Beauty / Feature

今も10年後も、自分の体と付き合うために! 年代別、私のボディの愛し方

ウェルエイジングという価値観が広がり、あるがままの自分を愛していこうというのが時代のムード。だけど女性の体は年齢とともに体型も変化し、向き合い方も変わってくるのも事実。上手に年齢を重ねていくには、まず自分の体を知ることから!(『Numero TOKYO』2021年6月号掲載)

今も10年後も、サステナブルな体で輝いていたい!

女性が働くことが普通になり、女性の人生の選択肢はどんどん広がっている今。男性と同じように働くことも、結婚せずに一人で生きることも、未婚のまま子どもを産むことも、あらゆる選択が可能になっている。人生100年の時代へ突入し、今後の人生、女性としてこの体といつまでもハッピーに付き合っていくには、どんな未来予想図を描いておくべき?

バランスの良い食事と適度な運動、質のいい睡眠。今日できることは明日に延ばさない。これが40代以降で後悔しない方法です」とズバリ提言するのは、クレアージュ東京の浜中聡子総院長。20代や30代の女性にはあまりピンとこないかもしれないが、これぞ真理!

「女性が健康でいるためには、女性自身の自覚も求められます。妊娠したから、ガタがきたから、更年期が近いから、と慌てて対処するのではなく、早めにやれることはやっておくこと。『生理が不順だけど子どもは別につくらないし、まぁいっか』で済ませないでほしいのです。生理は妊娠のためだけにあるのではないし、生理不順はホルモンバランスが乱れているサイン。放置すれば、肌や精神状態にも影響します。不調サインを見逃さず早めに病院へ行くことです」

女性の一生において、体だけでなく肌も心も司るのが「女性ホルモン」。初潮の低年齢化や出産回数が減ったことにより、現代女性の一生の月経回数は昔の約9倍なのだそう! 排卵回数が増えることで、子宮内膜症や子宮筋腫、乳がんや卵巣がんなど女性ホルモンが関わる病気も増えているのだとか。少子化は社会の問題だけでなく、女性の健康問題でもあるのだ。平均寿命も延びて、人生50年から人生100年になり、閉経後の体にどんなことが起きるのか、後の人生を健康に生きるためには今からどんな覚悟をしたらいいのか…。20代や30代から知っておいて損はないはず。

「子曰く、…三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る」と孔子の論語にあるように、年を重ねることには深い意味があり、素晴らしいことだという価値観が東洋にはもともと存在している。若さに驕らず、年齢による変化を受け入れて、いつまでも自分を愛せるハッピーエイジングに備えよう。

女の一生、カラダと肌のライフステージ年表

年齢に抗うのではなく受け入れるために、自分のボディの現在地と未来図を知っておこう。ライフステージごとで体と心と生活にどんなことが起こりうるのか、流れでチェック。

20代
“全能感”すら漂う充実期!

「30歳を過ぎてから後悔するよ…」という諸先輩の言葉もどこ吹く風、朝帰りもへっちゃら、多少の無理すら楽しいお年頃!“目先の美”を求めてしまい、無理なダイエットや美容医療にたやすく手を出す人も。

・生活の乱れやストレスが増える
生理不順に悩むことも
子宮頸がんに要注意
・女性として身体が充実している時期
・小さなシワやシミが気になり始める
・大人ニキビや乾燥、敏感など肌変化も

30代
体や肌の変化に直面する

疲れやすくなった、体のラインが変わった、シワやたるみができた、など20代との明らかな変化を感じ始める。生理前の不調(PMS)や生理痛、生理不順、貧血などの悩みも増加。結婚や出産に対する意識もピークに。

・太りにくく、痩せにくい体
子宮筋腫や子宮内膜症に要注意
若年更年期を迎えることも
・白髪がチラホラ目立ち始める
・気力・体力ともに衰えを感じる
不妊に悩む人も

40代
女性ホルモンが急減に低下

健診で引っかかったり、体のあちこちにマイナートラブルが出現。健康のありがたみが身に染みてわかってくる年代。更年期症状が出る人もいるが、年齢差も個人差も大きく、30代後半から始まる人もいれば、50歳過ぎからの人もいる。

・女性ホルモンの分泌が低下し、更年期障害の症状が出てくる
・肌は乾燥しやすくハリが低下
・声質や髪質が変わってくることも
・乳がんや子宮がん、肥満や糖尿病などの生活習慣病が増える

50代
人生100年時代の折り返し地点!

閉経が起こる前後の5年間、45歳から55歳ぐらいまでが更年期。エストロゲンの分泌がなくなると、骨粗しょう症や高血圧、肥満、がんなどの病気に罹りやすくなると言われるので、健康にハッピーに生きるためにも健康診断はマスト。

・男性に多い生活習慣病(脂質異常症、高血圧や糖尿病など)にも罹りやすく
・特に骨粗しょう症には注意が必要に
・視力や聴力、筋力の低下を感じる
想像力判断力など経験を活かした能力は高まりピークに

女性の一生を支える三本柱って?

1. 女性ホルモン

エストロゲンとプロゲステロンの2種類がある女性ホルモン。生理や妊娠など生殖に関わる機能だけでなく、骨を丈夫にする、皮膚コラーゲンの量を増加させる、脳を活性化するなど、全身の健康に深く関わっているのだ。エストロゲンの分泌量は20〜30代にピークを迎え、30代後半から緩やかに下降。40代以降で分泌量が一気に低下すると、さまざまな体調変化につながっていく。

「40歳前後で体調に揺らぎを感じ始めたら、ホルモン数値の検査も検討してみてください。更年期症状はホルモンバランスがガクンと落ちたときに一番強く出るので、“ソフトランディング”させるに越したことはありません。分泌量の低下は避けられませんが、プラセンタ療法やハーブ、漢方、エクオールなど、緩やかにしてあげる方法もあります。ほてりなどの症状が深刻ならば、ホルモン補充療法が効果的。ナチュラルホルモンや経皮吸収ゲルなどの選択肢も増え、ホルモン補充療法は昔より敷居が低くなってきています」(浜中先生)

むやみに大豆を摂っても意味ナシ!?

エストロゲンに似た作用があるとされる大豆イソフラボン。ある腸内細菌の働きでエクオールに変換されるとその作用が期待できるのだが、日本人でその菌を持つのは約50%。気になる人はエクオール産生能力の検査をして。

『ソイチェック』
https://karadacheck.com

生理の不調は絶対放置しないで

女性のための人間ドック。「レディースドック プレミアム」(¥91,300)、年齢別の「YOU健診」(¥25,300〜)などがあり、アフターフォローも充実。
女性のための人間ドック。「レディースドック プレミアム」(¥91,300)、年齢別の「YOU健診」(¥25,300〜)などがあり、アフターフォローも充実。

「PMSや生理痛、生理不順や貧血。自分にとっては普通、と我慢や放置をして病院に行かない女性は本当に多いのですが、それは“普通”ではなく修整すべきもの。ぜひ病院で相談して。自分の状態を知ってあげるためにも、20代からレディースドックなども上手に活用を」(浜中先生)

クレアージュ東京 レディースドッククリニック
www.creage.or.jp/ladies

2. 運動

「20〜30代のうちから、肩や脚など関節は柔らかくしておきましょう。可動域が広がると体の不調を防げますし、見た目の姿勢も美しくなります。ヨガやピラティス、水泳などがおすすめ。40代以降は今まではつかなかった背中や腰周りなどに脂肪がつき、体型が“おばさん”化しやすい。似合う服も変わってくるので、自分の体型変化に敏感でいることも、ファッションを楽しむために覚えておきたいポイント」。筋力は年齢とともに低下していくので、筋トレやマシンを取り入れて自己管理を。

左:座って足を乗せるだけで、EMSが足裏~ふくらはぎまで筋肉をトレーニング。運動不足やむくみが気になる人に。フットフィットライト¥38,800/Sixpad(MTG 0120-467-222)

右:アスリート御用達の高速振動トレーニング機器。これに乗ることで神経や筋肉、細胞の反射を高めて、体幹や可動域など身体機能を効率よくアップ。パーソナルパワープレート ¥352,000/Power Plate(プロティア・ジャパン 0120-085-048)

3. 栄養

この飽食の時代に?と驚かれそうだが、現代女性の多くは栄養不足。特に深刻なのが「鉄」不足。酸素を運ぶヘモグロビンが不足して疲れやすくなるほか、セロトニン産生にも関わるので心のコンディションにも影響する。「たんぱく質」も摂りたい栄養素。筋肉だけでなく内臓や骨、血液、毛髪、爪などの材料に。ちなみに、鉄、たんぱく質、ビタミンCが揃わないとコラーゲンは作られないので、美肌のためにも栄養管理を万全に!

左から:忙しい女性に朗報。栄養習慣が手軽にできるスムージーの“サブスク”が誕生!世界中から厳選されたスーパーフード入りのサッシェにはビフィズス菌をプラス。定期便申し込みで利用可能な専用ブレンダー(写真)で作ると、ふわっとした触感になり美味。「ネスキーノ」Q-Cup レンタルプラン 初回15杯コース ¥4,860ほか/Nesqino(ネスレお客様窓口 0120-00-5916)

女性のための鉄サプリ。チェストツリーやエクオールが女性の体をサポート。ザ エフ アドヴァンス[60粒入り] ¥8,640/Takako Style(タカコスタイル 03-3770-7900)

胃もたれしにくい植物性プロテイン。食欲がない朝にも。オーガニック チョコレート スーパー フードスムージーミックス[227g] ¥4,320/Sunfood(アリエルトレーディング 0120-201-790)

福本敦子さんがセレクト!女性のバランスを保つコスメ

「#敦子スメ」で注目され、「快適な生理の過ごし方」や「みんなのランジェリー事情」など、それ知りたかった!な話が満載のYouTubeも人気の福本敦子さん。20〜30代から絶大な支持を集める彼女が選ぶ、“女性らしさを保ち、女性らしさとバランスよく付き合う”ためのアイテムをご紹介。

左から:「デリケートゾーンケアの草分け的存在のオイルローション。イランイランなど女性ホルモンに働きかける香り。保湿のほか生理時に拭き取るなどの使い方も」アロメディカ フェミノール [100ml] ¥3,300/Aromedica(マインドドライブ 045-590-5460)

「肌のもっちり感を取り戻したい時に。緊張が緩むような香りと、後肌の“蘇り”感が魅力の化粧水」レジェ ナ トナー[145ml] ¥5,500/Waphyto(ワフィト 0532-25-8151)

「PMSや子育てのイライラ、更年期などライフステージの体調変化におすすめ」ウーマンミスト[50ml] ¥3,300/Bush Flower Essences(ニールズヤードレメディーズ 0120-316-999)

「うるうる肌になる美容液!バラの生体水が疲れた肌の奥まで潤いを届けます」ローズ リビング セラム [30ml] ¥8,580/Amritara(アムリターラ 0120-980-092)

「ネロリやクラリセージなど女性のゆらぎに対応した精油をブレンド。ふわっと安定感をもたらす香り」スーパーディープナイト ホリスティック精油 ディフューザー クオリティスリープ [180ml] ¥16,500/Public Organic(カラーズ 03-5778-3782)

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Photos: Kouki Hayashi Illustration: Marine Edit & Text: Naho Sasaki

Profile

浜中聡子Satoko Hamanaka 医学博士。長年にわたりエイジ ングケアやホルモンケアを中心に女性医療に携わり、懇切丁寧な診療で高い支持を得る。院長を務める「クレアージュ 東京 エイジングケアクリニック」では頭髪外来や更年期外来、美肌 外来など女性のニーズに応える専門外来を設置。3月には女性のための人間ドック「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」を新たに開院し、女性がライフステージに合わせて手軽に通える「かかりつけ医」を目指す。
福本敦子Atsuko Fukumoto 美容コラムニスト。オーガニックへの幅広い知識を活かして、連載やSNSなどで活躍中。著書に『今より全部良くなりたい 運まで良くするオーガニック美容本』(光文社)。

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