Art / Feature

見て感じるボディ【6】石内都

アーティストたちの目に体はどのように映るのだろう。 それは大きさを変え、形を変え、体の新しい一面を、新しい可能性を教えてくれる。 体には、まだまだ私たちの知らない自由な世界が広がっているのだ。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年6月号掲載)

『Innocence#51』 © Ishiuchi Miyako
『Innocence#51』 © Ishiuchi Miyako

石内都

『Innocence#51』

石内都は“身体”を写す写真家だ。なかでも身体に刻まれた生の軌跡を捉えた『INNOCENCE』は、モノクロームで傷跡が写し出される。被写体は全員、女性だ。石内は言う。「はかりしれない悲しみや、くらべることのできない固有の苦しみは、長い日常の中をくぐりぬけ、傷を受けたその日の瞬間を、化石のように干からびた過去にすることなく、脈々と息づき今日にいたる」(写真集『INNOCENCE』あとがきより抜粋)。傷跡たちが残すものに、そっと耳を傾けたい。

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Text : Akane Naniwa Edit : Keita Fukasawa, Chiho Inoue, Sayaka Ito, Mariko Kimbara

Profile

石内都Ishiuchi Miyako 1947年、群馬県生まれ。79年『Apartment』で第4回木村伊兵衛写真賞受賞。代表作に、母の遺品を写した『Mother’s』や『ひろしま』 など。2015年にJ・ポール・ゲティ美術館(米・ロサンゼルス)、17年に横浜美術館など、国内外の主要美術館で展覧会を開催。現在、西宮市大谷記念美術館で7月25日(日)まで「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」が開催中。

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