このロゴに見覚えあり? 東京カルチャー案内 vol.12 カウブックス | Numero TOKYO
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このロゴに見覚えあり? 東京カルチャー案内 vol.12 カウブックス

思いがけない発見を与えてくれる個性的な店の数々は、そのロゴも個性と魅力に溢れている。ヌメロ・トウキョウ10月号ではライブハウス、本屋、レコードショップ、コーヒーショップの4カテゴリからいまの東京カルチャーを形づくる店のロゴをコラージュで紹介した。ウェブでは拡大版としてもっと詳しいガイドをお届け! 第12回目は中目黒の本屋、カウブックス(COW BOOKS)。店長の吉田茂さんにお話を伺った。

カウブックスは2002年に文筆家でクリエイティブ・ディレクターの松浦弥太郎さんとファッションブランド、マウンテンリサーチ(MOUNTAIN RESEARCH)デザイナーの小林節正さんが始めた書店だ。

「カウ(=牛)ブックス」という名前と、象徴的な牛のロゴは、本屋の前身となる店「Win a Cow Free」に由来するという。「Win a Cow Free」は小林節正さんによる“メッセージを売る店”で、月に一度更新するメッセージを店内の電光掲示板で発信、またそのメッセージが入ったアパレルや雑貨を展示販売していた。電光掲示板は今も店内に残る。「あと、牛って人間に恵みを与えてくれる存在ですよね。本も同じだと思うから」と吉田さん。

選書は洋書・和書問わず、主に1960年代後期〜80年代前期に発行された随筆、小説、現代詩、美術、料理、紀行、児童書、雑誌などのジャンルから「自由」をコンセプトに松浦さんとスタッフが話し合ってセレクトする。「“自由”とは好き勝手にするという意味ではなく、責任のなかでどのように在れるか、ということ。新刊、古本の区別はなく、実際に読んで自由を感じたり、感動した本を置いています」

中目黒を散策する人はもちろん、店を愛し長く通う常連客も多い。「来年開業20周年を迎えるんですが、お客様とともに歳を重ねてきたのもあり、お客様が家庭を持ってお子さんができて……という変化とともに、児童書や絵本の割合も増えていきました」

ロゴ入りのオリジナルグッズも充実。「エプロンあったらいいよね、とか実際にスタッフが働く上で必要だと思ったものを商品化することが多いです。すでに発売しているものも、もっとポケットがあったらいいね、など使ってみてどんどん改善しています」

読むと血となり肉となるような栄養たっぷりの本に出合うことができる、唯一無二の本屋だ。

COW BOOKS
カウブックス
住所/東京都目黒区青葉台1-14-11 コーポ青葉台103
営業時間/12:00〜19:00
定休日/月(祝日の場合は営業)
TEL/03-5459-1747
URL/www.cowbooks.jp

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Photos:Koji Yamada Text & Edit:Mariko Kimbara

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