年代別、私のボディの愛し方「未来の美しさのために、今からできる10のコト」
“後悔先に立たず”ということが、大いにありえるのが女性の美容と健康。そのためには、5年後10年後を見据えたプランとアクションが大事! 人生をより美しく楽しく生きるために、楽観視も不安視もしすぎず、正しく備えよう。(『Numero TOKYO』2021年6月号掲載)
01. 予防に勝る方法ナシ。セルライトは絶対作らない!
より自然で本質的、パーソナルな美しさを求めようというのが、昨今広がっているボディに対する価値観。ボディケアも、サイズではなく質感のしなやかさを求める方向へシフト。その際に気になるのが、一度できたらなかなか消えない厄介なセルライトだ。痩せ型の人にもできやすいので、急激な体重変化は避けて、日頃から皮膚の弾性をキープするケアを取り入れて。
02. 盲点! VIOの永久脱毛は早めに
アンダーヘアの脱毛には、まだまだ消極的な日本人。生理中のムレやかぶれ、においや雑菌の繁殖を抑えられて快適だし、何よりそのさっぱり感と清潔感は感動モノ! という、VIO脱毛経験者の声も多いのはたしか。そして年齢を重ねると、VIO脱毛は一気に現実的な問題へ。介護を見据えて、アンダーヘアの“駆け込み”脱毛をする人が急増するのだ。VIOに限らず黒色に反応するレーザー脱毛は、白髪になるとケアしにくくなるということは覚えておいて。
03. 女性ホルモン低下による骨スカスカは運動で予防
骨代謝に関わるエストロゲンが欠乏する閉経期以降は、骨の強度低下が心配事に。くしゃみや転倒などちょっとしたことで骨折しやすくなった……という話、聞いたこともあるのでは? 鍛えれば増やせる筋肉と違い、骨量を増やすのは難しいため、20~30代から骨密度のピークをどう維持するかが課題に。ポイントは運動と栄養。ジョギングや筋トレ、太極拳など力学的な負荷が加わる運動や、ビタミンDの摂取も◎。
04. 今からでも始めなきゃ! デリケートゾーンケア
まぶたより薄く、乾燥しやすいデリケートゾーンの皮膚は、顔以上に専用ケアがマスト。全身用のボディソープで洗うのは避けて、自浄作用を損なわないようpHを考慮した専用ソープで優しく洗うべし。顔同様、加齢とともに膣周りも乾燥してくる。セックス時の痛みや産後のダメージ軽減にもつながるので、オイルマッサージなどで健やかにキープするケアもおすすめ。
05. 薄毛と白髪にはこう対処する!
グレイヘアのブームもあり、年齢に抗わずあるがままの髪でおしゃれを楽しむ気運が上昇。「白髪は、髪に色をつけるメラノサイトが産生されなくなるのが原因。年齢とともに白髪が増えるのは致しかたないこと。一方薄毛は、生理不順や栄養不足、糖尿病などで進行しているケースも。閉経後は、髪質が変わりうねりが出やすくなります。過去のヘアスタイルに固執せず、その時の髪質に似合うスタイルを見つける柔軟さを持ちたいですね」(浜中先生)。育毛剤はすでにある毛を健やかにするもの。発毛は医療でしかできないので、前より薄くなった……? と思ったら、早めに頭髪外来へGO!
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック
www.womenshealth-tokyo.com/
06. 虫歯で出産リスクがUP! 妊娠前に治療を
歯とも関係が深い女性ホルモン。妊娠期は口腔トラブルが起きやすく、歯周病があると出産に関わるリスクが高まるというデータも!また、口腔内の悪玉菌を唾液とともに飲み込み続けることで、全身疾患のリスクが高まる、というのも最近の知見。歯周病は痛みもなく進行するので、年齢に関係なく、あらゆる未来に備えて定期健診などでアップデートを。デイリーケアでも、いい菌は残して歯周病菌など悪い菌を狙い撃ちする口腔ペーストなども活用して。
07. 全身の酸化と糖化に気を付ける
老化の二大原因ともいえる「酸化」と「糖化」。酸化とは、紫外線やストレス、大気汚染などによる活性酸素で体が「サビる」こと。糖化とは、過剰な糖が体内でたんぱく質と結びつき体が「コゲる」こと。酸化はシミやシワをはじめ体内老化の大敵だけど、糖化もまた肌の黄ばみやたるみのみならず、糖尿病や白内障、アルツハイマーなど健康の大敵! 糖化を防ぐには、糖分の摂りすぎをやめることが最優先。サプリなどでインナーケアも充実させて、サビないコゲない体を目指して。
08. まつ毛も白目も美をキープ
「目は口ほどにものを言う」と言うように、瞳は老化サインが目立ちやすいパーツ。挽回しづらく瞳印象を大きく左右する「白目」と「まつ毛」は早期ケアを。白目は糖化や紫外線で黄ばみやすく、輝きもダウン。目薬やサプリでケアしてみて。また、まつ毛も頭髪と同様、加齢により薄毛になりやすく、まつ毛が減るとアイメイクもしづらくなるので早期から育毛ケアをルーティンに。
09. 冷えは大敵! あらゆる不調はここから
体が冷えると代謝が悪くなり、睡眠の質も落ち、自律神経のバランスも乱れる。何かと忙しい20~30代は湯船に浸かる入浴をおろそかにしがちだけど、入浴に勝る美容法はなし。エステよりも1日15分の入浴を!
10. 今から始める肌の抗老化対策
肌老化の8割は光老化なので、紫外線カットは一年中マスト。老化を進行させない先端コスメや、時には適切な美容医療の手を借りて理想肌を手に入れて。
美容医療から着想、リフトアップ美容液
ヴィーガン処方のレチノール類似成分
年齢とともに気になる肌の黄色化に
松倉クリニックに質問! 年代別人気の施術は?
「普段のお手入れでは及ばない医療の力を、将来に向けた先行投資として考える人が増えています。30代に人気は『IPL』。毛穴や透明感、トーンアップなど幅広い波長で全体を底上げできるのがメリット。老化サインの表れを緩やかにするべく、定期メンテナンスにする人も増えています。40〜50代には圧倒的に『ダブロ(HIFU)』が人気。筋膜にアプローチして肌に活を入れるような施術で、たるみに効果大。しぼみ対策にヒアルロン酸をプラスする方や、この世代はボトックスも定番人気。『シルファーム』という針を刺して皮下で高周波を照射し、コラーゲン産生を高める施術も最近注目です。上記の施術は年齢に関わらず、世代共通で上位人気を占めていますね」(PR岩﨑さん)
松倉クリニック表参道
www.matsukura-clinic.com
Photos: Kouki Hayashi Illustration: Marine Edit & Text: Naho Sasaki