新生『ゴシップガール』後半エピソードが12月24日に配信開始! モネ・デ・ハーン役のサバンナ・リー・スミスにインタビュー
約15年前ファッショントレンドを作ったといっても過言ではない、全世界200カ国で放送され社会現象を起こした海外ドラマ『ゴシップガール』。当時彼女たちのファッションに憧れ、予想できない展開、泥沼の恋愛模様に刺激を受けた人は多いはず。そして今年8月にZ世代に向けた新生『ゴシップガール』(1〜6話)が日本配信され、U-NEXTの海外ドラマジャンルにおいて歴代1位の視聴者数を叩き出し、現在も不動の人気を誇る。ついに12月24日(金)より7〜12話の後半エピソードが配信決定! そこでモネ・デ・ハーン役のサバンナ・リー・スミスにインタビューが実現。サバンナは今回のゴシップガールで初女優デビューを果たした。彼女へ当時の心境やプライベートのライフスタイル、今後の見どころを聞いた。
──『ゴシップガール』に出演が決まったとき、率直にどう思いましたか。オリジナル版『ゴシップガール』は若手スターの登竜門となりました。そんな作品で女優デビューを飾ることになりプレッシャーはありましたか。 また、演じるモネはキャラクターの中で悪役ですが、そんな役でデビューを飾ることになったことについて、どう考えていますか。
「ご存じのように、私にとって初めての出演です。この役に決まったと聞いたとき、すでに多くの人に愛されているカルト的な名作に関われるということで、とても嬉しく感じました。それと同時に誰もがオリジナル版をとても大切にしているので、少しプレッシャーも感じました。でも台本を読みすべてが始まってからは、すぐに興奮へと変化しましたね。キャストはみんな素敵ですし、何もかもがただただ素晴らしかったです。他に演じたかった役はありません。モネは私にとても合っている役だと思います。ただ、共感できる役というわけではないですけどね。モネは意地悪ですが、私自身がそこまで意地悪かどうかは分かりません。そうじゃないといいんですけど(笑)」
──出演するまで『ゴシップガール』をどんな作品だと思っていましたか? 前作と違い、“多様性”がキーワードにもなっており、人間関係、恋愛模様もより複雑になっていると思います。ご自身ではどう感じられているでしょうか。
「異なる文化や人種、それだけでなくセクシュアリティ―や人間関係における多様性についても、そういったものが作品中では普通のこととして捉えられています。だから、あえて話題にならないんです。この作品が人を惹き付ける理由は、そこにあると思います」
──サバンナから見て、今回演じたモネ・デ・ハーンはどんな女性ですか?
「モネはこの作品において、たくさんのことを表現していると思っています。アキやマックス、オードリーもセクシュアリティについてオープンで流動的です。しかし、モネは同性愛者です。黒人の同性愛者である意地悪な女の子という存在は、テレビや映画ではかなり新しいと思います。一番魅力的な部分の一つですね。モネは自分の決定を正当化する必要性を感じていませんし、自分の行動に絶対的な自信をもっています。私もそんな風になりたいと思っているのでそういった部分でモネを尊敬しています」
──ゴシップガールはストーリーだけでなく、ファッションも魅力の一つです。サバンナがモネのファッションの中で一番印象的で気に入っている衣装などありますか。
「一番印象に残っているのは、おそらく第1話の衣装ですね。第1話ではファッションショーのシーンがあるんです。ショーのすべての衣装がクリストファー・ジョン・ロジャーズのものなんですが、彼はこのアメリカで、とても才能のある若手黒人デザイナーです。私も彼のデザインは大好きで、紫のスーツを着ました。彼の作品がそのファッションショーで紹介されています。その様子はとてもクールでしたね。他にも私が着た中でお気に入りだったのは、ハロウィーンのエピソードのものですね。ナオミ・キャンベルを真似てデニムのドレスを着たのですが、とても楽しかったです」
──第5話のハロウィンパーティーのシーンでモネが衝撃的な行動をしましたね。台本を読んだ時どう思われましたか。そこから見えるモネの気持ちをどう解釈していますか。
「モネはイラ立ちを感じていたんだと思います。自分のことを気にもかけてくれない人のために、時間と労力をかけて一生懸命やっていることに、突然イラ立ちを感じてウンザリしたんだと思います。(ジュリアンの)妹が突然街にやってきて、モネたちが何年も費やしてきた努力が二の次にされてしまったんです。モネは戸惑ったと思いますし、傷ついたとも思います。でもモネは傷ついたときに、それを表には出さない人だと私は思っています。それがイラ立ちへ変化し、攻撃になったんでしょう。力を取り戻したと実感するために、報復せざるを得なかったんです。台本を読んだ時には衝撃を受けました。モネの行動の中でも、最も狂った行為だ、と思いました。でもドラマですから、演じるのが楽しみでもありました。
──悪役を演じるのはストレスを感じることでもあると思います。どのようにして実生活とマインドを切り替え、リラックスしていますか。自分の切り替えとして何かやっていることはありますか。
「まず帰ってやることは、スマホをオフにして手放すこと。ソーシャルメディアから離れて、数時間はスマホを鳴らさないようにします。家での時間は、自分の再構築のような時間です。それからスキンケアやセルフケアが好きですね。お風呂に入ったりキャンドルをともしたり、ワインを飲んだり音楽を聞いたり。そういったもので自分を落ち着かせます。それでも、一日に12時間もセットの中にいることもあるので、それ程長く入っていると(モネのような)負荷のかかる役は大変です。だかこそ帰宅したらリラックスして自分を解放して、次の日に備えるようにしています」
──劇中では、ジュリアンのファッションや行動にもアドバイスしてくるモネですが、サバンナ自身の普段の生活や好きなファッションについて教えてください。
「私は常にファッションに夢中ですね。でも以前だったら自分らしいセンスを磨くためのリソースや機会がありませんでした。しかし今回の衣装担当のエリック・デイマンと仕事をすることで、ファッションについて多くのことを学びました。それにモネのファッションは私のものと全く違うので、自分が身に着けたいものや組み合わせたいものについて、たくさん学ぶことができましたね。私自身のファッションはモネに比べて、もっとリラックスしています。モネは豪華でドラマティックで大胆な物が好きですね。モネは部屋を歩くだけでモネらしいんです。ヒールの音が響いて、ブレスレットやジュエリーがじゃらじゃらと揺れるというか。私自身はファッションにそれ程過激ではないですが、ジュエリーは重ね付けがするのが好きですね。あとシンプルな服装に靴やバッグ、パンツなど、どこか一点を際立たせるのが好きです。主張するアイテムを中心にコーディネートするんです。時々、それをすごく楽しく感じます。それから、70年代に大きく影響を受けているとも言えます。70年代のファッションが大好きなんです。ヒッピー時代とか、ジプシーのようなリラックスした雰囲気のものが。私が思うにファッションの楽しいところは、ファッション次第で毎日違う人間になれるところ。月曜日に着るものが、次の日に着るものとは違う気分にしてくれる。そう言った多様性は私自身や私のファッションにとても大切です。素敵な気分にしてくれます」
──シーズン2ではオリジナルからのカメオ出演が増える可能性をクリエイターが語っていますが、ご自身がもっとも共演してみたいオリジナルのキャストはどなたですか?
「ブレア・ウォルドーフ役のレイトン・ミースターに戻ってきてほしいですね。彼女のブレアは素晴らしかったです。モネを演じるうえでもブレアからインスピレーションをもらっていますし、ブレアはオリジナル版でのお気に入りのキャラクターなんです。だから彼女と仕事ができたらとても楽しいと思います」
──日本では12月から後半エピソードが配信されます。楽しみにしておいてほしいことや見逃してほしくないことはありますか。
「まずは全キャラクターがより広がっていきます。特にマックスとモネについていえば、彼らが何を考えているのか、何をしようとしているのかがもっと見えてきますね。間違いなく、モネをたくさん見ることができますよ。視聴者の皆さんも私と同じようにそれを期待していると思います。それから、皆さんがゴシップガールに期待するような、もっとドラマがあります。そしてエリック・デイマン常はに力を入れているので、ファッションがさらにレベルアップします。私も皆さんがオンエアを見るのを楽しみにしています!」
『ゴシップガール』
U-NEXTにて見放題で独占配信中(Part2は12月に配信予定)
URL/https://www.video.unext.jp/title_k/gossipgirl
Text:Saki Shibata