ニューバランス原宿5周年を記念して、とんだ林蘭がプロデュースした「足のホテル」が期間限定オープン
1906年に矯正靴としてスタートして以来、115年もの間、常に人々の生活に寄り添ってきたシューズ・ブランド「ニューバランス」。クラシックからハイテクまでさまざまなモデルを展開し、普遍的な人気を誇る同ブランドの日本のフラッグシップストア「ニューバランス原宿」が、開店5周年を迎え、10月23日(土)から11月14日(日)までの23日間限定で全館リニューアル。アーティストのとんだ林蘭をプロデューサーに迎え、「足のホテル」をテーマに「Hotel New Balance」を開催中。
ゴールドに輝くビッグフットがお出迎えするホテルのロビーをイメージした1Fでは、「ニューバランス」独自の足の3Dスキャンやフットケアサロン「Foot Balance」、また「SNEAKER LAB」や「Licue&Sneaker」プロデュースの元にスニーカークリーンを体験でき、ホテルのスイートルームや、プールサイドをイメージして展開されている2F、3Fでは、人気スタイリストたちによる最新スニーカーを起用したスタイリングをもとに、ちょっぴりシュールでラグジュアリーな空間を展開。注目の若手ガールズDJたちがプレイする4Fの特設スタジオ/ラウンジでは、開催期間中の週末に毎回テーマを儲け、ゲストを招き足をテーマにラジオ番組収録のトークセッションを開催するなど、盛りだくさんの内容で展開している。
どのフロアを訪ねても、とあるひとつのホテル物語に入りこんだ気分になる楽しさが魅力だ。そこで全館をプロデュースした、とんだ林蘭さんに「Hotel New Balance」の魅力について話を聞いてみた。
とんだ林蘭インタビュー
──ニューバランス原宿5周年記念で、全館プロデュースをすることになったとき、どのような世界観にしようと思いましたか?
「お話をいただいたときから、ホテルをテーマにというのが決まっていたので考えやすかったです。3つのビジュアルを作り、1F、2F、3Fとテーマごとにわけるということだったので、ホテルにはいろいろな場所があるので悩んだんですけど、ロビー、スイートルーム、プールにしました。プールは私がホテルの中でも1番好きな場所です。それと店内に、3人のスタイリストが提案するスタイリングを飾ることが最初から決まっていたので、私としてはスタイリングが肝になるイベントだなと感じて、それに沿ってまず実現可能かなどを考えずに、各フロアのラフを描きました。そこからみなさんと会って制作をしていくうちに、さらにイメージが固まっていった感じです」
──撮影はどのように進行していきましたか?
「ラフ案を元に『どう撮る?』というところから始まって、最初は各パートを撮影をして、後に全合成でやるという話しをしていました。それで熱海にある川奈ホテルをロケハンで見に行ったんですけど、そこがすごくイメージにピッタリだったので、撮影場所にすることにしたんですね。レトロなんですけどラグジュアリーで、ロビーが自分が描いていたイメージ通りに階段があって。それでスタジオで撮影をしようと思っていたモデルカットも、特にムービーに関しては絶対に良くなるよねとなって、結果的には現場で多くの撮影をやらさせてもらいました」
──撮影を通じて、「ニューバランス」に対する新しい発見はありましたか?
「本当に各々に個性が出たスタイリングになったので、よかったなと思うんですが、私的には各スタイリストさんがどのスニーカーを選んでくるのかが楽しみだったんです。スタイリングにも一緒に立ち会わさせていただいたんですが、『これを選ぶんだ!』という意外性だったり、スニーカーの良さがスタイリングで広がっていく過程を見ることができてすごく良かったです。『ニューバランス』って改めて可愛いんだなということに気付いて、買いに走りました(笑)」
──お気に入りのモデルはどれですか?
「今日も履いている725は気に入っています。少しボリュームがあってハイテク感があって、普段の自分の服装に似合うなと思って購入しました。スタイリングで使っていたモデルもすごく可愛いなと思いました」
(左)2Fスイートルーム(右)3Fプール
「Hotel New Balance」に参加したスタイリストは、1Fのロビー編に山田陵太、2Fのスイートルーム編に二宮ちえ、3Fのプール編に仙波レナの3名。ランニングシューズ、574、327といった最新モデルを起用して、各々の世界観の中でスタイリングを行なった。個性溢れるスタイリストたちが参加したことにより、館内やビジュアルではこれまでにない「ニューバランス」のスタイリングを見ることができる。
──ビジュアル案は、一体どこから湧き上がってくるのですか?
「できあがった後に、自分で『なんでこれ思いついたんだろう』って思うんですよね(笑)。『今日描くぞ!』という日にカッ! と描いて、『いい感じ』って。なんとなくイメージはある中で、そのときの感じでラフを描くことがほとんどなんですけど、今回はそれをそのまま再現してもらったので嬉しいですね。プールのスタイリングをしていただいた二宮ちえさんとは、よく一緒にお仕事をするんですけど『蘭ちゃんって、いつもラフ通りだよね』って」
──唇やカセットテープなど、アイコンとなる装飾にも目を奪われました。
「唇に関しては最初にランプを作っていただいて、それが可愛くできたので、いっぱい作って散らそうということになりました。それと今回、『Hotel New Balance』のホテルロゴを店内や各ビジュアルの中で使っていて、例えばスーツケースはロゴのモノグラムになっていたり、プールの机の上に置いてある紙ナプキンやトランプのロゴを使ったりもしています」
──女性モデルを2名起用していますが、何か意味はあるのですか?
「モデルに関しては男女ペアでも、女性2人でもいいと言われていたんですけど、テーマの中のひとつにジェンダーレスがあったので、ジェンダーレスを自分の中で考えたときに、スタイリングに関してはその世界観にあった好きな服を着ることなのかなと思ったんですね。それで女性2人で提案をしたら、その考えが通ったんです。山田陵太さんにスタイリングをしてもらったロビーでは、メンズも着られるスタイリングにしていただきました」
──「Hotel New Balance」をプロデュースをするにあたり、何かイメージのもととなったものはありますか?
「映像の音楽をチボ・マットのハトリミホさんに作っていただいたんですけど、チボ・マットが作ったアルバムに『Hotel Valentine』というのがあって、私はそのアルバムがすごく好きなんですね。ホテルをテーマにしているアルバムなので、それを聴きながらラフを描いたんですけど、そのアルバムのジャケットにも唇があったりして、アルバムの世界観に引っ張られたのはありますね。イメージ的に私が思う、ちょっぴりキテレツで、おもしろくて、でも女の子らしいモチーフがあって、明るいホラーがテーマだったので」
New Balance HARAJUKU 5th Anniversary キャンペーンムービー
“I LOVE ME, MY NB -足から私を好きになる-”とキャッチフレーズがついた、とんだ林蘭さんの世界観が打ち出された「Hotel New Balance」は、11月14日まで「ニューバランス原宿」で開催中。期間中は、とんだ林欄さんが手掛けた5種のデザインの限定Tシャツの販売や、10,000円以上商品を購入された方々にはオリジナルルームキーホルダーをプレゼントするなど、5周年記念にちなんださまざまな特典もあり。新しい刺激を感じに、同時に新しいスニーカーを探しに、是非訪ねてみてはいかがだろう。
ニューバランス原宿
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-32-16
TEL:03-3402-1906
営業時間:11:00 ~ 19:00 ※時短営業中
https://company.newbalance.jp/store/official-store/harajuku
Interview & Text:Kana Yoshioka Edit:Naomi Sakai