はワンウォッシュ&タンブラー乾燥済みのため、自宅で洗濯してもこれ以上ほぼ縮みはないという仕上がり、そして例えば黒の生地は一般のものより濃い黒に染め上げているのでなかなか色褪せない……など、細やかな気配りからもプロの本気が感じ取れる。オフはもちろんオンでも着られ、日常を心地いいものにしてくれるのがリフィルのアイテムだ。
「Tシャツを選ぶときに、着心地がいいからとついいつも手に取ってしまう、そんな日常着としてみなさんに愛されるとうれしいです」
LIFiLL
オフィシャルホームページ
https://lifill.jp/
Instagram
https://www.instagram.com/lifill_official_jp/