Art / Feature
ストリート経由のアーティストたち【5】wackwack
スケートボードやグラフィティ、マンガからの影響など、独自のセンスを育んできた日本のストリートカルチャー。その核心は、道なき道を行く精神にあり。ストリートを更新する、新感覚のアーティストたちをピックアップ。Vol.5はwackwackにフォーカス。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年12月号掲載)
切り絵の手法を用いた近作より。『On The Street Corner』2021年
切り絵の手法を用いた近作より。『ACID』2021年
wackwack|ワックワック
奇人・変人という意味を持つ「wack」。千葉を拠点に活動するwackwackの作品は、アメリカンコミックやポップアート、ヒップホップなどの音楽の要素がミックスされ、独自の世界を形成している。ミュージシャンやブランドとのコラボレーションのほか、自身でもアパレルやZINEを展開。この10月にはマーク ジェイコブスのブックストアBOOKMARCで個展を開催、初の作品集を刊行した。
Text : Miho Matsuda Edit : Keita Fukasawa
Profile
wackwackワックワック
2009年に活動開始。近年では切り絵アートの制作を中心に、さまざまな音楽ジャンルのアルバムジャケットやアパレルブランドへのアートワーク提供を行う。一見してクラシカル、アメリカンコミックのようなファニーな雰囲気がありながらも、どこか毒気を感じさせる"POISON POP"なスタイルで、ジャンルレスに活動中。