Art / Feature

アートとシューズの不思議な関係 【2】ギイ・ブルダン

靴をめぐるイメージは人それぞれ。ただ足元を彩るだけにとどまらず、私的な記憶から密やかな欲望に至るまで、不思議な魅力が香り立つ。アーティストによる“この一足”を手がかりに、奥深き世界へいざ、ご案内! 二足目はギイ・ブルダン。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年9月号掲載)

Artist's archives 1971 © The Guy Bourdin Estate 2021, Courtesy of Louise Alexander Gallery
Artist's archives 1971 © The Guy Bourdin Estate 2021, Courtesy of Louise Alexander Gallery

ギイ・ブルダン

『Artist’s archives 1971』

物語を感じさせる独創的な構図で知られる、ファッション写真界の代名詞的存在のギイ・ブルダン。本作はシャルル ジョルダンのシューズシリーズだが、ファッション広告らしく靴を履いているはずのモデルの姿がない。それどころか、本来あるはずの脚は、鉢植えに咲く一輪の花として扱われている。ユーモラスでありながら、人の死すら連想させるこの世界観を「美しい」と思ってしまう私たちの心まで、見透かされているようだ。

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Text : Akane Naniwa Edit : Keita Fukasawa

Profile

ギイ・ブルダンGuy Bourdin 1928年、フランス・パリ生まれ。マン・レイをはじめ、シュールレアリストから影響を受けたという独特で挑発的な構図でファッション写真のイメージを一新し、今なお多くのアーティストに刺激を与える写真家。クロエやクリスチャン ディオールなど多数のブランドとコラボレーションしてきたが、なかでもシャルル ジョルダンの広告写真シリーズは10年以上にも及ぶブルダンの代表作となった。91年没。

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