ファッションストーリー「ブルーラグーンのヴィーナス」
2022年春夏コレクションにはボディを伸びやかに見せる、さまざまなデニムのルックが登場した。まるでインディゴの島に漂流したかのようなストーリーで、モデルのアメリア・グレイが 着こなすブルールックをチェックして。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2022年4月号掲載)
play with denim
オープンマインドに装って原点回帰する
ミニドレスをパンタレギンスにインしたルックは、グローブまでもすべて花柄のランジェリーライクな素材で統一。バレンシアガらしい唯一無二なセンシュアルさで、等身大の自分を解き放って。無駄を削ぎ落としたキュートネス
トップはブラ一枚、ボトムはスーパーローライズのペンシルスカートのウエストからショーツをチラ見せさせて。90sの熱い時代を思い起こす要素を今らしいミニマムに落とし込んだ。パールモチーフがあしらわれたビッグネックレスもポイント。
こだわりたいベーシックの魅力
ボッテガ・ヴェネタのデニムのセットアップ。ルーズなのに洗練されたシルエットと、随所に施されたステッチなど細部までこだわり抜かれたデザインと、オーソドックスな雰囲気を醸すネイビーブルーが絶妙に調和する。
気分はビーチに辿り着いたマーメイド
デニムを全体にラッフル状にあしらったベアドレスは、中国人デザイナーによる注目の新鋭ブランド、アンナキキから。デニムの大胆なカットオフが、ワイルド感とレディらしさを演出してくれる海辺にぴったりな一着。
ギャルのエネルギッシュなスピリットを感じて
サンドカラーのタイダイにフラワーモチーフが刺繍されたブラウスとリブニットカーディガンは、ボディコンシャスなシルエットとストリングスがポイント。ホットデニムパンツに、バタフライのベルトをオンしてY2Kスタイルを体現して。
脱ステレオタイプなミスマッチでドレスアップ
光沢あるサテンクロップドジャケットに、オールビーズで編まれたロングジレをインして、ロマンティシズムを感じさせるルイ・ヴィトン。ポケットにモノグラムのレザーが施されたデニムで、あえてのデイリーさもプラスして。
エフォートレスにきめるフレンチマリン
ロゴ入りのスポーティなタンクトップに、ストレートのロールアップデニムというカジュアルスタイル。これにブラックのレザージャケットとアシンメトリーのバルーンスカートを合わせて、セリーヌらしくほどよくロマンを感じるパリジャンシックに仕上げて。
素材で変化を魅せるオールブルー
ショルダーとカフにゴールドボタンが施されたクラシカルでいて、ストレッチ素材でオンリーワンな艶っぽさを醸すサンローランのトップ。クロップド丈パンツをエナメルベルトでマークして、80sなディスコシーンを彷彿させて。
Photos:Benjo Arwas Styling:Shalev Lavan at The Visionaries Hair & Makeup:Nicole Chew at Art Department using Chanel Beauty and Oribe Haircare Model:Amelia Grey at Women Management Production:I Creative Production Edit & Text:Midori Oiwa