Art / Feature
ストリート経由のアーティストたち【3】KYNE
スケートボードやグラフィティ、マンガからの影響など、独自のセンスを育んできた日本のストリートカルチャー。その核心は、道なき道を行く精神にあり。ストリートを更新する、新感覚のアーティストたちをピックアップ。Vol.3はKYNEにフォーカス。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年12月号掲載)
『Untitled』2020年 ©2020 LOCUS Inc. All Rights Reserved.
福岡市美術館で2022年末まで展示中の壁画作品『Untitled』2020年 ©2020 LOCUS Inc. All Rights Reserved.
KYNE|キネ
10代でグラフィティを始め、同時に日本画など古典的な美術を学んだKYNE。代表作は1980年代のコミックのような『KYNE-girl』のポートレイト群。このステッカーを福岡のあちこちで見かけるほどストリートとの関係は深いが、カイカイキキ ギャラリーでの個展が話題になるなど、現代アート界からの注目度も高い。イラストレーターのNONCHELEEEとアトリエ兼ショップ「ON AIR」を福岡で運営。
Text : Miho Matsuda Edit : Keita Fukasawa
Profile
KYNEキネ
福岡県生まれ、現在も福岡を拠点に活動。大学時代に日本画を学び、並行して2006年頃から活動を開始。10年頃からクールな表情の女性を描く現在のスタイルを確立。1980年代の大衆文化を独自に解釈して生まれた絵画は、国内での個展のほか、台北のアートフェアに参加するなど、世界から注目を集める。