水曜日のカンパネラ 詩羽に聞く「ピンクを纏う喜び」
ピンクを纏う喜びとは
ピンクを纏うこと。それは人にどんなパワーを与えるのだろう。強くなれる人、人に幸せをあげたい人、人生が変わった人……。その捉え方は色とりどり。ピンクを愛する4人に、ピンクとの関係について話を聞いた。第1回は水曜日のカンパネラ 詩羽。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』9月号掲載)
ピンクは私のイメージカラー。アイデンティティに根付くもの
水曜日のカンパネラの二代目ヴォーカルとして活動する詩羽は、物心つく前からピンクに囲まれていた。彼女のモットーは自分自身がいちばん自分を愛してあげること。そのためにピンクの存在は欠かせないと話す。
「私は二人姉妹なのですが、幼い頃から姉はオレンジで、詩羽はピンクと決まっていて、洋服や部屋のカーテン、ベッドもすべてピンクだったんです。だから今もピンクを持っていると安心します。でも学生生活がうまくいかなかった時期は、ピンクを身に着けなくなっていった。自身のアイデンティティを育ててもっと前向きに生きたいと思ったときに、ピンクは私にとってとても大切な存在なんだと気づきました。これまでは薄いピンクが多かったけれど、最近ではピンクの中でもショッキングピンクの気分。強くなれるし、元気になります。ピンクにはラブのパワーがある。私は自分に対してのラブを大切にしていて、ピンクを着ている自分が好き。あと、どんなものも自由に着ていいよっていう時代だと思う。だからこそ私がアイコンとなって世の中に発信していきたいです」
Photo:Kisimari Edit&Text:Saki Shibata