Culture / Feature
「これからは人を喜ばせるために服を着たい」と話すスタイリストのふくしまアヤ。転換期となったのはコロナ禍の2020年のこと。
「人に会えない時期が続いたときに、公園へ行って花を見て元気をもらっていました。そのときに自分のために洋服を着るだけでなく人を喜ばせるという観点で見たらタガが外れるなと思ったんです。人がハッピーになれて癒やされる色を考えたときに浮かんだのはピンク。今年立ち上げたアートギャラリーもピンク一色の内装にしました」。
ファッションを最前線で見ているからこそ感じた世の中のピンクの概念。
「去年のトレンドカラーはグリーンでした。それは(コロナ禍で)家にこもっていて緑が恋しくなったからかなと。その次は人が恋しくなって今年はピンクに。さらにそのパワーが集まってショッキングピンクが来ているように思います。これまでは差し色としてだったけれど全身ピンクを着て、“主張”として使っていい時代が来た。今の自分の気持ちにフィットしたんです。あとピンクを着ているほうがリラックスできるし気分も上がる。ピンクは人と人との関係性をつなげられる色だと思います」
スタイリスト ふくしまアヤに聞く「ピンクを纏う喜び」
ピンクを纏う喜びとは
ピンクを纏うこと。それは人にどんなパワーを与えるのだろう。強くなれる人、人に幸せをあげたい人、人生が変わった人……。その捉え方は色とりどり。ピンクを愛する4人に、ピンクとの関係について話を聞いた。第2回はスタイリスト ふくしまアヤ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』9月号掲載)
花のような存在になって人を幸せにするために服を着る
「これからは人を喜ばせるために服を着たい」と話すスタイリストのふくしまアヤ。転換期となったのはコロナ禍の2020年のこと。
「人に会えない時期が続いたときに、公園へ行って花を見て元気をもらっていました。そのときに自分のために洋服を着るだけでなく人を喜ばせるという観点で見たらタガが外れるなと思ったんです。人がハッピーになれて癒やされる色を考えたときに浮かんだのはピンク。今年立ち上げたアートギャラリーもピンク一色の内装にしました」。
ファッションを最前線で見ているからこそ感じた世の中のピンクの概念。
「去年のトレンドカラーはグリーンでした。それは(コロナ禍で)家にこもっていて緑が恋しくなったからかなと。その次は人が恋しくなって今年はピンクに。さらにそのパワーが集まってショッキングピンクが来ているように思います。これまでは差し色としてだったけれど全身ピンクを着て、“主張”として使っていい時代が来た。今の自分の気持ちにフィットしたんです。あとピンクを着ているほうがリラックスできるし気分も上がる。ピンクは人と人との関係性をつなげられる色だと思います」
Photo:Kisimari Edit&Text:Saki Shibata
Profile
ふくしまアヤAyaFukushima
スタイリスト。ファッション誌や広告を中心にスタイリストとして活躍。“NO BORDER”をテーマとしたアートギャラリー「ART Is. gallery」を今年1月に東京・代官山オープン。www.art-is.net